投稿者「田中安良里」のアーカイブ

テーマのある庭、サラダバーガーデンを作る

今回の庭ノートは、サラダに使う野菜だけを植えた「サラダバーガーデン」についてです。

庭を小さな空間に分けて、それぞれにテーマを設定しています。

これは、私が尊敬するガーデナー、ベニシアさんや黒田健太郎さんが提案されている方法です。

ベニシアさんの庭は、楽しんで考えたテーマごとに小さなコーナーで構成されています。NHKの「猫のしっぽ カエルの手」の「Vol.60 テーマのある庭」で紹介されていました。スパニッシュガーデン、ワインガーデン、フォレストガーデン、コテージガーデン、ジャパニーズガーデンなど、聞いているだけでワクワクするような庭ばかりです。

ベニシア・スタンリー・スミス(2013)『ベニシアの庭づくり ハーブと暮らす12か月』世界文化社

また、黒田健太郎さんは、初めからよくばって庭全体を造ろうとしないで、自分が具体的にイメージできる「自分サイズ」の広さから庭づくりをスタートし、この「小さなシーンづくり」を少しずつ増やしていき、それをつないでいくという方法を提案されています。

黒田健太郎(2012)『健太郎のGarden Book』MUSASHI BOOKS

私も、土壌・日照時間などの条件、目的、手がかけられる時間などを考えて、庭を小さな空間に分けて、それぞれにテーマを持たせるようにしています。

小さな空間に分けてテーマを決めることで、どこに何を植えるか迷いが少なくなりますし、庭も使いやすくなります。また、手入れもしやすくなりますし、庭仕事で他人の助けも借りやすくなります。

サラダバーガーデン

今回は、サラダバーガーデンを紹介します。

庭の一角にサラダに使う野菜だけを植えているコーナーがあり、ここをサラダバーガーデンと呼んでいます。

設楽清和 監修(2010)『パーマカルチャー菜園入門』家の光協会. の55ページに、「スクエア菜園」というのが紹介されています。

これは、スペースを板や杭で仕切り、30センチ×30センチのスクエアを3×3列に並べた菜園です。1平方メートルのスペースがあっても、区分けされていないと同じ野菜を多量に植えてしまいがちです。9区画に区切ることで、心理的な傾向としてそれぞれ違う野菜を植えたくなり、多様性のある菜園ができあがる、ということです。

また、菜園で作業をする際、人の手が届くのは外側から40~45センチ程度ということで、一つの区画を30センチ×30センチにして、それを3×3列作ることによって、周囲から手が届く、管理のしやすい菜園になる、ということです。

料理によく使う野菜を植えるので、理想としては、ハーブと同じく、家の勝手口の近くに配置できるとよいようです。

私の場合は、スペースの関係で少し違う区画になりました。1区画が60センチ×40センチで、3区画×1列、2区画×1列、4区画×1列となっています。しかし、小さな通路があり、どの区画も無理なく手が届きます。

年や季節によって少し変わりますが、大抵、リーフレタス、サニーレタス、半結球レタス、サンチュ、赤カラシナ、ミズナ、コマツナ、サラダシュンギク、ミニトマトなどを植えています。

サラダバーガーデン(3区画×1列)

サラダバーガーデン(3区画×1列)

赤カラシナの写真

赤カラシナ

ルッコラの写真

ルッコラ

ミズナの写真

ミズナ

サラダシュンギクの写真

サラダシュンギク

ミニトマトの写真

ミニトマト

ここには、生で食べられるものだけを植えるようにしています。

それぞれの区画には、何の野菜かわかるように、写真付きのプランツネームプレートを立てています。

サラダバーガーデンのプレートの写真

サラダバーガーデンのプレート

サラダバーのように、自分が好きな野菜を、食べる都度、食べる量だけとっていきます。

サニーレタスなどは外側の葉から一枚ずつかきとっていき、赤カラシナなどは若芽を摘みとっていくようにしています。

参考文献

設楽清和 監修(2010)『パーマカルチャー菜園入門』家の光協会.

永続的で循環可能な、自然のしくみをいかす家庭菜園について紹介している本で、どれもこれも実践してみたくなるようなアイディアばかりです。ヨシダケイコさんのイラストが本の内容にピッタリで、読んでいるだけでも楽しい本です。

ベニシアさんに倣って!テーマのある庭、ブーケガルニの庭を作る

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庭の柚子を収穫し、冬至に柚子湯に入る

2017年の冬至は12月22日でした。

冬至に柚子湯に入ると、一年中風邪をひかないと言われています。

柚子湯に入ると、次のような効果があるそうです。

  • 血行がよくなり、冷え性や疲れなどに効く。
  • 皮に含まれる精油成分がお湯に溶けだして皮膚の角質を覆い、しっとりすべすべの肌になる。
  • 柚子の皮に含まれるクエン酸やビタミンCにより、美白効果がある。
  • 香りでリラックスできる。

我が家でも、毎年、冬至の日には、柚子湯に入って体を温めます。

柚子湯には庭の柚子を使います。

庭の柚子の実の写真

庭の柚子の実

柚子は、料理に使え、お風呂に使え、アゲハチョウも訪れ、本当にありがたい木です。

庭の柚子の木の写真

庭の柚子の木

柚子湯は祖父母に教わった習慣だったので、小さいころから日本のシブい習慣として受けとめてきました。

柚子湯の写真

柚子湯

しかし、よく考えてみると、お風呂に果物浮かべて入るなんて、ものすごくおしゃれじゃないですか!?

もし外国にシトロンバスにつかる習慣を持つ国があったとして、その国の人が「私の国では、老若男女、毎日バスタブにつかる習慣があって、特に冬至の日にはお風呂にシトロンを浮かべるんですよ。」って言ったら、「なんておしゃれな国なんだ!」って思いますよね!?

どくだみ茶:夏至にドクダミを摘みとり、乾燥させ、半夏生にどくだみ茶を飲む

 

パリのシンプル シックなクリスマスツリー

今回の庭ノートはフランスのパリからです。

クリスマス前のパリには屋内外にたくさんのツリーが飾られていますが、「庭ノート」なので、屋外限定で私が素敵だなと思ったツリーを紹介します。

私は過剰な装飾が苦手なので、目に留まるツリーはどうしてもシンプルなものばかりになってしまいますが、パリのシンプル シックなツリーをお楽しみください!

ノートルダム大聖堂(Cathédrale Notre-Dame de Paris)前のツリーはシルバーとブルーのボールだけ。

ノートルダム大聖堂とツリーの写真

ノートルダム大聖堂とツリー

サン=ジェルマン=デ=プレ教会(Église Saint Germain des Prés)前のツリーは赤と白のリボンだけ。

サン=ジェルマン=デ=プレ教会の写真

サン=ジェルマン=デ=プレ教会

サン=ジェルマン=デ=プレ教会のツリーの写真

サン=ジェルマン=デ=プレ教会のツリー

エッフェル塔(La tour Eiffel)前の歩道のツリーは、雪が積もっているだけ。

エッフェル塔とツリーの写真

エッフェル塔とツリー

そして極めつけは、シテ島( Île de la Cité)の花市で売られている何もついていないモミの木です!

シテ島の花市で売られているモミの木の写真

シテ島の花市で売られているモミの木

エアープランツ(ティランジア)で、T6(ティーシックス)を結成!

ティランジア(Tillandsia)パイナップル科(ブロメリア科)の植物で、エアープランツ(Airplants)とも呼ばれています。

熱帯アメリカに広く分布し、その多くが、木の枝や岩に付着して育つ着生植物です。風を好み、土を必要とせず、乾燥に非常に強く、葉の表面から空気中の水分を吸って育ちます

雨季と乾季がはっきりした地域に自生しているので耐性には優れていますが、本来は水が好きな植物だそうです。

しかし、土だけではなく水もいらないと誤解されがちで、枯らしてしまう人が続出すると言われていて、私も結構枯らしてしまっています。

スイスのジュネーブの植物園(Les conservatoire et jardin botaniques de la Ville de Genève)の温室にエアープランツがたくさん吊るさがっていたのですが、アジア人の私でさえむせかえるような湿度の中で生き生きと育っていて、水がいらないというのは大いなる誤解だと実感しました。

ジュネーブの植物園のエアープランツ

ジュネーブの植物園のエアープランツ

エアープランツには、週1~2回、霧吹きで水分を与え、乾ききってしまったときは、水を張った容器に株を逆さまにして1時間程度沈めて、その後よく水を切るようにします。

このところ、カフェ風インテリアテラリウムが人気で、エアープランツも注目されているようですが、私の記憶では、土がいらなくて机の上に直置きできる植物として1990年代にブームになった気がします。

エアープランツはとても軽量なのでハンギングに向いています。土が不要なので、ワイヤーで吊るしたり、壁にかけたり、ガラス容器に入れたり、自由に飾ることができます。

私は、直径6センチの小さなバケツを横に6個つる下げた雑貨にエアープランツを入れています。一つのバケツに一人ずつ、合計6人。ここに入る6人はその時の厳選メンバーで、いわば、V6六歌仙笑点の大喜利の回答者、おそ松くんみたいなものです!

ティランジア(Tillandsia)6人組ということでT6(ティーシックス)と呼んでいます。

T6(ティランジア6人組)の写真

T6(ティランジア6人組)

現在のメンバー紹介です。

マグヌシアーナの写真

マグヌシアーナ

ブッツィーの写真

ブッツィー

ブラキカウロス

ブラキカウロス

カプト メドゥーサエの写真

カプト メドゥーサエ

イオナンタ イオナンタの写真

イオナンタ イオナンタ

ブルボーサの写真

ブルボーサ

状況をみてメンバーの入れ替えがあります!

こちらのトレイの中にいる十数人は、T6の控えのみなさんです。

T6の控えのみなさん

T6の控えのみなさん

ところで、静岡県にある 熱川バナナワニ園 の温室は、日本一のエアープランツ(ティランジア)のコレクションを誇り、日本ブロメリア協会の事務局にもなっているそうです!私は静岡県民なのに行ったことがなく、詳細が語れなくてすみません!

参考文献

藤川史雄『エアプランツとその仲間たち ブロメリアハンドブック』(2013)双葉社

「ブロメリア図鑑」と「ブロメリアの育て方」の二章で構成されています。ほとんどの写真が花が咲いた状態の写真で、「葉っぱだけでもかわいいのに、うまくいけばこんなに美しい花が咲くなんて!」と、育てるモチベーションが一気に上がる本です。

照井江里子(監修)『テラリウム』(2016)日東書院

苔、エアプランツ、多肉植物を中心としたテラリウムが紹介されています。風を好むエアープランツは、吊るすタイプの容器と相性がよく、すぐにまねできる小さなハンギングテラリウムがいろいろ載っています。過剰なデコレーションがなく、シンプルでセンスのいいテラリウムばかりです。

カラスウリの種は金運アップのお守りに!果肉はしもやけの薬に!

カラスウリは、本州、四国、九州、朝鮮、中国に分布するツル性多年草です。

山林などの大きな樹木にからみついて茎が伸びます。

我が家のカラスウリも、桜の木にからみついて枝の先端のほうまでたどり着き、3メートルは超えています。

桜の木にからみつくカラスウリの写真
桜の木にからみつくカラスウリ
桜の木にからみつくカラスウリの写真
桜の木にからみつくカラスウリ

カラスウリは、8月から9月にかけて、白いレースのような繊細な花を咲かせます。夕方暗くなってから開花し、夜明けとともにしぼんでしまうので、人目にはつきにくいです。

雌雄異株で、雄花は雄株に、雌花は雌株につきます。夕顔別当とも呼ばれるエビガラスズメという蛾が花粉の媒介をします。

実は、雌花の咲く雌株にのみにつきます。果実は5〜7センチの楕円形で、卵のような形をしています。熟す前は、縦じま模様の緑色をしていて、いかにも「ウリ」という感じです。

緑色のカラスウリの果実の写真
緑色のカラスウリの果実

熟すと、朱赤やオレンジに色が変わります。

赤くなったカラスウリの果実の写真
赤くなったカラスウリの果実

実を半分に切るとこんな感じです。

半分に切ったカラスウリの果実の写真
半分に切ったカラスウリの果実

この果肉が重要なのです!

カラスウリの実はしもやけの薬になると言われていて、果汁と果肉をすり込むようにして患部に塗って使います。

よく「必要な家に、必要な薬草が生える」といいますが、私は小さいころからしもやけに悩まされてきたので、本当にそうかもしれないと思ってしまいます。

さらに、が重要です!

カラスウリの種は、とても面白い形をしていて、打ち出の小槌にそっくりなのです!

果実から取り出したばかりのカラスウリの種の写真
果実から取り出したばかりのカラスウリの種

果実から取り出したばかりの種は、黒くてつやがあります。

大きさは10ミリ×5ミリくらいで、中央に帯状のものが巻かれたような形になっています。

シルエット的に、大黒さんにも似ている気がします。

カラスウリの種の写真
カラスウリの種

時間が経つと、種は黄褐色になります。

黄褐色になったカラスウリの種の写真
黄褐色になったカラスウリの種

カラスウリの種打ち出の小槌に似ているため、昔から、お財布に入れるとお金がたまると言われています。

宝尽くしの懐紙に包んで、お正月に配ろうと思います!

宝尽くしの懐紙にカラスウリの種を包む写真
宝尽くしの懐紙にカラスウリの種を包む

 


参考文献

日本の薬草 (小学館のフィールド・ガイドシリーズ (16))

カラスウリについては228ページに載っています。

日本の野草〈夏〉 (フィールド・ガイド)

カラスウリについては47ページに載っています。


金運アップ!庭に万両、千両、百両、小判草を植える

どくだみ茶:夏至にドクダミを摘みとり、乾燥させ、半夏生にどくだみ茶を飲む

 

鉢を好きな色に塗り替えて寄せ植えを作る。

植物を鉢に植えると水の管理が大変なので、できるだけ地植えにするようにしていますが、冬の間は水の管理が夏ほど大変ではないため、鉢で寄せ植えも楽しむようにしています。

寄せ植えは、こなれた感じにするのが本当に難しく、黒田健太郎さんの『12ヶ月の寄せ植えレシピ』を参考にしています。

黒田健太郎『12ヶ月の寄せ植えレシピ』(2011)グラフィック社

この本の116ページに、「ホーンテッド・キャッスルのゴシックバスケット」という寄せ植えが載っています。レンガの壁の前に、白いアイアンプランターが置かれ、その中に、パンジー、ビオラ、ビート、ヘデラ、ワイヤープランツなどが植えられたものです。ダークな紫をベースに、白のアクセントを加えた、とてもシックな寄せ植えです。

黒田健太郎さんの「ホーンテッド・キャッスルのゴシックバスケット」とは全然雰囲気は違いますが、我が家にも似たような壁があることに気づき、紫と白のパンジーとビオラで寄せ植えを作りました。

バンジー・ビオラの寄せ植えの写真

バンジー・ビオラの寄せ植え

この白い鉢、どこで手に入れたのですかと聞かれるのですが、これは、テラコッタの鉢を自分で白く塗ったものです。

テラコッタ鉢の写真

テラコッタ鉢

この鉢は、27×14×13センチほどのイタリア製テラコッタ鉢です。大きさ、形ともに完璧で、我が家では、レンガ調の外壁の前の小さなスペースに、ぴったり3つ収まります。

しかし、赤茶色のレンガ調のタイルの前に置くと、茶色のトーンが違って何かしっくりこないため、白に塗り替えることにしました。

塗り替えには、オールドビレッジのバターミルクペイントを使いました。

オールドビレッジ バターミルクペイント-CORNER CUPBOARD YELLOWISH WHITE 200ML 13-25

白く塗ったテラコッタ鉢の写真

白く塗ったテラコッタ鉢

静岡は温暖なので、雪が積もって庭仕事が強制終了となる土地とは違い、やろうと思えば一年中庭いじりが楽しめますが、それでも、冬の間はやらなければならない作業は激減します。

この間は、落ち葉を掃いてコンポストボックスに入れたり、庭グッズの整理や手入れをしたり、来年の計画を立てたり、砂利を敷いたり区画整理をしたり、緑が生い茂っていてはなかなかできない作業をします。

鉢の塗り替えも冬の間に行う作業の一つです。

大きさ、形、色ともにちょうどよい鉢が手に入らない場合、冬の間にせっせと色を塗り替えます。

参考文献・参考商品

黒田健太郎『12ヶ月の寄せ植えレシピ』(2011)グラフィック社

本のタイトル通り、本当に「レシピ」になっていて、寄せ植えに使う材料、作り方の手順、完成図が載っています。鉢だけでなく、ウッドプランター、バケツ、アイアンラック、バスケットなど、さまざまな材料を使った寄せ植えが、美しい写真と詳しい解説で紹介されています。眺めているだけでも楽しい本です。

オールドビレッジ バターミルクペイント-CORNER CUPBOARD YELLOWISH WHITE 200ML 13-25

初心者でも塗りやすく、あとかたづけも楽ちんです。サイズも200mlから展開されているので、少しだけ使いたい場合にも便利です。自然な感じに仕上がります。

ネクタイが太いほどモテる!イケメン シジュウカラ

我が家では、庭にバードフィーダー(鳥の餌台)を設置し、冬の間、ひまわりの種をおいて野鳥を観察しています。このひまわりの種を求めてバードフィーダーにやってくるのは、ヤマガラとシジュウカラです。

鳥の餌台を設置!ひまわりの種でヤマガラとシジュウカラを呼ぶ

ヤマガラもシジュウカラも、同じスズメ目シジュウカラ科シジュウカラ属ですが、我が家では、ヤマガラをモヒカン、シジュウカラをネクタイと呼んでいます。ヤマガラは、頭の模様がモヒカンみたいで、シジュウカラは、黒いネクタイをしているように見えるからです。

ヤマガラの写真

ヤマガラ

シジュウカラの写真

シジュウカラ

ヤマガラ、シジュウカラが続々とバードフィーダーに集まる中、小学生の姪っ子と一緒に観察をしていると、姪っ子から衝撃の発言が!

「シジュウカラってネクタイが太い方がイケメンなんだよ。」

マジっすか!?

ネクタイが細いオスをつかまえて、黒いインクで太く塗って戻したところ、メスにモテモテになったというのです!

姪っ子によると、この話は『続ざんねんないきもの事典』のに載っていたそうです。

今泉 忠明 (監修)『おもしろい! 進化のふしぎ 続ざんねんないきもの事典』(2017)高橋書店

ネクタイ模様は、メスよりオスのほうが太く、オス同士ではそれほど大差ないといわれています。私はシジュウカラのオスとメスの区別がはっきりわからないので、メスの写真も混じってしまっていると思いますが、とりあえず、我が家に来たシジュウカラのネクタイ比較です。

イケメンをさがしてみてください!

シジュウカラの写真

シジュウカラ(1)

シジュウカラの写真

シジュウカラ(2)

シジュウカラの写真

シジュウカラ(3)

シジュウカラの写真

シジュウカラ(4)

シジュウカラの写真

シジュウカラ(5)

シジュウカラの写真

シジュウカラ(6)

シジュウカラの写真

シジュウカラ(7)

シジュウカラの写真

シジュウカラ(8)

シジュウカラの写真

シジュウカラ(9)

シジュウカラの写真

シジュウカラ(10)

シジュウカラの写真

シジュウカラ(11)

シジュウカラの写真

シジュウカラ(12)

私は、シジュウカラ(3)が相当イケてると思います。

参考文献

今泉 忠明 (監修)『おもしろい! 進化のふしぎ 続ざんねんないきもの事典』(2017)高橋書店

シジュウカラの話は、64ページに載っています。

鳥の餌台を設置!ひまわりの種でヤマガラとシジュウカラを呼ぶ

こんなところにですか!?シジュウカラが植木鉢に巣を作る

アメリカの育種家ルーサー・バーバンク。フランスギク×ハマギク=シャスタデイジー

今回の庭ノートは、アメリカの育種家、ルーサー・バーバンクと、彼が生み出した植物、シャスタデイジーについてです。

私がルーサー・バーバンクを初めて知ったのは小学校3年生のときです。

国語の教科書に、三千種類以上もの新しい品種を作り出して世界に広めたアメリカの育種家ルーサー・バーバンク(Luther Burbank, 1849-1926)と、彼が作り出した品種、バーバンク・ポテト(Burbank potato)やシャスタデイジー(Shasta daisy)についての話が載っていました。

私は、バーバンク・ポテトもさることながら、シャスタデイジーがとても気になりました。教科書に、こんな記述があったからです。

以下、中村浩「ルーサー=バーバンク」『小学校 国語 三年 下』学校図書株式会社より抜粋です。

 バーバンクーポテトが広まって、お金が入ってくると、バーバンクは、アメリカの西部に農場を開きました。それから七十七才で死ぬまでの間に、大きくておいしいくだものや美しい草花など、三千しゅるいいじょうも作り出し、世界じゅうに広めました。

その中で、シャスター‐デージーは、日本にもかんけいのある花として有名です。まっ白いひとえの大りんで、きくのように美しいこの花は、今では、どこの国でも作られ、広く人々に知られています。けれども、もともとはバーバンクが苦心して作り出したものだということは、あまりしられていません。

バーバンクは、日本・イギリス・ドイツ・アメリカ、四か国の野ぎくを集め、それぞれのいいところをとり入れて、新しい花を作り出したのです。すっきりしたくきに雪のような白い花をさかせ、しかもじょうぶで、どこにでも育ちます。この花に、バーバンクは、シャスター‐デージーと名づけました。シャスターというのは、バーバンクの農場から見える、一年中まっ白な雪をいただいている山の名です。デージーとは野ぎくのことです。

世界に知れわたっているこの新しい花に、日本の野ぎくのきよらかな白さがとり入れられているのは、うれしいことです。

シャスタデイジーのことは、その後もずっと気になり続け、結局、庭に植えました。

シャスタデイジーの写真

シャスタデイジー

せっかくなので、交配の元になった、フランスギクと日本のハマギクも植え、その間にフットステップ用にレンガを「×」と「」の形に並べ、「フランスギク×ハマギク=シャスタデイジー」になるようにしました。

フランスギク×ハマギク=シャスタデイジーの写真

フランスギク×ハマギク=シャスタデイジー

フランスギクは5月~6月、ハマギクは10月~11月、シャスタデイジーは6月~7月に咲くので、この3つの花を同時に見ることはできません。

フランスギクの写真

フランスギク

ハマギクの写真

ハマギク

シャスタデイジーの写真

シャスタデイジー

※ハマギクは、よい写真がなかっただけで、本当はもっときれいな花です!

フランスギク、ハマギク、シャスタデイジーは、よく似た花を咲かせますが、葉の形は全然違います。

フランスギクの葉の写真

フランスギクの葉

ハマギクの葉の写真

ハマギクの葉

シャスタデイジーの葉の写真

シャスタデイジーの葉

シャスタデイジーは、さらに品種改良が進み、こんなモコモコの花まであります。

シャスタデイジー フィオナコグヒルの写真

シャスタデイジー フィオナコグヒル

ルーサー・バーバンクの長年の研究・実験の成果を綴った膨大な記録は、『植物の育成』として岩波書店から出版されています。ちなみに、オリジナルのタイトルは『How Plants Are Trained to Work for Man』です。

『植物の育成』には、とげなしサボテンの品種改良の過程など、興味深い話がたくさん載っています。植物も、自分にとって有益であるならば、花粉の媒介者である虫を引き付ける姿をするのと同じように、人間が好む色や形に自らを変えていくはずです。植物の環境適応や進化について考えさせられます。

参考文献

ルーサー・バーバンク (著),‎ 中村 為治 (翻訳)『文庫リクエスト復刊 植物の育成』(岩波文庫)

ルーサー・バーバンクが、自らの長年の研究・実験の成果を綴った膨大な記録です。日本語訳は、古い文体で、さらに旧字体で書かれているため、さらっと読むことができません。自分の頭の中で現代的な日本語に訳さないと理解ができないため、読むのにものすごく時間がかかります。でも、この貴重な本を翻訳してくださった中村為治先生、復刊してくださった岩波書店さんに感謝です。

高原 操 (著),‎ 中尾 好孝 (写真)『パワースポット、シャスタ山の歩き方』(VOICE)

「シャスタデイジー」の名称は、アメリカ・カリフォルニア州にあるシャスタ山にちなんだものです。

ぎんなんの食べ方、冷凍保存の仕方。ぎんなん割り部の活動。

私の庭にはイチョウの木がなく、残念ながらぎんなんは収穫できません。イチョウの木はとても大きくなりますし、雌雄もあり、ぎんなんは臭いので、住宅街で育てるのはなかなか難しい植物です。

しかし、私がぎんなんが死ぬほど好きなことを知っている、イチョウの木を持つ方たちが、毎年たくさんぎんなんを分けてくださったり、拾わせてくださったりしています。

ぎんなんの写真
ぎんなん

「死ぬほど好き」とうのは陳腐な表現に聞こえるかもしれませんが、私のぎんなんの場合、本当に「死ぬほど好き」です。

ぎんなんメチルピリドキシンという物質が含まれているため、食べすぎると中毒を起こし、最悪の場合、死に至ることもあります。

一回の食事での摂取量としては、大人で20個未満、5歳以上の子供で5個くらい、5歳未満の子供には与えないほうがよいとされていて、大人は40個以上食べると中毒を起こす可能性があるとされています。

茶碗蒸しにぎんなんを10個入れる私は、一回に40個なんて平気でいけちゃうので、文字通り、死ぬほど好きなわけです。

食べすぎには注意が必要ですが、カロテンやビタミンCを多く含んでいるので、風邪予防になる食材でもあります。

一番簡単なぎんなんの食べ方

茶封筒にぎんなんを10個程度入れて、封筒の口を2~3回折り曲げ、電子レンジで1分程度加熱します。ポンポンと殻が割れる音がしますが、おびえずに待ちます。封筒からぎんなんを取り出し、割れた殻を取り除き、塩をふって食べます。

ぎんなんを茶封筒に入れる写真
ぎんなんを茶封筒に入れる
電子レンジで加熱したぎんなんの写真
電子レンジで加熱したぎんなん

ぎんなん割り部

我が家には「ぎんなん割り部」という部活があり、10月下旬から12月上旬くらいまで、期間限定で活動しています。

活動内容は、ぎんなんの殻をむき、ゆでて薄皮を取り除いて、冷凍保存をする、というものです。

ぎんなんは臭いので、すぐに『桐島、部活やめるってよ』状態になり、現在部員はわずか2人です。

ぎんなんの殻を割って、ゆでて薄皮を取り除き、冷凍保存する

ぎんなん割り、ペンチ、かなづち、肉たたきなどを使って、殻をむきます。

ぎんなんと銀杏割りの写真
ぎんなんと銀杏割り
殻をむいたぎんなんの写真
殻をむいたぎんなん

鍋にぎんなんとかぶるくらいの水を入れ、火にかけてゆでます。穴あきおたまでぎんなんを転がし、薄皮をむきながら3~4分ゆでます。

ぎんなんをゆでる写真
ぎんなんをゆでる

水にとって、取り切れなかった薄皮を手でむきます。

ゆであがったぎんなんの写真
ゆであがったぎんなん

ラップに包んで、保存袋に入れ、冷凍保存します。

ゆでたぎんなんをラップで包む写真
ゆでたぎんなんをラップで包む
保存袋に入れて冷凍する写真
保存袋に入れて冷凍する

冷蔵庫で解凍し、料理に使います。

ぎんなんの写真
ぎんなん

ぎんなんを庭に埋めておいたら芽が出た

いただいたぎんなんをそのまま庭に埋めておいたら、芽が出てきました!

しかし、接ぎ木や挿し木ではなく、自然に生えたものは、実ができるまで25年ほどかかるそうです。。。しかも、大きくなって花がつくまで、雄か雌かわからないそうです。。。

25年。。。庭は宇宙です。

ぎんなんの芽の写真
ぎんなんの芽

参考文献・参考商品

新・ベターホームのお料理一年生

料理の作り方ではなく、食材の知識や扱い方についての本です。タイトルからすると初心者向けの本に見えますが、知らなかったり迷ったりしたことを確認できる、ベテランの方にとっても充実した内容の本だと思います。調理道具の使い方、冷凍の方法、あとかたづけ、キッチンの衛星や安全など、料理の作り方以前の重要なことが丁寧に説明されています。ぎんなんの扱いについては87ページに載っています。

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もっとからだにおいしい野菜の便利帳 (便利帳シリーズ)

野菜とフルーツについて、それぞれの特徴、効能、品種、食品成分表、食べ合わせ、保存方法などが、写真と共に丁寧に説明されています。ぎんなんについては41ページに載っています。

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貝印 くるみ & 銀杏割り Kai House Select DH-7249

ぎんなんの殻はペンチやかなづちなどでも割れますが、「ぎんなん割り部」には必須の道具です。


桐島、部活やめるってよ


手間いらず!勝手に循環する小さな庭、ツルニチニチソウ、ヤブラン、ツワブキ

庭の維持には手間がかかります。

いくら庭いじりが好きと言っても、庭に手がかけられる時間には限りがありますし、泊りがけで外出することも多く、そんな時は家族に植物の世話を託さなければなりません。

管理が楽なように人工的な庭にしてしまうという方法もありますが、小さいながらも、いろいろな植物や虫が暮らす多様性に富んだ庭にしたいため、それは避けたいところです。

そのため、できるだけ手間をかけずに、自然の力で勝手に循環してくれる庭を作るのが目標でもあります。

私の庭には、全く手をかけずに、勝手に循環している場所があります。

幅150センチ、奥行き100センチくらいの、とても小さなコーナーです。

このコーナーは私が作ったわけではなく、祖母から庭を引き継いだ時にはすでにこの状態でした。

何もしなくても、勝手に花が咲き、一年中緑が絶えないという、楽ちんすぎるコーナーです。

植えてある植物は、ツルニチニチソウ、ヤブラン、ツワブキです。ヤブランで縁取りした中に、ツワブキとツルニチニチソウがごちゃっと植えてあります。

地植えなので水やりの必要がありません。また、どれも多年草なので植えっぱなしでよく、非常に丈夫なので、静岡県の環境では、暑さや寒さ、多湿や乾燥で枯れることもありません。

とれも常緑なので、一年中、緑が絶えず、さらに、春から夏にかけてツルニチニチソウ、夏から秋にかけてヤブラン、秋から冬にかけてツワブキ、と、花がリレーで咲きます。

もちろん、株が込み合ってきたら植えなおす必要がありますが、これは数年に一度やればよい作業です。

ツルニチニチソウが咲く春から夏

ツルニチニチソウはキョウチクトウ科の植物で、春から夏にかけて、ニチニチソウに似た紫の花を咲かせます。ツル性植物で、葉は光沢があり、グランドカバーとしてよく利用されます。

ツルニチニチソウの花の写真

ツルニチニチソウの花

ツルニチニチソウが咲く春から夏の写真

ツルニチニチソウが咲く春から夏

ヤブランが咲く夏から秋

ヤブランはキジカクシ科の植物で、夏から秋に、紫の小さな花を穂状に咲かせます。葉は細長く、先端が垂れ下がるので、バランスよくこんもりまとまります。

ヤブランの花の写真

ヤブランの花

ヤブランが咲く夏から秋の写真

ヤブランが咲く夏から秋

ツワブキが咲く秋から冬

ツワブキはキク科の植物で、秋から冬にかけて、キクに似た黄色い花を咲かせます。つやのある、フキのような大きな丸い葉を持ちます。

ツワブキの花の写真

ツワブキの花

ツワブキが咲く秋から冬の写真

ツワブキが咲く秋から冬