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清明は新暦で4月5日頃から4月19日頃までです。草木が芽吹き、清々しい空気が満ちる明るい季節です。
モミジやケヤキの木の下に行って新芽を眺める
清明の象徴とも言えるのが、モミジとケヤキの新芽です。
春分までは丸坊主だったのに、清明になると突然芽吹きます。木の下に行って、上を向いて新芽を眺めます。
タラノメ、コゴミ、フキ、タケノコなどの山菜を食べて、二度と戻れない狩猟採集の時代や農耕の起源について思いを馳せる
清明は山菜の季節です。
山菜は山野に自生する植物で食用にされるものですが、人工的に栽培される野菜とは違い、限られた場所で限られた季節にしか採れません。
山菜の若い芽の部分は、これから成長していくための養分がぎっしりつまっていますし、これを外敵から守るために備えた苦みやえぐみも最高です。
栽培したものではなく採集したものを食べ、二度と戻れない狩猟採集の時代や農耕の起源について思いを馳せます。
ユヴァル・ノア・ハラリ(2016)『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』河出書房新社新社
ジャレド・ダイアモンド(2012)『銃・病原菌・鉄 1万3000年にわたる人類史の謎』草思社文庫
夏みかんを収穫して食べる
庭の夏みかんを収穫して食べます。
果物はそのまま食べるのが一番ですが、数年前にものすごくおいしい夏みかんのアイスクリームのレシピを見つけて以来、食べきれない分はアイスクリームにして冷凍保存しています。
シャクナゲを鑑賞して『千と千尋の神隠し』の庭を目指す
我が家には、白いシャクナゲと、縁が赤で中央が白いシャクナゲがあります。
図らずも、この紅白のシャクナゲが通路をはさんで植えられているので、『千と千尋の神隠し』に出てきた下の絵のような庭を目指しているのですが、なかなかこうはなりません。
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アネモネを見てギリシャ神話のアドーニスのことを考える
アネモネは私が大好きな花の一つで、語源はギリシア語で「風」を意味する「anemos」からきています。
ギリシア神話の中に、美少年アドーニスが流した血からアネモネの花が咲いたという伝説があります。ヒアシンスのヒュアキントスや、スイセンのナルキッソスなど、地中海原産の花にはこの手の話が多いです。
スノーフレークとムスカリを観察する
「スノーフレーク」は、白いスズランのような花を咲かせ、「スズランスイセン」とも呼ばれています。
私はスノーフレークをムスカリとセットで植えています。花期が同じで、スノーフレークの白とムスカリの紫のコントラストがきれいです。スノーフレークは草丈が30~50センチほど、ムスカリは草丈が10~30センチほどなので、お互いがかぶることもありません。
ちなみに、名前や佇まいが似ていてスノーフレークとよく混同される植物に、スノードロップがあります。私の庭では、スノードロップは2月の立春のころに咲きますが、スノーフレークは4月の清明のころに咲き、花期が全然違います。
ウラシマソウを観察する
独特な佇まいでその場を異空間にしてしまう上、性転換植物でもあるという、超個性派植物、ウラシマソウ(浦島草)を観察します。
家庭菜園や花壇の土づくりをする
私が植えたい野菜や草花の植え付け時期は4月の終わりから5月の初めなので、少し前のこの時期に土を準備します。
植えたい場所の土を掘り起こして石やゴミを取り除き、コンポストボックスで生ごみから作った堆肥を混ぜます。土の状態や植える植物によって、石灰、油粕、鶏糞なども混ぜます。