ポニョの宗介の船がほしい!ポンポン蒸気船を作って、湖で走らせる

今回の庭ノートは、ポンポン蒸気船を作って、湖で走らせたお話です。

宮崎駿監督の映画「崖の上のポニョ」に出てきた「宗介のポンポン船」がほしいと思っていたのですが、そのうち購入しようと放置していたところ、プレミアがついて、どんどん値が上がり、とんでもない金額になってしまいました(2017年5月の時点で45,000円~180,436円)。思ったときに買っておけばよかったと後悔しました。

ポンポン船は、蒸気の力で「ポンポン」と音を立てながら水面を進む船です。

ブリキのおもちゃや科学実験キットとして販売もされていますが、同じ原理の船を自分で作ってみることにしました。

どうやって作ろうかと考えていたところ、父が「ポンポン蒸気船の作り方」の切り抜きを持っていることが判明。科学雑誌『Newton』の表紙裏に、日本ガイシの「家庭でできる科学実験シリーズ」というのが掲載されていますが、2002年9月号のテーマが「ポンポン蒸気船をつくろう!」だったのです。

15年前の切り抜きです!まさか使う日が来るとは!そして切り抜いたことを覚えていたとは!

この切り抜きを参考に、少しカスタマイズしてポンポン蒸気船を作りました。

ちなみに、『Newton』の表紙裏に乗っている「家庭でできる科学実験シリーズ」は、日本ガイシのホームページでも紹介されています。ポンポン蒸気船の作り方も詳しく載っています。

日本ガイシ 家庭でできる科学実験シリーズ ポンポン蒸気船をつくろう!

このポンポン蒸気船は、ボイラーと、ボイラーから伸びる2本のパイプでできていて、水を入れたボイラーを加熱すると、船が動くという仕組みです。

ボイラーの水が加熱されて蒸気になると、体積は約1700倍に膨張するそうです。急激に体積がふくらんだボイラーの蒸気は、パイプの中の水を勢いよく外へ押し出し、これが船の推進力になります。水を押し出して圧力が下がると、外の水がパイプからボイラーへ吸い込まれ、その水が加熱されて再び蒸気になって進みます。

ポンポン蒸気船を作るのに必要なものは、バルサ材、銅パイプ、アルミ缶、木片、竹ぐし、鍋料理用固形燃料、単1乾電池、はさみ、定規、カッターナイフ、のこぎり、彫刻刀、コンパス、木工用接着剤、紙やすり、輪ゴム、マッチ、スポイト、軍手です。

バルサ材を船の形に加工し、丸い穴をあけてアルミ缶をはめ込み、銅パイプを曲げてボイラー部分を作り、舵を取りつけたらできあがりです。

ポンポン蒸気船の写真

ポンポン蒸気船

いよいよ進水式です!

固形燃料をアルミ缶の中に入れ、銅パイプにスポイトで水を入れます。船を水に浮かべて固形燃料に火をつけます。しばらくすると、ボイラー部分の水が沸騰し、船が動き出します。

シンクに水を張って実験しましたが、狭くてすぐに追突してしまいました。

シンクに浮かぶポンポン蒸気船の写真

シンクに浮かぶポンポン蒸気船

もっと広い場所で実験をと思い、側溝に水をためて水路にしました!

側溝に浮かぶポンポン蒸気船

側溝に浮かぶポンポン蒸気船

船の大きさにぴったりの水路でした。

しかし、もっと壮大な場所で実験したいと思い、船を持って湖に行くことにしました!

早速実験です。

湖に浮かぶポンポン蒸気船の写真

湖に浮かぶポンポン蒸気船

火力が少し弱かったのか、大自然を前に推進力が足りず、残念ながらなかなか思うように進みませんでした。しかし、こちらの動画を見ていただけば、パイプの先からボコッボコッと蒸気が吹き出て、それによって船が推進していることがわかると思います。

湖を進むポンポン蒸気船の動画 (15秒、6MB)

快走ではありませんでしたが、蒸気機関とはこういうものなのかと体感することができ、大満足でした!

ついでに作ったソーラー船も湖に浮かべてみました。

バルサ材の上にソーラーパネルをとりつけ、太陽光でプロペラを回して進みます。

ソーラー船の写真

ソーラー船

こちらはなかなかの推進力でした!曇っているのに、太陽光とはすごいものです。

湖を進むソーラー船の写真

湖を進むソーラー船

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