カテゴリー: ガーデンダイアリー

  • 今年も出没!家の守り神、ヤモリ(家守)

    今年も出没!家の守り神、ヤモリ(家守)

    私の庭というか家にはヤモリが住み着いていて、毎年夏になると出没します。

    たいてい、家の窓ガラスの外側にこのようなかたちで張り付いているのに出くわします。

    ヤモリの写真

    近くで見るとこんな感じで、おなか丸見えです。

    ヤモリの写真

    私は爬虫類はあまり好きではありませんが、ヤモリだけは特別で、見つけると、四つ葉のクローバーを見つけたときのようなハッピーな気持ちになります

    ヤモリは漢字で「家守」や「守宮」ですが、その字の通り、家を守ってくれる縁起の良い生き物とされています。

    ヤモリは、民家やその周辺で生息しています。日本では原生林などには生息していないため、郊外よりもむしろ都市部のほうがよく出会えるのかもしれません。

    ヤモリは夜行性で、生きた虫を食べます。家にとって害になる虫を食べてくれるので、ありがたい生き物です。

    昔は、夜に行灯などの灯りを灯せるのはお金持ちの家だけだったため、その光に集まる虫を食べにくるヤモリが居つくのはお金持ちの家でした。そのようなわけで、灯りがあるところに現れるヤモリは富の象徴だったそうです。今でも家が繁盛する守り神とされています。

    我が家で暮らしているヤモリは一匹だけではありません。

    ヤモリの写真

    ごくまれに家の中の壁で遭遇し、そんな時はさすがにヒヤッとしますが、ほとんどは家と庭の境で生活しています。

    ヤモリの写真

    特に、手と、張り付いている手足の角度がかわいいです。

    爬虫類が苦手な人にとっては、こんなのに家の周りをうろうろされたらたまったものではないかもしれませんが、縁起の良い、家の守り神です。我が家に出没してくれるのはとてもラッキーなことだと思い、大切に放置しています。

  • ついに来た!七色の美しい鳴き声を持つ、セミの鳴きまねもできるガビチョウ(画眉鳥)

    ついに来た!七色の美しい鳴き声を持つ、セミの鳴きまねもできるガビチョウ(画眉鳥)

    今回の庭ノートは、「ガビチョウ(画眉鳥)」が、ついに私の庭にも来たお話です!

    まずは、この鳴き声をお聞きください。

    ガビチョウ(画眉鳥)の鳴き声

    5月に入ってから、毎朝5時にこの声で起こされています。

    非常に美しい声なのですが、ほかの鳥と違ってかなりよく通る大きな声で、一度鳴き始めたら休憩することなく何分間も延々と鳴き続けます。

    鳥のさえずりで目覚めるなんて幸せなことですが、ガビチョウの場合、「何!?何が起きたの!?」という感じで、若干起こされた感があります。

    初めて聞く鳴き声だったので最初は何の鳥かわからず、「いったい何者なんだ!?」と思っていました。飛び立つ姿が見えたので野鳥図鑑で調べてみましたが、なかなか特定できません。鳴き声から特定しようと思いましたが、多彩すぎて調べようがありません。ついに顔を目撃して、ガビチョウと判明した次第です。

    ガビチョウの写真

    ガビチョウは、スズメ目チメドリ科に分類される、体長22~25センチくらいの鳥です。色は茶褐色でくちばしが黄色、目の周りとその後方に眉状に伸びた白い模様があるのが特徴です。京劇メイクのアイラインみたいです。

    ガビチョウは中国南部から東南アジア北部にかけて生息していますが、日本ではペットとして輸入された個体が、かご脱けにより定着したそうです。特定外来生物に指定されているため、日本の野鳥図鑑には載っていないことが多いです。

    七色と形容されるその美しい鳴き声から、中国では非常にポピュラーな飼い鳥で、日本でも古くから輸入されていたそうですが、人気がなくなってペットショップの店頭から姿を消したそうです。

    日本では関東地方から分布を広げてきたようで、静岡県富士宮市にもいるという話は聞いていたのですが、私の家の周辺で見かけることはありませんでした。なので、ついに我が家に来た!という感じです。

    ガビチョウの写真

    ガビチョウは声がいいだけではなく、ほかの鳥の鳴きまねも上手で、ウグイス、キビタキ、オオルリ、サンコウチョウ、シジュウカラといった鳥のさえずりをまねるそうです。

    ガビチョウ

    私が目撃した時には、コジュケイのまねもしていました。

    コジュケイのまねをしていると思われるガビチョウの動画(movファイル)

    さらに、セミのツクツクボウシのまねもしていました!

    ツクツクボウシのまねをしていると思われるガビチョウの動画(movファイル)

    なんでセミ!?と思いますが、自分の歌のレパートリーを増やすためという説があるようです。

    オスは鳴き声の優劣を競ってメスにアピールしますが、自分の歌のレパートリーが豊富ということは、それを維持できるだけの余裕があることの証明になり、そのため、ほかの生き物の鳴き声などを積極的に取り入れようとする傾向があるそうです。

    あるいは、仲間とより良い関係を構築するためにレパートリーを増やしているのかもしれません。

    ツクツクボウシだけでなく、ぜひ、ヒグラシのまねも習得してほしいです。

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  • ウラシマソウ(浦島草):晩春の庭に咲く超個性派の性転換植物

    ウラシマソウ(浦島草):晩春の庭に咲く超個性派の性転換植物

    今回の庭ノートは、晩春に我が家の庭に咲く超個性派植物、ウラシマソウ(浦島草)についてです。独特な佇まいでその場を異空間にしてしまう上、性転換植物でもあるという、なんとも魅力的な植物です。

    我が家の庭に咲く花は、季節によってキャラクターが全然違います。大まかにいうと、春に咲く花はふわっとした感じ、夏に咲く花ははつらつとした感じ、秋に咲く花はしっとりとした感じ、冬に咲く花はきりっとした感じです。

    春に咲く花は全体としてふわっとした感じなのですが、時期によってさらにキャラクターを細分化することができます。

    極めて個人的な印象になりますが、春前半に我が家の庭に咲く花は、素人ウケする優等生です。例えば、桃、モクレン、レンギョウ、桜、菜の花、アネモネ、ハナニラ、スイセン、ムスカリ、チューリップ、パンジー、ビオラ、など。

    そして、これまた極めて個人的な印象になりますが、春後半に我が家に咲く花は、玄人ウケする個性派です。

    例えば、クマガイソウ。

    クマガイソウの写真
    クマガイソウ

    例えば、エビネ。

    エビネの写真
    エビネ

    例えば、ホウチャクソウ。

    ホウチャクソウの写真
    ホウチャクソウ

    その中でも、ひときわ異彩を放っている超個性派がウラシマソウです。

    ウラシマソウの写真
    ウラシマソウ

    ウラシマソウ(Arisaema urashima)は、日本原産で、サトイモ科テンナンショウ属の多年草です。肉穂花序(にくすいかじょ)の先端の付属体が細く糸状に伸びていて、その姿を、浦島太郎の釣り竿の釣り糸に見たてて、この和名がついたといわれています。

    英名は「コブラ・リリー・ウラシマ(cobra lily Urashima)」です。

    地下にはサトイモに似た球根があり、春になると芽を伸ばして、傘のような大きな葉を広げます。そして、仏炎苞(ぶつえんほう)といわれる黒褐色の苞を開きます。

    静岡県にある私の庭では、4月下旬から5月上旬にかけて開花します。耐陰性が強く、乾燥を嫌うため、木の陰など、少し薄暗いところに生えています。

    子どもの頃、庭で遊んでいて、偶然このウラシマソウを見つけてしまったときの驚きといったらありません。出会ってはいけないものに出会ってしまったというか、見てはいけないものを見てしまったというか、何か異質なものが存在していてそこだけ時空がゆがむというか。

    しかも、こんな集団に出くわしてしまったら「うわぁぁぁどーしよー」って感じです。

    ウラシマソウの群生の写真
    ウラシマソウの群生

    しかもこのウラシマソウ、性転換するんです!

    ウラシマソウなどのテンナンショウ属の植物は、一般に性転換することで知られています。性転換は、成長や栄養の状態によって起こり、小型の個体は雄性となり、大型の個体は雄性から雌性に転換していきます。

    ウラシマソウの雌性と雄性の写真
    ウラシマソウの雌性と雄性

    黒褐色の仏炎苞は一見花のように見えますが、本来の花はこの仏炎苞の中の付属体の下についています。

    ウラシマソウに中を見せてもらいました。

    ウラシマソウの雄花と雌花の写真
    ウラシマソウの雄花と雌花

    上の写真の左が雄性、右が雌性です。小型の個体では雄性となって、仏炎苞の内部の内穂花序に雄花群を形成します。大型の個体では雌性となって、肉穂花序に雌花群を形成します。

    雄花から雌花への花粉の受粉はキノコバエの仲間によって行われます。キノコバエは、雄性の仏炎苞の開口部から進入し、雄花群の花粉を体につけて、仏炎苞の下にある隙間から脱出します。

    しかし、雌性の仏炎苞には脱出できる隙間がありません。開口部から進入したキノコバエは、出口を探して雌花群をうろついている間に受粉させられ、脱出できずに死んでしまうこともあるそうです。

    ウラシマソウの付属体が細長く糸状に伸びたもの(浦島太郎の釣り竿の釣り糸)については、なぜこのような構造になっているのか不明だそうですが、一説によると、先端が地面や草などに接していて、これをたどって虫が仏炎苞の中に入ってくるのではないかといわれています。

    だとしたら、これは本当に釣り糸だということになります!

  • 精悍な北風とチャラい南風。春一番と寒の戻りの風

    精悍な北風とチャラい南風。春一番と寒の戻りの風

    私は年間4つ、心待ちにしている風があります。春一番、薫風、二百十日の風、そして木枯らしです。

    春一番は立春から春分の間にその年に初めて吹く南寄りの強い風、薫風は新緑の間を吹きぬける初夏のさわやかな風、二百十日の風は立春から数えて210日目の台風がよく来る厄日の風、木枯らしは太平洋側地域で晩秋から初冬の間に吹く北よりの強く冷たい風、です。

    東海地方の春一番

    2017年は、2月20日に、私が住む東海地方に春一番が吹きました。

    東海地方の春一番の条件は、

    • 立春から春分の間
    • 地方気象台(名古屋、岐阜、津、静岡)のいずれかで南よりの風(東南東から西南西)が、最大風速8メートル以上で吹く
    • 最高気温が平年より高い
    • 日本海で低気圧が発達している

    です。

    なかなか厳しい条件で、年によっては春一番が観測されないこともあります。近年では、2015年と2014年、東海地方では春一番が観測されませんでした。

    春一番という言葉は明るい印象ですが、要は春の嵐なので、危険な風でもあります。被害がでることもあるので注意が必要です。

    しかし、数ある春到来のサインの中でも、春一番ほど「春が来た!」と思うものもありません。なにせ南風です!春一番が吹いた日は気温が上昇しますが、そのまま暖かくなっていくわけではなく、翌日は寒さが戻ります。

    風向きを見るために、庭に風見鶏を立てています。風見鶏の下には東西南北の四方位が十字型で示されており、その十字の中心に取り付けられた鶏の向く方向によって風向きを知ることができます。風見鶏が風向(風上)を向いた時に回転が止まります。

    風見鶏の写真

    春一番と寒の戻りの風

    2017年2月20日に我が家に吹いた春一番と、2月21日に吹いた寒の戻りの風の動画です。とても短い動画ですが、風が吹いてくる方向が真逆なことがわかります。画面の右側が南東、左側が北西です。

    ※ご覧になる環境によっては、画面が左に90度回転してしまう場合があるかもしれません(Windows Media Playerなど)。Quick Time Playerでは正常に見ることができると思います。

    2月20日の春一番の動画

    春一番の風の写真

    2月20日の風は春一番で、風見鶏が南東を向いているので、南の方から風が吹いていることがわかります。木も画面の右から左へあおられています。

    2月21日の寒の戻りの風の動画

    寒の戻りの風の写真

    2月21日の風は寒の戻りの風で、風見鶏が北を向いているので、北の方から風が吹いていることがわかります。木も画面の左から右へあおられています。

    精悍な北風とチャラい南風

    20日の春一番の南風と、21日の寒の戻りの北風、キャラが全然違います!動画では風の温度や湿度や雰囲気が伝わらないので残念です。

    あるラジオ番組で、「NHKみんなのうたに『北風小僧の寒太郎』というのがありますが、もし『南風小僧の暖太郎』というのがいたとしたら、絶対チャラいと思います。」といった内容の投稿がありましたが、私も激しく同意です!21日の北風は精悍な感じでしたが、20日の南風、チャラかったです。

    おすすめの本

    高橋順子(2002)『風の名前』小学館.

    四季折々の美しい風の名前が載っています。風の作用やイメージを写した静止画なのに、どの写真からも風そのものを感じます。

    琉球音階のウインドチャイムを作成!沖縄の竹富の風に演奏してもらいました!

    ナウシカの蟲笛(うなり笛)を作成!ダンゴ虫を森へ帰す

  • こんなところにですか!?シジュウカラが植木鉢に巣を作る

    こんなところにですか!?シジュウカラが植木鉢に巣を作る

    2015年の春、庭に置いてあった使用していない植木鉢に、シジュウカラが巣を作りました。シジュウカラは体長15㎝くらいのスズメ目の鳥です。

    庭の隅にスチールのオープンラックを置いて、使用していない植木鉢を保管しています。そこに、底に丸い穴が開いた直径約20センチ、高さ約20センチの黒い植木鉢を、伏せて2つ重ねてあるのですが、3月中旬頃のある日、鉢の丸い穴を出入りするシジュウカラを発見しました。

    3月下旬くらいになると、苔のようなものを口にくわえて鉢の中へせっせと運び込むシジュウカラを目撃するようになりました。この鉢が気に入って、巣を作り始めたようです。最初は苔を運んでいましたが、そのうちに白っぽい毛のようなものを運ぶようになりました。運んでいるのはいつも一羽で、すぐ近くの桜の木にとまって、まわりをきょろきょろ見ながららさえずっているシジュウカラがもう一羽いました。

    苔を運ぶシジュウカラの写真

    地上からわずか80cmほどの高さで、こんなに接近できる所に巣を作るなんて、すぐ近くで様子を見ることができてワクワクでした!

    4月上旬になると、シジュウカラの出入りを見かけなくなり、シーンと静まり返った状態が続きました。ずっと張り付いて見ていたわけではないので、巣作りが完成したのか、中で何が起こっているのか、全く分からない状態でしたが、きっと卵を産んで抱えていたのだと思います。

    しかし、4月中旬になると、鉢の中からピィピィとかすかな声が聞こえてくるようになりました。卵が無事かえったようです。

    4月下旬になると、頻繁に青虫を運ぶシジュウカラを目撃するようになりました。中にはきっとすごくかわいいヒナがいるのだと。青虫を加えて穴から伏せた植木鉢の中に入り、ヒナにエサを与えたあと、また穴から出て飛び立っていきます。ピィピィというヒナの声や、近くの桜の木でさえずるもう一羽のシジュウカラの声も聞こえます。

    ヒナにエサを与えて鉢の穴から頭を出すシジュウカラの写真

    ヒナにエサを運ぶシジュウカラの動画(movファイル)

     

    巣立ちの瞬間は目撃できませんでしたが、5月の中旬ころ、鉢の中から鳴き声が聞こえなくなり、気配が全くなくなったので、おそるおそる鉢を持ち上げてみると、驚きの内容物でした。

    巣立った後のシジュウカラの巣の写真

    中はふかふかというより、かなり密度の高い固めの苔のクッションになっていて、伏せてあった鉢を持ち上げても型崩れすることはありません。苔もお椀型のような敷き詰め方ではなく、底面積いっぱいに苔が敷き詰められていて、高さが15㎝くらいで、見事な円柱の台になっていました。この上にヒナが乗っていたようです。

    今後、庭のどこかで出会うシジュウカラがこの巣の出身者かもしれません。

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