投稿者「田中安良里」のアーカイブ

かわいいメジロが目白押し!みかんでメジロとヒヨドリを呼ぶ

 

梅の花が咲く1月中旬から2月にかけて、庭にはメジロがたくさんやってきます。

お目当ては梅の花の蜜です。メジロのもうひとつの大好物が果汁なので、梅の木の手前にあるツツジの枝に、半分に切ったみかんをさしてメジロにお裾分けしています。

メジロが訪れる梅の木の写真

メジロは、梅の花の蜜を吸って、みかんの果汁を吸って、と、梅の木とツツジの木の間を行ったり来たりします。

梅の蜜を吸うメジロの写真

みかんの果汁を吸うメジロの写真

梅にウグイスといいますが、梅の花+ウグイスの声が春を感じさせるということであって、梅の木にウグイスがくるわけではありません。ウグイスはふつう藪の中にいて、ほとんど目撃することはありません。私の庭にも、「ちょっと、うますぎない!?」と、いらしたお客様が会話を止めてまで言うほど鳴くのがうまいウグイスがいるのですが、残念ながら、このウグイスの姿は一度も見たことがありません。

多くの人は、ウグイス色というと、メジロのような明るい抹茶色を想像されるようですが、本当のウグイス色はもっと落ち着いた色です。ウグイスの体の色は、ぱっと見た感じではほとんど茶色で、よく見ると灰色がかった緑をしています。ウグイスもメジロもどちらもきれいな色です。

メジロは色もさることながら質感もすごくて、何素材!?と凝視してしまうほどです。

梅の木にとまるメジロの後ろ姿の写真

メジロには、お互いに押しあうように、ぴったりと枝に並ぶ習性があります。込み合っていることや物事が多くあることを意味する「目白押し」という慣用句は、ここからきているそうです。もふもふの体をぴったりくっつけて寄り寄りしていています。

メジロが目白押しの写真

エサ場では、ヒヨドリがメジロをよく追い払っています。体の小さいメジロは抵抗できません。たまにひどい追い立てられ方をしています。そんなわけもあり、我が家では、メジロを「メジロちゃん」と呼び、「ヒヨドリ」を「ヒヨ」と呼び捨てにしてしまっています。ヒヨドリも外ではきっと大変な思いをしているのでしょうが…。

「じょうのう(みかんの果肉が入っているふくろ)」のことを、静岡では「ほろ」と言いますが、ヒヨはみかんの果汁を吸うのではなく、ほろごと食べていきます。

みかんを食べるヒヨドリの写真

梅の花の蜜を吸って、みかんの果汁を吸って、たまにヒヨドリに追い払われ、枝の上で仲間とくっついて。メジロを見ていると、なんとも日本的な風景だなと思います。

梅の木に並んでとまるメジロ二羽の写真

おすすめの本

谷口高司(2013)『新・山野の鳥―野鳥観察ハンディ図鑑』日本野鳥の会.

写真ではなく絵の図鑑です。私が持っているのは1983年発行の3訂版ですが、絵が本当に美しいです。山野の鳥がコンパクトに載っています。薄くて軽くて、持ち歩くにも便利です。

ヤマケイハンディ図鑑7 新版 日本の野鳥 山溪ハンディ図鑑

写真の図鑑です。水辺の鳥と山野の鳥が両方載っています。厚くて重くて、部屋の中で眺めているとずっしりしあわせです。

こんなところにですか!?シジュウカラが植木鉢に巣を作る

鳥の餌台を設置!ひまわりの種でヤマガラとシジュウカラを呼ぶ

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鳥の餌台を設置!ひまわりの種でヤマガラとシジュウカラを呼ぶ

庭にバードフィーダー(鳥の餌台)を設置し、冬の間、ひまわりの種をおいて野鳥を観察しています。

設置している場所は、縁側のすぐ向こうの庭です。

部屋の中や縁側から、訪れる野鳥を観察することができます。

下の写真の真ん中あたり、白い丸で囲ってあるのがバードフィーダーです。

バードフィーダの写真

縁側への出入り口のそばには、鳥セットを用意しています。

上はバードコール(鳥笛)、下は野鳥シートです。

バードコールと野鳥シートの写真

バードコールは木片と金属でできた筒で、こすり合わせた摩擦音で小鳥の鳴き声に似た音を出すことができます。

この音で鳥が集まります。

これを、小鳥の形をしたキーリングにつけて、巣箱型のケースに収納しています。

実はこのキーリング、ホイッスルになっています。

鳥笛に鳥笛をつけていることになります。

バードコールの写真

野鳥シートは日本鳥類保護連盟のものです。

下敷きタイプで、身近な鳥がB5サイズの両面にまとめられています。

壁につるしてあるので、見かけない鳥が訪れたときに、このシートですぐに確認することができます。

日本鳥類保護連盟の野鳥シート

餌は大粒ひまわりの種と黒ひまわりの種です。

餌の保管には、イギリスのバーゴン&ボール(Burgon & Ball)のBird Feed缶を使用しています。

BIRD FEED缶に入ったひまわりの種の写真

バードフィーダーには、大粒ひまわりの種と黒ひまわりの種のブレンドを置きます。

バードフィーダーのひまわりの種の写真

このひまわりの種を求めてバードフィーダーにやってくるのは、ヤマガラとシジュウカラです。

鳥は春から秋にかけては虫を食べるので、餌をあげるのは食べ物がなくなる冬の間だけです。

生態系を崩す心配、また病気の心配もあるので、餌のあげすぎには注意する、餌台は清潔に保つ、糞には絶対触らない、などのルールを作っています。

ヤマガラもシジュウカラも、同じスズメ目シジュウカラ科シジュウカラ属ですが、性格が全く違います。

我が家では、ヤマガラをモヒカン、シジュウカラをネクタイと呼んでいます。

ヤマガラは、頭の模様がモヒカンみたいです。

バードフィーダーにとまるヤマガラの頭の写真

よく言えば人懐っこくて賢いのですが、悪く言えば図々しくて行動が荒いです。

ものすごいスピードで飛んできて、いきなりバードフィーダーに着地します。

種の選び方もワイルドで、選び散らかして種を落としていったりします。

バードフィーダに着地するヤマガラの写真

シジュウカラは、黒いネクタイをしているように見えます。

バードフィーダーにとまるシジュウカラの写真

よく言えば控えめでお行儀がいいのですが、悪く言えば臆病です。

一番最初の写真にある、奥の梅の枝にまずとまり、その手前にあるツツジの枝に移動して、さらにその手前にあるブッドレアの枝に移動して、あたりを警戒しながらおそるおそるバードフィーダーに飛び移ります。

時々、まわりの気配にビビって種を落としていったりします。

種を落とす理由がヤマガラと180度違います。

バードフィーダーに乗るヤマガラとその様子をツツジの木の中からうかがうシジュウカラの写真です。

ヤマガラが去るのを待つシジュウカラの写真

なんか、性格がよく表れています。

どちらもかわいいですが、なぜかシジュウカラを応援してしまいます。

ヤマガラもシジュウカラも、種はバードフィーダーでは食べずに、くわえて近くの木に持って行きます。

木の枝の上で、足で種をおさえて、くちばしで殻を割って器用に中味を取り出して食べています。

枝の上でひまわりの種の殻を割るヤマガラの写真

おすすめの鳥グッズ

バードコール

鳥の声にそっくりな音が出ます。練習次第でかなり鳥の声に寄せることができます。

QUALY 鍵収納 キーリング Sparrow Keyring

これにバードコールをつけて保管していますが、本来は鍵をつけておくものです。色違いが何種類かあります。私が使っているのはブラウンハウス+ホワイトバードです。

ナチュラルペットフーズ 大粒ひまわり 500g

我が家に来る野鳥に大人気の種です。こちらの大粒ひまわりの種と下の黒ひまわりの種をバードフィーダに一緒に置くと、大粒ひまわりの種のほうが減りがはやいです。

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ナチュラルペットフーズ プレミアム 大粒ひまわり 550g
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ナチュラルペットフーズ 黒ひまわり 500g

大粒ひまわりの種よりも小さくて細くて、おしゃれな種です。

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黄色でハッピーになる!旧正月と立春を金柑と水仙で祝う

2017年1月28日は旧正月でした。私は旧暦と新暦の両方で暮らしています。

子供のころから、桃の節句や七夕などの季節の行事は旧暦でお祝いしています。新暦の桃の節句には桃が咲いていませんし、新暦の七夕には梅雨で星が見られません。旧暦でないと、季節の行事に必要なアイテムをそろえるのが難しいのです。

旧正月はその年によって新暦の何日になるか違いますが、だいたい新暦の1月下旬から2月中旬のどこかなので、私は、立春と合わせて、この期間をふわっとお祝いすることにしています。旧正月は旧暦の1月1日またはそれから始まる数日間で、立春は二十四節気における第一節です。

中国では、旧正月(春節)に、新しい年の吉祥を祈願する縁起物が飾られるそうですが、その中でもポピュラーなものが、富をもたらすと言われる金柑の鉢植え、良い香りが幸せを運ぶと言われる水栽培の水仙、だそうです。

私は金柑と水仙を和風にアレンジして取り入れています。

金柑は、この時期、3センチくらいの実がたくさんなって、見ているだけで明るく豊かな気持ちになります。

金柑の木の写真

中国のように鉢植えを飾るのではなく、実を収穫して甘煮にして食べています。直径12センチの琺瑯のお鍋に、ヘタと種をとった金柑を20個入れ、砂糖75gとはちみつ25gと水100ccを加えて、アクをとりながら20分煮るだけです。

鍋の中の金柑の甘煮の写真

白湯に入れたり、ヨーグルトに入れたり、トーストにのせたり、いろいろな方法で楽しむことができる優れものですが、高温でシブくいれた緑茶のお茶請けとしてそのまま食べるのが私のおすすめです。お茶(日本茶)+みかん(柑橘類)のことを、私は静岡セットと呼んでいます。この静岡セット、緑茶のカテキン+柑橘のビタミンCで、風邪予防にもなります。

金柑の甘煮と緑茶の写真

水仙は、中国の品種ではなく、和水仙を水栽培にしています。

和水仙は庭のあちらこちらに咲いていますが、増えてあまり球根が密集すると、葉だけが茂り、花が咲かなくなります。そのため、何年かに一度掘り起こして植えなおしています。

群生する水仙の写真

その掘り起こした球根を水栽培にして部屋の中で育てています。陶器やガラスの器に石を敷いて、その上に球根を置いて水を少しはるだけです。水栽培というと、ヒヤシンスやクロッカスが思い浮かびますが、清楚で品があって格が高い和水仙もおすすめです。

水仙の水栽培の写真

和水仙の香りは、甘いのに甘ったるすぎず、清涼感があるのに涼しすぎず、絶妙なバランスの香りです。嗅ぐと幸せな気持ちになります。

新暦の1月2月は一段と寒さが増し、少し鬱々とした気分になりがちです。金柑と水仙の黄色を見て香りをかぐと気分が晴れます。黄色には気持ちを明るくしてくれる効果があるそうです。節分の豆まきや柊鰯も大事ですが、邪気除けの後は、黄色で明るい気持ちを取り込むのもよいのではないかと思います。

水仙の花の写真

おすすめの本とアプリケーション

月読君

月の満ち欠けと日本の旧暦カレンダーを表示するアプリケーションです。昔は旧暦カレンダーを見て手帳に月齢を書き写していましたが、今ではこのスマートフォン用の便利なアプリを使っています。

くらしのこよみ

二十四節気と七十二候に沿って更新される暦アプリケーションです。自然の変化を表す七十二候の言葉をベースに、写真、絵、俳句、読みものなどで構成されています。巻物仕立てになっていて、作りも美しいです。

松村賢治(2010)『旧暦と暮らす』文芸春秋.

2002年にビジネス社から出た単行本の文庫版です。世の中が、今ほど二十四節気や七十二候にフォーカスを当てていなかったころ、いち早く旧暦で暮らすことを提唱した本です。やはり旧暦の方がアジアのくらしに合っているかも・・・と、旧暦で暮らしてみたくなる一冊です。

ヨハンナ・パウンガー/トーマス・ホッペ(1997)『月の癒し』飛鳥新社.

私が意識的に月の暦で暮らすきっかけになった本です。月の満ち欠けに順じた暮らし方については、真偽のほどはわからず、なかなか評価が難しい本ですが、オーストリアのチロル地方の農家に伝わる知恵として読むとおもしろいです。体を大切にして丁寧に暮らそうという気持ちにさせてくれる読み物です。

どくだみ茶:夏至にドクダミを摘みとり、乾燥させ、半夏生にどくだみ茶を飲む

私の庭は鉄不足!?フランスのパリ植物園で感じたこと

夏にフランスのパリ植物園(Le Jardin des Plantes)に行ってきました。

ここはパリ5区にある植物園で、1635年、ルイ13世の時代に王立薬草園として創設された歴史のある植物園です。23ヘクタール以上もある広大な敷地には、国立自然史博物館、温室、動物園も併設されています。

メインの整形式庭園には無料で入ることができます。植物園というより公園といった雰囲気です。ベンチでぼーっとする人、お散歩をする人、ジョギングをする人、太極拳をする人などもいて、パリの日常を垣間見ることができます。

パリ植物園の整形式庭園の写真

それにしても、さすがフランス。色彩感覚がすばらしいです。花もさることながら、葉の色合いと組み合わせが絶妙です。

パリ植物園のジニアの写真

この黄色いお花、ジニアだと思いますが、目を疑うようなレモンイエローでした。写真では少し違う色に写ってしまっているので残念です。明るいのに涼やかで洗練されていて、私は今までお目にかかったことのない色でした。このような色の品種なのだと思いますが、パリの冷涼な気候もこの美しい色を維持するのに大きく関係していると思います。

静岡でジニアやサルビアやマリーゴールドを育てると、とても元気に育ってはくれるのですが、なにかこう、暑くてだれてしまうというか、色が飛んでしまうような印象があります。軽井沢で見た、赤いサルビアと黄色いマリーゴールドの組み合わせが忘れられず、私の庭でも真似をして植えてみたのですが、思うような色合いが出ませんでした。この種の花を日本できれいに育てられる場所は、長野と北海道なのではないかと思います。

パリ植物園は温室もすばらしいです。アールデコスタイルの美しい外観ですが、中に入ると熱帯植物が生い茂る本気のジャングルです!パリにいることを忘れてしいます。

パリ植物園の温室の写真

アンリ・ルソー(Henri Julien Félix Rousseau)は、この温室に通って観察をし、「夢」などのジャングルをテーマとする絵を描いたそうです。

しかし、パリ植物園を訪れて私が一番感じたことは、自分の庭に圧倒的に鉄分が不足しているということです!

こちらは野生のミツバチのためのホテル。(Hôtel de charme pour les abeilles sauvages)

パリ植物園のミツバチのホテルの写真

とてもかわいらしい設計ですが、注目は点前のフェンスです。このフェンスを手で隠してみてください。フェンスがあった方が、なんかミツバチのホテルのクオリティが高く見えませんか!?フェンスのさび具合も絶妙です。

こちらは道具入れの小屋です。

パリ植物園の道具小屋の写真

黄色い円柱の建物に赤い窓枠、グレーのとんがり屋根と、とてもおしゃれな小屋ですが、注目は小屋の左の一輪車と手前の庭に点在している金属のプランツネームプレートです。金属がちょっと注入されるだけで庭が締まります。

ここにも、あそこにも、ふと目をやるとそこには鉄分が。

パリ植物園のリヤカーの写真

パリ植物園のプランツネームプレートの写真

鉄分が入るだけで、庭がぐっとこなれた印象になります。もともと、年月が経つと汚くなってしまうプラスチックより、使い込むほどに風合いが増す石や木や金属の方が好きでしたが、庭に金属が加わると、植物がより一層みずみずしく見えるなと、改めて思いました。私の庭にも、必要に応じてさらに鉄分を注入していこうと思いました。

おすすめの本

ジュウ・ドゥ・ポゥム(2014)『パリのガーデニング』主婦の友社.

パリの個人のお庭が紹介されています。庭がもう一つの部屋として機能しているのが印象的です。本の最後には、ガーデニング好きのためのパリのおすすめスポットも紹介されています。

松田行弘(2014)『フランスの庭、緑、暮らし』グラフィック社.

フランスの都会の庭や郊外の庭が紹介されています。庭に鉄分を注入するための教科書になる本です。巻末には、パリ市内や郊外、遠く離れた田舎町にある、庭を堪能するためのとっておきのスポットが紹介されています。

防虫・防臭にはローズゼラニウム!生ごみ堆肥を作る(2)

コンポストボックスに生ごみを入れていて気をつけなければならないのは、ハエと悪臭です。生ごみを入れるのは冬だけと決めているので、ハエも悪臭もそれほど気になりませんが、それでも何かもうひと工夫してみたいと思いました。

対策として最初に試したことは、すぐ近くにホワイトガーデンを作ることでした。白い花を咲かせる植物だけを集めた花壇です。白い花は強い芳香を放つといわれています。昼間に活動する虫を誘引するには目立つ色の花を咲かせると効果的です。でも、夜に活動する虫を誘引するには、色がカラフルでも暗闇で意味がありません。そこで、闇に映える白と強い香りで勝負しているそうです。

コンポストボックスの近くにホワイトガーデンを作ったら天然の芳香剤になるかも!と思いましたが、私が生ごみを捨てたい冬に咲いてくれる白い花はほとんどありません。結局、そこは白い花を楽しむための花壇になりました。

ホワイトガーデンの写真

次にトライしたのは、ショウガ科の月桃という植物です。シェルジンジャーやサンニンとも呼ばれ、日本では沖縄に分布している植物です。生の葉を置くだけで防虫効果があり、生ゴミの近くに置くと子バエの発生も減るといわれていて、沖縄の庭によく植えられています。

こんなに有用で、しかも大好きな沖縄の植物!と思い、月桃の花が咲くところまで想像して植えました。しかし、さすがの静岡でも越冬は難しく、冬には地上部は枯れてしまいます。夏になるとまた復活してくれるのですが、私が生ごみを捨てたい冬に葉が調達できないので、コンポストボックスの防虫用としてはあきらめ、別な場所に植え替えました。

月桃の写真

結局、コンポストボックスの隣にはローズゼラニウムを植えています。

ゼラニウムはよくヨーロッパの街で窓際にプランターなどで植えられている植物です。ヨーロッパでは厄除けのために、窓辺に赤いゼラニウムを飾る習慣が古くからあるそうです。また、茎や葉や花から出る香りが虫の忌避する匂いだと考えられていて、開け放たれた窓の外に飾ると、虫が入ってこないと思われています。

ゼラニウムに虫よけ効果があると言われていることは知っていましたが、コンポストボックスの隣に植えてみようと決心したのは、天敵昆虫と組み合わせるハエ防除対策として、ローズゼラニウムが有効であるという栃木県酪農試験場の記事を見つけたからです。

IPM を考慮したハエの計画防除技術の確立 – 栃木県

ローズゼラニウムは、名前の通りバラを思わせる芳香を持っているので、悪臭対策にもなります。でもこのローズゼラニウム、バラより安く簡単に手に入るからでしょう、”貧乏人のバラ”という不名誉な別名もあるようです。私にしてみたら、バラよりもバラ的な香りがするすばらしい植物です。

ローズゼラニウムの花の写真

おすすめの本

コンポストボックスを作るに当たり、私が参考にした本です。それぞれの生活に合った堆肥作りの方法が見つかります。

藤原俊六郎・加藤哲郎(1990)『ベランダ・庭先でコンパクト堆肥』農文協.

都会でできる堆肥づくりについて紹介した本です。実は都会は堆肥材料の宝の山だそうです。都会でトライするならこの本がおすすめです。

後藤逸男 監修(2012)『イラスト 基本からわかる 堆肥の作り方・使い方』家の光協会.

緑肥についても書かれていて、庭でトライするならこの本がおすすめです。シンプルでわかりやすい構成で、こんなときどうするんだろうという疑問がわいた時、逆引き的に使えます。

加藤哲郎(1995)『大判図解家庭園芸 用土と肥料の選び方・使い方』農文協.

やや専門的な内容で、堆肥の使い方に重点が置かれた本です。植物の特性や自分の育て方の特徴に合わせて、用土や肥料を選べるようになります。

コンポストボックスを自作!生ごみ堆肥を作る(1)

コンポストボックスを自作!生ごみ堆肥を作る(1)

堆肥とは、野菜くずや落ち葉、稲わらや家畜のふんなど、農家のくらしの中から出るさまざまな有機物を原料とし、微生物の力を借りて発酵させた資材です。プロの農家は、ユンボを使って一度に何トンもの堆肥を作ったりしますが、家庭では、市販のコンポスト容器、段ボール箱、ペットボトルなどを使って園芸に必要な十分な堆肥を作ることができます。

私は自作のコンポストボックス(堆肥箱)を使っています。大きさ約70cm×70cm×70cmの箱が横に3個つながって並んでいるものです。 コンクリートブロックでコの字型に三方を囲い、手前側はブロックを積み上げずに、岡持ちのように上下にスライドさせる嵌め込み式の木の蓋をつけました。深さ70cmだと、箱の上面からシャベルで堆肥を出し入れするのは大変です。そのため、箱の手前側から簡単に堆肥が取り出せるように、取り外し可能な蓋をつけました。庭で浮かないように全体を茶色に塗り、雨除けに同色のトタン屋根を乗せています。家族に手伝ってもらって作りました。

コンポストボックスの外観の写真

3つの箱にはそれぞれ役割があって、一番右が生ごみや落ち葉など堆肥の材料を入れるもの、真ん中は生ごみが堆肥になりつつある熟成中のもの、一番左は完全に堆肥になったものです。右から投入して、切り返しを兼ねて右から左へと移していき、左から出す、という感じです。できあがった堆肥は、庭にまいたり、家庭菜園の肥料として使ったり、鉢植え用の土づくりに使ったりします。下の写真では一番右の箱は空で、一番左の箱もだいぶ使った後の状態です。

コンポストボックスの中身の写真

私は冬場に生ごみをゆっくり分解させて、1年間かけて堆肥を作っていますが、量や季節にもよりますが、通常は3か月~6か月で完成すると言われています。おそるべき分解力で、野菜くずや落ち葉を毎日入れてもボックスがあふれることはありません。

コンポストボックスに入れるものは季節によって変えています。春は庭木の剪定くずや種のついていない雑草、夏は草刈り機で刈った青草、秋は落ち葉、冬は生ごみです。特に生ごみはすばらしく、自治体のごみ収集車に持って行ってもらうごみの量も減り、自分で作った堆肥を使って植物を育てることもでき、一石二鳥です。

悪臭やハエが発生しないように、生ごみをコンポストボックスに入れるのは冬だけにしています。

台所に直径20㎝ほどのペンキ用バケツを置き、生ごみ用通いバケツにしています。入れるのは野菜くずと果物の皮と卵の殻です。生ごみの水分はできるだけ切るのがポイントなので、タマネギの皮をむいたら直接この中へ、みかんの皮をむいたら直接この中へ、卵の殻も割ったら直接この中へ入れます。肉や魚、調理したものの残りなどは入れません。通いバケツをあまり大きなものにすると、台所回りを清潔に保つのが難しくなるので、このくらいの大きさのバケツがちょうどいいです。

生ごみ用通いバケツの写真

茶がらもコンポストボックスに入れています。直径12㎝ほどの小さなボウルとザルのセットを茶がら専用に台所に置いておき、急須やティーポットからこのザルにあけて放置しておきます。そのうち水が切れるので、カラカラに乾いたら生ごみ用通いバケツにひっくり返します。

ザルにあげた茶がらの写真

そして、バケツがいっぱいになったら庭のコンポストボックスに捨てに行きます。我が家では1日に1回バケツをひっくり返しにいきます。水分が多い、あるいは少ないと感じた時は、落ち葉やワラや米ぬかなどを状況に合わせて入れて調節しています。でも、コンポストボックスに入れるものや配合にあまりこだわりすぎると、何が目的だかわからなくなってしまうので、おおまかなルールだけ決めて、手に入る身近な材料だけを放り込んでいます。

コンポストボックスの中の落ち葉と生ごみの写真

参考文献

コンポストボックスを作るに当たり、私が参考にした本です。それぞれの生活に合った堆肥作りの方法が見つかります。

藤原俊六郎・加藤哲郎(1990)『ベランダ・庭先でコンパクト堆肥』農文協.

都会でできる堆肥づくりについて紹介した本です。実は都会は堆肥材料の宝の山だそうです。都会でトライするならこの本がおすすめです。


後藤逸男 監修(2012)『イラスト 基本からわかる 堆肥の作り方・使い方』家の光協会.

緑肥についても書かれていて、庭でトライするならこの本がおすすめです。シンプルでわかりやすい構成で、こんなときどうするんだろうという疑問がわいた時、逆引き的に使えます。


加藤哲郎(1995)『大判図解家庭園芸 用土と肥料の選び方・使い方』農文協.

やや専門的な内容で、堆肥の使い方に重点が置かれた本です。植物の特性や自分の育て方の特徴に合わせて、用土や肥料を選べるようになります。



防虫・防臭にはローズゼラニウム!生ごみ堆肥を作る(2)

琉球音階のウインドチャイムを作成!沖縄の竹富の風に演奏してもらいました!

私は楽器が好きです。中でも特に好きな楽器は、我が静岡県が全国シェア100%を誇るピアノです。それから、空気の流れ(=風)が関係している楽器です。例えば、パイプオルガンのような風を送り込んで鳴らす楽器、尺八やオーボエのような人間の息を使って鳴らす楽器、2万5000年以上の歴史を持つと言われる”うなり木”、そして、エオリアンハープやウインドチャイムのような風が勝手に演奏してくれる楽器です。

いずれ、名だたる日本の風に演奏してもらいたいと思い、理想の音質と音階を持ったウインドチャイムを自分で作ることにしました!

金属棒をある特定の音が出る長さに切ります。長ければ低い音、短ければ高い音になります。その金属棒を、和音になるように複数本ピックアップして、直径7センチ、厚さ1センチほどの丸い木板に円状に紐で吊るします。また、3センチ四方の正方形の金属板を真ん中に吊るし、さらにその下に、風を受けるための六角形の木板を吊るします。この六角形の木板が風を受けると、正方形の金属板が揺れて、それをとり囲む長短の金属棒に当たって音が鳴ります。

あまりに澄んで響きすぎる音だと、音としては美しいかもしれませんが、耳と脳が疲れてしまいます。自然の中で微かになっているような音を目指しました。また、音が合っていないと気持ちが悪いので442Hzで調律をしましたが、ゆらぎがほしかったのであまり完璧に合わせすぎないようにしました。

父に金属の加工を教わり、素材や太さ、吊るす距離など、試行錯誤の末、理想の音が鳴るウインドチャイムが完成しました!

ドアに吊るしたウインドチャイムの写真

ドアチャイムにもなります。

さまざまな音の組み合わせが可能ですが、まずは琉球音階のウインドチャイムを作りました。琉球音階は、沖縄県及びその周辺地域に伝わる、ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドからレとラを除いた、ド・ミ・ファ・ソ・シ・ドの5音で構成される音階です。

富士宮の風もなかなかいい演奏をしてくれて、偶然にも聴いたことがあるような沖縄音楽の旋律になったりします。しかし、せっかくの琉球音階、琉球の風に演奏してもらいたい!と思い、出来上がったウインドチャイムを持って、沖縄の竹富島に行ってきました!

竹富島の石垣と赤い屋根の写真

竹富の風(竹富の人たちは“たきどぅんのかじ”と言うそうです)によるウインドチャイムの演奏は素晴らしかったです。

演奏の動画を撮ってきました。微かな響きですが、自然に調和したやさしい音色です。この動画にはおまけがついていて、日本では沖縄でしか見ることができないシロオビアゲハという蝶も写っています。また、右から左へと青空に飛行機雲が流れます。

沖縄の竹富島の木に吊るしたウインドチャイムの写真

それでは、聴いてください!竹富の風(たきどぅんのかじ)の演奏で、琉球音階による即興曲。

 

沖縄の竹富の風によるウインドチャイム琉球音階の演奏(movファイル)

ナウシカの蟲笛(うなり笛)を作成!ダンゴ虫を森へ帰す

精悍な北風とチャラい南風。春一番と寒の戻りの風

こんなところにですか!?シジュウカラが植木鉢に巣を作る

2015年の春、庭に置いてあった使用していない植木鉢に、シジュウカラが巣を作りました。シジュウカラは体長15㎝くらいのスズメ目の鳥です。

庭の隅にスチールのオープンラックを置いて、使用していない植木鉢を保管しています。そこに、底に丸い穴が開いた直径約20センチ、高さ約20センチの黒い植木鉢を、伏せて2つ重ねてあるのですが、3月中旬頃のある日、鉢の丸い穴を出入りするシジュウカラを発見しました。

3月下旬くらいになると、苔のようなものを口にくわえて鉢の中へせっせと運び込むシジュウカラを目撃するようになりました。この鉢が気に入って、巣を作り始めたようです。最初は苔を運んでいましたが、そのうちに白っぽい毛のようなものを運ぶようになりました。運んでいるのはいつも一羽で、すぐ近くの桜の木にとまって、まわりをきょろきょろ見ながららさえずっているシジュウカラがもう一羽いました。

苔を運ぶシジュウカラの写真

地上からわずか80cmほどの高さで、こんなに接近できる所に巣を作るなんて、すぐ近くで様子を見ることができてワクワクでした!

4月上旬になると、シジュウカラの出入りを見かけなくなり、シーンと静まり返った状態が続きました。ずっと張り付いて見ていたわけではないので、巣作りが完成したのか、中で何が起こっているのか、全く分からない状態でしたが、きっと卵を産んで抱えていたのだと思います。

しかし、4月中旬になると、鉢の中からピィピィとかすかな声が聞こえてくるようになりました。卵が無事かえったようです。

4月下旬になると、頻繁に青虫を運ぶシジュウカラを目撃するようになりました。中にはきっとすごくかわいいヒナがいるのだと。青虫を加えて穴から伏せた植木鉢の中に入り、ヒナにエサを与えたあと、また穴から出て飛び立っていきます。ピィピィというヒナの声や、近くの桜の木でさえずるもう一羽のシジュウカラの声も聞こえます。

ヒナにエサを与えて鉢の穴から頭を出すシジュウカラの写真

ヒナにエサを運ぶシジュウカラの動画(movファイル)

 

巣立ちの瞬間は目撃できませんでしたが、5月の中旬ころ、鉢の中から鳴き声が聞こえなくなり、気配が全くなくなったので、おそるおそる鉢を持ち上げてみると、驚きの内容物でした。

巣立った後のシジュウカラの巣の写真

中はふかふかというより、かなり密度の高い固めの苔のクッションになっていて、伏せてあった鉢を持ち上げても型崩れすることはありません。苔もお椀型のような敷き詰め方ではなく、底面積いっぱいに苔が敷き詰められていて、高さが15㎝くらいで、見事な円柱の台になっていました。この上にヒナが乗っていたようです。

今後、庭のどこかで出会うシジュウカラがこの巣の出身者かもしれません。

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アカデミック臭漂う空中庭園!国立科学博物館屋上のハーブガーデン

東京上野の国立科学博物館の屋上にはハーブガーデンがあります。

余計な演出がなく、シンプルで美しい空中庭園です。ここには、薬用、食用、染料・香味料用など、約150種類のハーブが植えられていて、所々にベンチが置かれ、座って休憩することができます。飲食も可能です。下のフロアーのアカデミック臭も相まって、絶妙な香りがするハーブガーデンです。

国立科学博物館 レストラン・休憩所

8月に訪れたときには、みなさん展示物を見るのに忙しいのか、強い日差しのせいなのか、誰もいなくて貸し切り状態でした。

国立科学博物館屋上のハーブガーデンの写真

誰もいなかったので、これはチャンスと思い、植えてあるすべてのハーブの香りを片っ端から嗅いでみました。真夏だったので少しバテ気味のハーブもありましたが、屋上という過酷な環境で育っているとは思えないほどみんな生き生きしていました。

そして、約150種類中、私の中でナンバーワンに輝いた香りは「パイナップルセージ」でした。

国立科学博物館ハーブガーデンのパイナップルセージの写真

名前の通り、なにこれ!?というくらいパイナップルの香りがします。夏だったので、トロピカルな香りに惹かれたのかもしれません。また、パイナップルセージが暑い土地出身なので、涼しい土地出身のハーブよりもこの時期元気だったのかもしれません。違う季節に来ていたら別のハーブを選んでいたかもしれませんが、とにかくその時はパイナップルセージがダントツで一位でした。

これを嗅げばいつでもトロピカルワールドに飛んでいけるので、自分の庭にも植えることにしました。

パイナップルセージは、メキシコ原産のシソ科の植物です。宿根サルビアの仲間で、サルビア・エレガンスとも呼ばれています。葉っぱを軽くこするとパイナップルのようなさわやかな甘酸っぱい香りがします。葉っぱはお茶やポプリなどにして楽しめます。

10月から12月ころにかけて、広がった枝の先に、目も覚めるような緋色の細長い花が咲きます。草丈は1mから1.5m、地下茎を伸ばしてそこから芽を出して、一株で60cmくらいの範囲に茂ります。よく茂るので、地植えの場合はある程度のスペースが必要ですが、生育旺盛で病害虫も少なく育てやすいです。凍結や霜には注意が必要ですが、耐寒性もあり、通常は0℃以上あれば冬越しできます。

メヒシバやエノコログサなどが生い茂ってしまい、園芸品種を植えてもなかなかうまく育たなかった場所に植えたところ、パイナップルセージがこんもり成長して地面をおおってくれました。草丈も1mくらいあるので、ほどよい高さで、目隠しとしても使えます。

花は信じられないような赤で、花の少ない晩秋から初冬にかけてよく咲きます。

庭のパイナップルセージの花の写真

収穫したワラで正月飾りを作る!庭でバケツ稲づくり

一斗缶を使って庭で稲を育てています。

縦24㎝×横24㎝の一斗缶の中に、水とよく混ぜて泥になった土を入れ、稲の苗を植えます。それを4つ並べて田の字にして、文字通り「田」にしています。

5月の田植え後の一斗缶稲の写真

24 ㎝×24㎝×4個=2304㎠=0.2304㎡=0.069696坪=0.00023232反、ということになるでしょうか。一反(300坪)の水田でとれる米の量が一石で、一石は大人一人が一年に食べる米の量に相当するということです。100万石への道は遠いです。

田んぼを一反持っていて、自分が食べる米を自分で作ることができたらすばらしいなと思いますが、食べる米を作るのはプロに任せて、とりあえず私は、この0.00023232反で、稲の成長サイクルを見守りながら一年を過ごしています。

一斗缶は約18リットル、縦24㎝、横24㎝、高さ35㎝です。稲を植えるには、土は20cmほどの深さが必要です。その上に5㎝くらい水をはるので、枠の高さが25㎝ある入れ物なら育てられます。一斗缶をそのまま使ってもいいのですが、土や水を入れると結構重くなるので、上を10cmほど切って高さ25センチにしました。中ぼしなどで水をこぼす必要がある時も、缶を傾ければ簡単に水をこぼすことができます。

稲は、JAグループが配布しているバケツ稲づくりのセットを使っています。毎年3月下旬くらいになると、JAグループがバケツ稲づくりのセットを配布します。必要事項を記載した紙に返信用切手を同封して郵送すると、種もみと肥料が入ったセットを送ってくれます。

JAのバケツ稲づくりセットの写真

バケツ稲づくりセットの申し込み方法や、育て方などは、JAグループのホームページで確認できます。

JAグループ―身近な食や農を学ぶ―お米作りに挑戦(やってみよう!バケツ稲づくり)

JAではポリバケツで育てる方法を案内していますが、『パーマカルチャー菜園入門』という本の136ページに、木枠に防水シートを敷いたり、セメントなどをこねる建築用のトロ船を利用する一坪田んぼの作り方が載っています。この本は、永続的で循環可能な、自然のしくみをいかす家庭菜園について紹介している本で、どれもこれも実践してみたくなるようなアイディアばかりです。また、ヨシダケイコさんのイラストが本の内容にピッタリで、読んでいるだけでも楽しい本です。

設楽清和 監修(2010)『パーマカルチャー菜園入門』家の光協会.

5月に植えた苗は、7月になると気持ちがいいくらい成長します。風が吹くとざわざわと揺れて、緑が鮮やかです。

7月の一斗缶稲の写真

夏場に水をためておくと気になるのが蚊のことですが、ボウフラはわいていません。ボウフラにとってよい生育環境ではないのか、金属の作用のせいなのか、よくわかりませんが、何らかの理由により蚊の発生を防げているようです。

秋にはちゃんと米が実ります。ちっちゃくても、日本の秋っていう感じです。

稲穂と秋の空の写真

収穫したワラを使って、正月飾りを作りました。

正月飾りの写真

正月飾り(紙垂あり)の写真

一斗缶一個から収穫したワラで、このしめ縄が一つ作れました。直径20㎝くらいの小さなお飾りです。ワラは、ぬらして木槌でたたいてやわらかくします。ワラ約20本の束を3束作り、縄をなって、しめ縄を作ります。その両端を合わせて留めてリース状にし、松、竹、南天、万両、金柑など、庭にあった縁起のいい植物をとって飾りました。

ワラの扱いについては、こちらの本を参考にしました。

宮崎清 編・水上みのり 絵(2006)『わら加工の絵本』農文協.

最近店頭で販売されている正月飾りはメイド・イン・ジャパンではない物が多いので、素人仕事ですが、自前のワラと、庭にある植物で作ることができて大満足でした!

収穫した稲穂のほうは、正月料理の飾りにしました。

黄金の俵と爆ぜさせた稲穂の写真

えびのすり身などが入った具を薄切り食パンで包み、米俵の形にして蒸したあと、黄金色に揚げます。黒い盆に、この黄金の俵を5つ積み上げて、バケツ稲で作った稲穂を爆ぜさせたものを飾りました。

収穫後の田んぼは、レンゲ畑にする予定です。