月別アーカイブ: 2017年6月

ターシャ2級!?庭で採れた菜種から油を搾り、灯りをともす

今回の庭ノートは、庭で採った菜種から菜種油を搾り、それを燃料として灯りをともしたお話です。

2017年6月20日の記事で、庭で梅の実を収穫し、梅シロップ梅酒を作り、庭の梅でここまでできれば、ターシャ3級でしょう!と自負したお話をしました。

ターシャ〇級」とは、庭仕事や手作りの暮らしにについての、我が家独自の評価基準です。

ターシャ3級!? 庭で梅の実を収穫して、梅シロップと梅酒を作る

2005年にNHKで放送された「喜びは創りだすもの~ターシャ・テューダー四季の庭~」で、ターシャは庭のリンゴの木からリンゴを収穫して、150年前の古いしぼり器を使って、約一時間半かけてバケツ半分の量のリンゴジュースを作ります。

驚くのはここからで、そのリンゴジュースで一服したあと、蜜蜂の巣からとった蜜蝋を火にかけて溶かし、木綿のひもに含ませて、表面が冷えて固まったらその上にまた蜜蝋をつけるという作業を何度も繰り返し、1年分のろうそく約1000本を作るのです!

NHK 喜びは創りだすもの ターシャ・テューダー四季の庭 永久保存ボックス〈DVD+愛蔵本〉

昇級のためには、ジュースのあとに灯りを作らなくてはなりません!

ちょうど庭に菜種がなっていたので、菜種から油を搾り、その油で灯りをともしてみることにしました!

りんごジュースろうそくの灯り」ではなく「梅ジュース油の灯り」です!

菜種は作っているわけではなく、庭で勝手にできてしまっています。

庭には「種捨て場」と呼んでいる2メートル×1メートルくらいのちょっとした場所があり、家庭菜園で余ったアブラナ科の野菜の種をばらまいています。小松菜水菜赤からし菜などです。

雑草が生い茂る場所で完全に放置なのですが、なぜかそこから出てくる野菜のほうが、家庭菜園で育てている野菜よりうまく成長します。

春には、種田山頭火の「何が何やらみんな咲いている」状態です。

勝手に生えてきた小松菜と赤からし菜と諸葛菜の写真

勝手に生えてきた小松菜と赤からし菜と諸葛菜

小松菜も放置してこんなに巨大化します。

勝手に生えてきた小松菜の写真

勝手に生えてきた小松菜

種捨て場の使い方

  1. 家庭菜園で余ったアブラナ科の種を捨てる。発芽率が落ちるので、この種をとっておき、来年の家庭菜園に使うのはリスキーです。
  2. そのまま放置し、運よく芽が出てきたら、葉を適当に摘みとって食べる。例えば、小松菜は油揚げと煮びたしに、水菜は豚しゃぶ鍋に、赤からし菜はサラダにしたりします。
  3. さらにそのまま放置し、とうが立ってきたら、つぼみを適当に摘みとって食べる。例えば、菜花としてベーコンと一緒に炒めて食べたりします。
  4. さらにそのまま放置し、花を楽しむ。諸葛菜(ムラサキハナナ)の種もばらまいておけば、黄色と紫のコントラストを楽しむことができます。

今まではここまでしかやっていませんでしたが、今年は昇級のため、次のステージにいきます。「 5. さらにそのまま放置し、菜種を採って油を作り、灯りをともす。」です。

自家製搾油器で菜種油を搾る

油の搾り方は、下記の本を参考にしました。

鈴木修武(編集)宮崎秀人(イラスト)(2006)『油の絵本』農文協.

アブラナ科の植物を放置してできた実から種を採ります。

放置してできたアブラナ科の植物の実の写真

放置してできたアブラナ科の植物の実

収穫した菜種の写真

収穫した菜種

菜種100グラムを120℃に設定したフライパンで炒ります。

菜種を炒る写真

菜種を炒る

少し冷ましてから細かくくだきます。

菜種をくだく写真

菜種をくだく

くだいた菜種に10パーセントの水を加えてかき混ぜます。

くだいた菜種に水を加えてかき混ぜる写真

くだいた菜種に水を加えてかき混ぜる

電子レンジで1分間加熱します。

くだいた菜種を加熱する写真

くだいた菜種を加熱する

自家製の搾油器で油を搾ります。自家製搾油器は、以前、椿油と茶油を搾るときに使ったものです。渾身の力をこめて、豆ジャッキを回します。

自家製の搾油器で菜種油を搾る写真

自家製の搾油器で菜種油を搾る

菜種油がとれました!

菜種油の写真

菜種油

この油を器に入れ、ティッシュペーパーを丸めて芯を作って油に浸します。

菜種油の灯りの写真

菜種油の灯り

いよいよ点火です!

菜種油の灯りの写真

菜種油の灯り

灯りがともりました!ほんとに油でした!なんか時代劇みたいです!

2ミリリットルの菜種油で、10分間ほど燃え続けました。

これでターシャ2級です!

自家製ミニ搾油器を作成!椿油と茶油をしぼる

ターシャ3級!? 庭で梅の実を収穫して、梅シロップと梅酒を作る

べス・チャトーさんに倣って!雨量計(レインゲージ)を設置する

庭に雨量計(レインゲージ)を置いて、梅雨時に雨を楽しむようにしています。

私が住む東海地方は、平年、6月8日ころに梅雨入りし、7月21日ころに梅雨が明けます。

湿度が高く、気圧の変化が激しいこの時期は、体調不良が起こりやすく、越すのがとても大変な季節です。また、雨が多いので庭仕事も思うようにできません。梅雨明けの盛夏に必要な水を貯える大切な時期だとわかっていても、少し憂うつな季節です。

しかし、2008年に、NHKハイビジョン特集「ベス・チャトー 荒れ地で育む”奇跡の庭”」を見て、梅雨との向き合い方が少し変わりました。

べス・チャトー(Beth Chatto)さんは、「世界一のプランツ・ウーマン」と称されるイギリス屈指のガーデナーです。常に強い風が吹き荒れ、イギリスで最も雨が少ない過酷な土地といわれる東南部のエセックス州で、見捨てられた荒れ地を”奇跡の庭”に変えた女性です。

べス・チャトー(2010)『ベス・チャトー奇跡の庭―英国・グラベルガーデンの四季便り』清流出版

およそ2万坪の敷地で、世界各地から集めた2000種類もの植物を育てています。

特に、グラベルガーデン(Gravel Garden/砂利の庭)が有名で、乾燥に強い植物を集め、一切水やりを行わなくても信じられないほどの美しさを保っています。

これは、世界の植物の原産地、どんな植物がどんな地域で自生しているかを研究し、気候や土に合った庭づくりを模索した結果であって、土の種類に関係なく植物を適当に植えて効果的に石を配置したような砂利の庭ではありません。

この番組を観て、ないものねだりをせず、温暖湿潤気候である自分の庭の特徴をもっと楽しもうという気持ちになりました。

べス・チャトーさんが庭づくりを始めて以来ずっと続けていることに、一週間に一度、降った雨の量をチェックするという作業があります。庭に、金属の筒の上に漏斗が乗せてある雨量計を設定し、筒にたまった雨を、メスシリンダーに移して雨量をチェックし、記録しています。雨がほとんど降らない土地で庭を維持するために、とても重要なチェック作業です。

これを見て、私も雨量計を置いてみたくなりました。逆に、雨がたくさん降る私の庭では、どのくらいの雨水がたまるのだろうと思ったからです。

庭に置いたのは、リスが試験管を持っている雨量計(レインゲージ)です。リスは鉄鋳物で、手のひらに乗るくらいのサイズです。12センチ(5インチ)までのメモリがついた透明のアクリル管を持っています。

もっと本格的な雨量計もありますし、自分で作ることもできますが、正確に記録をつけることが目的ではないので、デザイン性の高いものにしました。

雨量計(レインゲージ)の写真

雨量計(レインゲージ)

ツユクサやショウブなど、もともと雨が似合う植物が植えてあった場所があり、そこに、20×10×5センチのレンガを12個積んで、その上にリスを鎮座させました。

この勢いで百葉箱を設置したくなりましたが、レインゲージのとなりにガーデン用温度計を設置するにとどめました。

雨量計と温度計の写真

雨量計と温度計

大雨・洪水警報が出た日などは、一日で雨水がいっぱいになります。

ベス・チャトーさんのように雨量の記録はつけていませんが、雨が降る量を以前より意識するようになりました。

長い時間降っているようでも霧雨でほとんどたまっていなかったり、短い時間なのに管から雨水があふれ出していたり、体感と異なる雨量であることも多く、いろいろおもしろい発見があります。

ターシャ3級!? 庭で梅の実を収穫して、梅シロップと梅酒を作る

今回の庭ノートは、庭で梅の実を収穫し、梅シロップ梅酒を作ったお話です。

庭の梅の木は、冬にはとてもきれいな花が咲き、メジロがたくさんやってきます。

梅の蜜を吸うメジロの写真

かわいいメジロが目白押し!みかんでメジロとヒヨドリを呼ぶ

その後、完全に花が散り、4月になって桜(ソメイヨシノ)の花が満開を過ぎるころ、実がふくらみ始めます。下の写真の左がの木で右がの木です。

桜の花と梅の実の写真

桜の花と梅の実

4月下旬になると、葉が出てきて、実も少し大きくなります。

4月下旬の梅の木の写真

4月下旬の梅の木

5月の下旬になると、葉が茂り、実もさらに大きくなります。

5月下旬の梅の木の写真

5月下旬の梅の木

そして6月、いよいよ収穫です!

6月の上旬の梅の木の写真

6月の上旬の梅の木

我が家では梅の実を梅シロップ梅酒にするため、完熟になる前、実が青いうちに収穫します。6月は雨が多いため、晴れ間を見計らって採ります。タイミングを逃すと熟して黄色くなってしまいます。

梅酒作りは私が子供のころからの年中行事です。我が家の梅の木は少し樹高が高く、はしごにのぼって梅の実を採るのは祖父の担当でした。今では私がこの係を引き継いでいます。様々な理由で高いところに上れない家族が、下からそれぞれ好き勝手に私に指示を飛ばします。かなりうるさいです。

今年は5kg収穫しました。まだまだ実はなっていますが、とりあえず5kgあれば十分です。

収穫した青梅の写真

収穫した青梅

これで、梅シロップ梅酒を作ります。

まずは、梅シロップ・梅酒作りのメインイベント、青梅を洗って竹串でヘタをとる作業です!楽天お買いものパンダもやっています!

そのあと、梅を清潔なふきんでよく拭いて、梅シロップ用と梅酒用にわけます。

<梅酒>

材料:4リットルの保存瓶、青梅1kg、氷砂糖200g、ホワイトリカー1.8リットル

  1. 保存瓶を熱湯消毒する。
  2. 保存瓶に、氷砂糖、青梅を入れ、ホワイトリカーを注ぐ。
  3. 半年くらい経ったら飲み始める。
梅酒の写真

梅酒

<梅シロップ>

材料:4リットルの保存瓶、青梅1.5kg、砂糖1.5kg

  1. 保存瓶を熱湯消毒し、青梅と砂糖を交互に入れる。
  2. 砂糖が溶けるまで一か月くらい置く。
  3. 梅を取り出して、シロップをこし器で鍋にこし、15分ほど弱火にかける。
  4. あら熱がとれたら容器にうつし、冷めたら冷蔵保存する。
梅シロップの写真

梅シロップ

下の写真は、去年の梅シロップです。

できあがった梅シロップの写真

できあがった梅シロップ

できあがった梅シロップ炭酸水で4~5倍に割って、梅ジュースにします。

梅シロップの炭酸割りの写真

梅シロップの炭酸割り

梅ジュースは、お酒が苦手な人、体調や運転の関係で飲めない人、子供などに対して、梅酒と同じ雰囲気で提供できるのでとても便利です。シャンパンジンジャーエールの関係みたいです。

庭の梅でここまでできれば、ターシャ3級でしょう!

梅シロップと梅酒の写真

梅シロップと梅酒

ターシャ〇級」とは、庭仕事や手作りの暮らしにについての、我が家独自の評価基準です。

2005年にNHKで放送された「喜びは創りだすもの~ターシャ・テューダー四季の庭~」で、ターシャは庭のリンゴの木からリンゴを収穫して、150年前の古いしぼり器を使って、約一時間半かけてバケツ半分の量のリンゴジュースを作ります。

驚くのはここからで、そのリンゴジュースで一服したあと、蜜蜂の巣からとった蜜蝋を火にかけて溶かし、木綿のひもに含ませて、表面が冷えて固まったらその上にまた蜜蝋をつけるという作業を何度も繰り返し、1年分のろうそく約1000本を作るのです!

ターシャ1級への道は遠いです。

NHK 喜びは創りだすもの ターシャ・テューダー四季の庭 永久保存ボックス〈DVD+愛蔵本〉

ターシャ2級!?庭で採れた菜種から油を搾り、灯りをともす

ベニシアさんに倣って!テーマのある庭、ブーケガルニの庭を作る

今回の庭ノートは、ブーケガルニに使うハーブだけを植えた「ブーケガルニの庭」についてです。

庭を小さな空間に分けて、それぞれにテーマを設定しています。

これは、私が尊敬するガーデナー、ベニシアさんや黒田健太郎さんが提案されている方法です。

ベニシアさんの庭は、楽しんで考えたテーマごとに小さなコーナーで構成されています。NHKの「猫のしっぽ カエルの手」の「Vol.60 テーマのある庭」で紹介されていました。スパニッシュガーデン、ワインガーデン、フォレストガーデン、コテージガーデン、ジャパニーズガーデンなど、聞いているだけでワクワクするような庭ばかりです。

ベニシア・スタンリー・スミス(2013)『ベニシアの庭づくり ハーブと暮らす12か月』世界文化社

また、黒田健太郎さんは、初めからよくばって庭全体を造ろうとしないで、自分が具体的にイメージできる「自分サイズ」の広さから庭づくりをスタートし、この「小さなシーンづくり」を少しずつ増やしていき、それをつないでいくという方法を提案されています。

黒田健太郎(2012)『健太郎のGarden Book』MUSASHI BOOKS

私も、土壌・日照時間などの条件、目的、手がかけられる時間などを考えて、庭を小さな空間に分けて、それぞれにテーマを持たせるようにしています。

小さな空間に分けてテーマを決めることで、どこに何を植えるか迷いが少なくなりますし、庭も使いやすくなります。また、手入れもしやすくなりますし、庭仕事で他人の助けも借りやすくなります。

ブーケガルニの庭

今回は、ブーケガルニの庭を紹介します。

庭の一角にブーケガルニに使うハーブだけを植えているコーナーがあり、ここをブーケガルニの庭と呼んでいます。

ブーケガルニは、ハーブを生のままあるいは乾燥させて数種類束ねたもので、洋風の煮込み料理の風味づけに使われます。

ブーケガルニの写真

ブーケガルニ

ブーケガルニの庭といっても、1平方メートルほどのとても小さなスペースです。

ブーケガルニの庭の写真

ブーケガルニの庭

メンバーは、ローリエ、スイートマジョラム、イタリアンパセリ、タイム、セージ、パセリ、オレガノ、ローズマリーです。

地中海沿岸地方出身者が多いので、素焼きで統一しています。

ローリエ(月桂樹)は大きくなるので、地植えにせず鉢に植えています。また、ローズマリーも鉢植えにしています。

スイートマジョラム、イタリアンパセリ、タイム、セージ、パセリ、オレガノは、一辺が20センチほどの正方形の素焼きの枠を並べて植えています。

素焼きの枠の写真

素焼きの枠

底がないので、土の上に置けば、鉢と違って水やりの必要がありません。簡単に区画整理ができ、並べ方次第でいろいろな使い方ができます。私が子供のころから祖母が使っていたもので、大のお気に入りなのですが、残念ながらどこで手に入るのかわかりません。

ブーケガルニの庭のメンバー紹介です。

ローリエの写真

ローリエ

ローズマリーの写真

ローズマリー

パセリの写真

パセリ

イタリアンパセリの写真

イタリアンパセリ

セージの写真

セージ

タイムの写真

タイム

オレガノの写真

オレガノ

スイートマジョラムの写真

スイートマジョラム

ブーケガルニを作るときは、好きなものを適当に少しずつ摘んで、タコ糸で束ねます。最もスタンダードな組み合わせは、ローリエパセリタイムです。

私はローリエ以外は乾燥させずに生のまま使っています。ローリエも、若葉ではなく一年以上経った葉を生のまま使うことができますが、乾燥させた方が強くて甘い香りになります。ローリエは葉を摘んで水で洗った後、天日で乾燥させて、乾燥剤を入れた容器に保存しています。

鍋に入れるときはオシャレになんて束ねていられません。タコ糸ぐるぐる巻きです!

ブーケガルニの写真

ブーケガルニ

あるいは、袋に入れて鍋に投入します。

ブーケガルニの写真

ブーケガルニ

ブーケガルニの庭のメンバーは、ブーケガルニ以外にもさまざまな利用方法があります。

ローズマリーは、一枝摘んでそのままバスタブに入れて入浴すると、ウソのように疲労が回復します。個人的には、精神疲労より肉体疲労に効く気がします。

また、スイートマジョラムの生葉は、信じられないくらいイケメンの香りがします。精油では味わえない香りです。個人的には、こちらは精神疲労に効く気がします。

サイモン&ガーファンクル(Simon and Garfunkel)のスカボロー・フェア(Scaborough fair)に「パセリ、セージ、ローズマリー&タイム(Parsley sage rosemary and thyme)」という歌詞があります。この、パセリ、セージ、ローズマリー、タイムのみを植えて、スカボロー・フェアというテーマの庭を作っても楽しいかもしれません。

海水から塩を作る!駿河湾 土肥沖で汲んだ海水を煮つめて塩とにがりを採る

今回の庭ノートは、駿河湾 土肥沖から汲んできた海水を煮つめて、にがりを作ったお話です。

戸田塩(へだしお)って知っていらっしゃいますか?

戸田(へだ)西伊豆にある地名です。現在は沼津市に合併されていますが、昔は静岡県田方郡戸田村でした。西伊豆はどこも素晴らしい所ばかりですが、戸田は子供のころから毎年夏に訪れていることもあって、私にとって非常に思い入れの深い場所です。

特に駿河湾戸田港を隔てている御浜岬(みはまみさき)がすばらしく、この岬の港側が砂地で海水浴場になっています。岬には松林が広がっていますが、岬の駿河湾側は、湾内とはいえ外海的な雰囲気で、全く違った海の様子が味わえます。なんとも絶妙なサイズの海水浴場で、桃源郷的な何かを持っている場所です。

そして、戸田には、海水を釜で沸かして塩を採るという伝統的な方法で製塩した戸田塩(へだしお)があります!とってもおいしい塩です!

戸田塩の会のホームページ

この戸田塩の作業小屋の塩焚き釜を見て、自分で塩を作ってみたくなったという次第です。

海水には、塩(塩化ナトリウム)のほかに、塩化マグネシウム硫酸マグネシウム硫酸カルシウム塩化カリウムなどが含まれています。塩を作るには、塩化ナトリウムを、それ以外の成分や水と分ければいいということになります。

塩の作り方は、下記の本を参考にしました。

高梨浩樹 編、沢田としき 絵(2006)『塩の絵本』農文協.

1.海水を汲んでゴミや砂をとりのぞく

まずは海水を調達するところからです。その辺の海岸で汲んで来ようと思いましたが、『塩の絵本』には「市街地近くの汚れた湾内や河口付近は、さけよう。防波堤の外側や岩場など、できるだけ、水のきれいな場所でくもう」とあります。

こうなったら、沖に出て海水を汲んでくるしかない!と思っていたところ、海水を欲しがっていることを知った私のヨット師匠2人が、伊豆の土肥沖でとてもきれいな海水を汲んできてくれました!

しかも証拠写真まで撮ってきてくれました!感謝です!

駿河湾を走るヨットから望む富士山の写真

駿河湾を走るヨットから望む富士山

駿河湾の海水を汲む様子の動画

駿河湾の海水を汲む様子の写真

駿河湾の海水を汲む様子

今回は海水4リットルを使います。

駿河湾の海水の写真

駿河湾の海水

まずは、海水をろ過してゴミや砂をとりのぞきますが、さすがヨットで土肥沖まで行って汲んできてもらった海水です!とてもきれいで、目で確認できるようなゴミや砂は全くありません!

一緒に作業をしていた妹と、「これ、きれいすぎて漉す必要なくない?」と話していたところ、ろ紙に5ミリくらいの物体が引っかかりました。

なんと、クラゲの赤ちゃんでした!

海水をろ過してゴミや砂をとりのぞく」ではなく「海水をろ過してクラゲをとりのぞく」という工程になりました。

海水をろ過してクラゲをとりのぞく写真

海水をろ過してクラゲをとりのぞく

このクラゲの赤ちゃんは小さな水槽に移して飼うことにしました。救出作業に思いがけない時間をとられました。

2.荒炊きをして石こう(硫酸カルシウム)をとりのぞく

次に、海水を琺瑯の鍋に入れて、10分の1の量になるまで強火で煮つめます。今回は4リットルの海水なので、400ミリリットルになるまで煮つめます。

荒炊きの写真

荒炊き

10分の1の量まで煮つまったら、ろ過して、石こう(硫酸カルシウム)をとりのぞきます。石こうは鍋にもこびりついて、内側がざらざらになりますが、洗えばとれます。

3.本炊きをして煮つめる

石こうをとりのぞいた海水を、土鍋に移します。はじめの海水の40分の1の量になるまで煮つめます。4リットルの海水だったので、100ミリリットルになるまで煮つめます。

本炊きの写真

本炊き

煮つまって、塩の結晶が見えてきました。

煮つまって塩の結晶が見えてくる写真

煮つまって塩の結晶が見えてくる

4.脱水して塩とにがりをわける

海水が100ミリリットルになったらろ過します。ろ紙に残ったのが、下に落ちたのがにがりです。

ろ過して塩とにがりを分ける写真

ろ過して塩とにがりを分ける

をさらし布に包んでしぼり、さらににがりをとりのぞきます。

塩をさらし布に包んでしぼる写真

塩をさらし布に包んでしぼる

塩をドライヤーで乾燥させます。

塩をドライヤーで乾燥させる写真

塩をドライヤーで乾燥させる

戸田塩は、クラシック音楽をきかせながら1週間ゆっくりと水を切り、熟成させるそうです。私の塩は、母と妹と私の、しょうもないありあわせのを聞かせて乾燥させました。

5.塩ができあがる!

できあがった塩の写真

できあがった塩

4リットルの海水から80グラムの塩ができました!完成度の高い、非常に美しい塩です!

海水のろ過から塩の完成まで、所要時間は約2時間でした。

さっそく試食です!

深い!そして複雑です!なんというか、NaClじゃないです!NaCl以外の何ものかがいろいろ含まれている感じです!

おまけ:副産物のにがりで豆腐を作る

にがりは豆乳豆腐に変える凝固剤で、主成分は塩化マグネシウムです。

できあがったにがりの写真

できあがったにがり

副産物のにがり豆腐を作ってみました。にがりの濃度がわからなかったので、極めて適当な作り方です。ジップロックの耐熱容器に、無調整豆乳600ミリリットル、自作のにがり大さじ1杯を入れてかき混ぜ、ラップをして20分ほど蒸しただけです。

豆乳ににがりを入れて蒸す写真

豆乳ににがりを入れて蒸す

少しゆるめに仕上がりましたが、とてもおいしい寄せ豆腐でした!

自家製のにがりで作った寄せ豆腐の写真

自家製のにがりで作った寄せ豆腐

本当に固まることが確認できました。

金運アップ!庭に万両、千両、百両、小判草を植える

金運アップのために、お金の名前がついた植物を庭に植えています。

古くからお金にまつわる縁起木として人気が高いのは、千両万両などですが、「両」がつく植物はなんと一の位から万の位までそろっていて、万両千両百両十両一両とあります。

いずれも常緑の低木で、秋から冬にかけて赤い実がつきます。

万両(マンリョウ):ヤブコウジ科ヤブコウジ属

千両(センリョウ):センリョウ科センリョウ属

百両(ヒャクリョウ):カラタチバナ、ヤブコウジ科ヤブコウジ属

十両(ジュウリョウ):ヤブコウジ、ヤブコウジ科ヤブコウジ属

一両(イチリョウ):アリドオシ、アカネ科アリドオシ属

このうち、千両万両一両(アリドオシ)をそろえて、「千両、万両、有り通し」といった語呂合わせがあります。「千両も万両も一年中有り通し=お金に困らない」ということで、金運に恵まれますようにという縁起かつぎです。

私は「千両万両一両」ではなく、「千両万両百両」を庭に植えています。

千両の写真

千両

万両の写真

万両

百両の写真

百両

木も草も虫も休んでいる冬の寒い庭で、常緑で赤い実のついた千両万両百両を見ると、本当に豊かな気持ちになります。ウインターブルーになる方にはおすすめの植物です。千両はちょっぴり気難しくて環境を選びますが、万両は増えて困るくらい育てやすいです。

しかーし!私が最もおすすめするお金にまつわる植物は「小判草」です!

小判草の穂の写真

小判草

小判草(コバンソウ)は、5月から6月に咲く、イネ科コバンソウ属の一年草で、小判に似た形の小穂をつけます。

小さいころ、妹と「お金草(おかねそう)」と呼んでいました。ウラシマソウと並んで、発見するとドキドキする植物の一つでした。イネ科特有の哀愁があります。

小判草の群生の写真

小判草の群生

高さは10~60センチくらい、穂の大きさは1.5~2センチくらいです。穂は稔ると黄金色になります。

黄金色の小判草の穂の写真

黄金色の小判草の穂

植えたままで黄金色になりますが、青いうちに切ってドライフラワーにすると、とてもきれいな黄金色になります。下の写真は左が今年収穫したもの、右が数年前に収穫してドライフラワーにしたものです。

小判草 ドライフラワーの写真

小判草 ドライフラワー

似た植物に姫小判草(ヒメコバンソウ)があります。

姫小判草の写真

姫小判草

イネ科コバンソウ属の一年草ですが、穂の大きさや穂のつき方が小判草とは異なります。小判草の穂は1.5~2センチですが、姫小判草の穂は4ミリ程度です。

小判草と姫小判草の写真

小判草と姫小判草

小判草姫小判草とも、日本では雑草扱いです。こんなにユニークで縁起のいい植物が雑草だなんて!

小判草は増殖力がハンパなく、すぐに小判ざっくざくになります。お金もこんなスピードで増えるようにという願いを込めて、雑草などと思わずに大切に放置しています。

ウラシマソウ(浦島草):晩春の庭に咲く超個性派の性転換植物