世界の庭・日本の庭」カテゴリーアーカイブ

彼岸花→御石様→タイムスクープハンター→浜名湖花博→ヴェルサイユのプチ・トリアノン

今回の庭ノートは彼岸花のお話ですが、何か連想ゲームみたいなことになってしまい、最終的にヴェルサイユ宮殿で着地です。

お彼岸は、秋分の日を中日として前後三日になりますが、お彼岸になると、私の庭でも、信じられないくらい正確に、彼岸花が突然姿を現します。

庭の彼岸花の写真

庭の彼岸花

狐の嫁入り的な怖さがあり、大好きな植物の一つです。

彼岸花も宇宙ですが、もう一つの注目は、下の写真の彼岸花の隣の石です!

庭の彼岸花と御石様の写真

庭の彼岸花と石

この石は、昔からこの状態で存在しているのですが、何か特別な佇まいがあり、注連縄をかけた方がいいのかなというくらいの雰囲気です!

庭にあるほかの石のように、わざわざ置いたようには見えず、意図せずこうなったものではないかと思っています。

彼岸花が咲くと、もう一気に異次元空間です!

大切にしたい石なので、『タイムスクープハンター』のまねをして、数年前からこの石を「御石様(おいしさま)」と呼んでいます。

庭の彼岸花と御石様の写真

庭の彼岸花と御石様

タイムスクープハンターは、NHKのドキュメンタリー・ドラマ風歴史教養番組です。

要潤演じる未来から来た「時空ジャーナリスト」が、時を遡って取材をするという設定で、さまざまな時代の日本社会を題材に、庶民の生き様や風俗などをリアルに再現し紹介するという番組です。

私が特にすばらしいと思うのは、

  • 有名な大事件や歴史上の人物ではなく、歴史の教科書に載らないような出来事や庶民を対象としていること
  • 徹底的な時代考証がされているところ
  • 時代や身分に応じた日本語を再現していて、現代人の私には現代語に訳した字幕を見ないと理解できない場合があること
  • かつらを使用していないので、髪形、特に「さかやき」が全員一緒ではないところ
  • 登場人物の服装がリアルで、時代や身分によって、極端にみすぼらしかったり汚かったりするところ
  • 時代や身分によって、お歯黒や白塗り化粧をしているところ

です。

御石様」と呼ばれる石は、タイムスクープハンター』テレビシリーズ シーズン5 第14回「村を守れ!投石バトル」に、村の守り神として登場します。

タイムスクープハンター season5 [DVD]

「御石様」は劇場版「タイムスクープハンター安土城最後の1日」にも登場します。テレビシリーズの「村を守れ!投石バトル」が、劇場版の前日譚になっていて、村のご神体「御石様」を織田兵に奪われた村人たちが登場します。

劇場版タイムスクープハンター 安土城 最後の1日

我が家の彼岸花&御石様もすばらしいのですが、私には「彼岸花」と聞くと必ず思い出す、忘れられない庭があります。

2004年に開催された浜名湖花博にあった、有限会社飯田庭園さんの「水車小屋のある庭」です。

2004年浜名湖花博の水車小屋のある庭の写真

2004年浜名湖花博の「水車小屋のある庭」

水&稲&案山子&彼岸花!なんてすばらしい組み合わせでしょう!ノスタルジーの真骨頂です!

これがリアル田んぼ&彼岸花ではなく、「庭」であるところがポイントなんです!

ヴェルサイユ宮殿(Palais de Versailles)にあるマーリー・アントワネットMarie-Antoinette)の庭、プチ・トリアノン(le Petit Trianon)の庭に共通する何かを感じます。

プチ・トリアノンは、ヴェルサイユ宮殿の中にある離宮の一つですが、マーリー・アントワネットは、そこの庭園の中に田舎の村里を模した小さな集落を作り、を作り、なんと農夫まで配置してしまったのです!

数年前に訪れたときの少し古い写真になってしまいますが、こんな感じです!

ヴェルサイユ宮殿内のマリー・アントワネットのプチ・トリアノンの庭

ヴェルサイユ宮殿内のマリー・アントワネットのプチ・トリアノンの庭

ヴェルサイユ宮殿内のマリー・アントワネットのプチ・トリアノンの庭

ヴェルサイユ宮殿内のマリー・アントワネットのプチ・トリアノンの庭

マリー・アントワネット様、おそるべしです!

プチ・トリアノンについては、語ると長くなってしまうので、今回はやめておきます。

ところで、我が家には、白い彼岸花も咲きます。

庭の白い彼岸花の写真

庭の白い彼岸花

フランス イヴォワールの「五感の庭」その2(Le Jardin des Cinq Sens – Yvoire)

今回の庭ノートは、フランスイヴォワールにある「五感の庭(Le Jardin des Cinq Sens」に行ったお話で、前回の続きです。

前回の記事: フランス イヴォワールの「五感の庭」その1

「五感の庭」の10区画を順番にみていきます。

1.Prairie alpine(高山草原)

高山植物が植えられている区画ですが、下の写真の岩は氷河漂礫(氷河によって運ばれてきた岩)だそうです!我が家で応用するなら、富士山の溶岩を置いてコケモモを植える、でしょうか!?

Prairie alpine (高山草原)の写真

Prairie alpine (高山草原)

2.Sous-bois(下草)

木の下の日陰に、およそ50種類のシダが植えられています。きっと珍しい品種もあったのだと思いますが、シダ類は、温帯・亜熱帯で水が豊富にある日本では見慣れた存在であるため、何となくさらっと通ってしまいました。

Sous-bois(下草)の写真

Sous-bois(下草)

3.Tissage(織物)

ルネッサンスのタペストリーに触発された庭だそうです。チェス盤のように区切られた中に、人間と関係の深い2種類の植物、白いオールドローズオート麦が植えられています。人間と植物との古くからのつながりについて思いを巡らせる、メッセージ性の強い庭です。

Tissage(織物)の写真

Tissage(織物)

4.Cloître(修道院)

この庭、ほしいです!

修道院の庭は私の憧れの庭です。私にとって修道院の庭とは、回廊に囲われて、中央に噴水井戸があって、きちんと区画整理された中に野菜薬草が植えられていて、ところどころにベンチがあり、瞑想ができるようになっていて、場合によってはブドウ園があってワインを作っていて、さらにさらに場合によってはを飼っていてバターを作っているところです。

「五感の庭」のこの区画には薬草のみが植えられていました。効用によって植物がまとめられていましたが、個人的な理由で、腸に効く薬草が気になりました。

Cloître(修道院)の写真

Cloître(修道院)

5.Le jardin du goût(味覚の庭)

食べられる植物をで楽しむ味覚の庭です。

残念ながら勝手に採って食べてたりすることはできず、食べられる植物について目で学びます。

Le jardin du goût(味覚の庭)の写真

Le jardin du goût(味覚の庭)

6.Le jardin de l’odorat(嗅覚の庭)

香りのよい植物をで楽しむ嗅覚の庭です。

私の庭にも、パイナップルセージ、オレンジミント、ローズゼラニウムなどを植えていますが、ここには、コーラ、ゴム、カレーなどの香りがするおもしろい植物がありました。

Le jardin de l'odorat(嗅覚の庭)  の写真

Le jardin de l’odorat(嗅覚の庭)

7.Le jardin du toucher(触覚の庭)

おもしろい手触りの植物をで楽しむ触覚の庭です。

私の庭にも、ラムズイヤーやラグラスなど、もふもふ系の植物を植えていますが、この庭はチクチク系の植物もたくさんありました。手触りがいいものだけを集めないところがすばらしいです!

Le jardin du toucher(触覚の庭)の写真

Le jardin du toucher(触覚の庭)

8.Le jardin de la vue(視覚の庭)

色合いの美しい植物をで楽しむ視覚の庭です。

同じピンク系の花でも色合いが微妙に違い、ピンクって何種類あるんだろうと思わせる庭でした。視覚の庭が一番作るのが難しかったのではないかと思います。

Le jardin de la vue(視覚の庭)  の写真

Le jardin de la vue(視覚の庭)

9.Le jardin de l’ouïe(聴覚の庭)

噴水の水の音や鳥のさえずり、風の音をで楽しむ聴覚の庭です。

噴水と水辺の植物がありますが、フェンスで囲まれていて中に入れないようになっています。鳥は上から入れます。目を閉じて、水や風や鳥の音に耳を澄ませます。

Le jardin de l'ouïe(聴覚の庭)の写真

Le jardin de l’ouïe(聴覚の庭)

 

人の声が気になりますが、人もまた自然の産物です!

10.Bordures(縁)

敷地の縁にあり、通り道でもありますが、とても落ち着いた場所です。

Bordures(縁)の写真

Bordures(縁)

ベンチに座っていていたら、もふもふの烏骨鶏!?が生垣から出てきました!

烏骨鶏!?の写真

烏骨鶏!?

ボーダーガーデンの隅には、おしゃれな鳥の家もあります。

鳥の家の写真

鳥の家

感じたこと

視覚に訴える華やかな庭が好きな方にとっては、ぱっとしない印象かもしれません。しかし、五感重視、コンセプト重視の私にとっては、とても勉強になり、心温まるすばらしい庭でした!

この五感へのこだわりは、さすがフランスです!私の庭にも取り入れたいアイディアがたくさんありました!

一方で、日本の自然の多彩さにも改めて気づきました。五感を使って自らアプローチしなくても、庭にただいるだけで五感を刺激するものが向こうからやってくるのです。

あらゆる種類の雨や風、時には台風、鳥だけではなくセミなどの虫の鳴き声、とんでもないスピードで成長する植物、何種類あるかわからない緑色、どこからともなくやってくる花の香りや実の香り、その辺に生えている薬味の味。

耳を澄まさなくても、鼻を近づけなくても、目で違いを見極めなくても、いろいろなものが向こうから勝手にやってきます。ありがたい環境ですが、情報量が多すぎて五感がマヒすることがあるようにも思います。時には一つの感覚だけに集中すると新しい発見があるかもしれないと思いました。

フランス イヴォワールの「五感の庭」その1

フランス イヴォワールの「五感の庭」その1(Le Jardin des Cinq Sens – Yvoire)

今回の庭ノートは、フランスイヴォワールにある「五感の庭」に行ったお話です。

イヴォワール(YVOIRE)はレマン湖畔にあるフランスの村で、フランスの最も美し村Les Plus Beaux Villages de France)の一つです。

木のバルコニーを持つ石造りの家々が並び、バルコニーには色鮮やかな花が咲き誇ります。お店にはデザイン性の高いすてきな看板がぶるさがり、歩いているだけで楽しい村です。

イヴォワールの写真

イヴォワール

私の目的地は、イヴォワール城のとなりにある「五感の庭」です。

中世の四角い主塔を持つイヴォワール城は、17世紀以来イヴォワール男爵の居城で、内部は見学できません。

イヴォワール城の写真

イヴォワール城

しかし、となりにある「五感の庭(Le Jardin des Cinq Sens」は一般公開されて います。

五感の庭の写真

五感の庭

庭の名前の通り、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の五感で体験できるつくりになっています。

庭のコンセプトや美しい写真は、五感の庭(Le Jardin des Cinq Sens)のホームページに載っていて、庭の360°パノラマビューもありますので、ここでは私が「おおっ!」と思ったこと、自分の庭に応用したいと思ったことについてお話します。

まず、庭の広さが絶妙です。決して狭くはないのですが、広すぎもせず、1時間あれば十分見て回れます。しかし、五感を使って一つ一つの植物と丁寧に向き合っていたら、1日中いられます。庭は広ければいいというものではないことを改めて実感しました。

庭は10区画に仕切られていて、それぞれの区画は、シデの生垣リンゴの棚で囲われています。

囲う」のは庭の鉄則です。そもそもガーデンとはGar(=囲む)Eden(=エデン・楽園)です。徹底的に囲って外界をシャットアウトし、非日常空間を演出する手法はディズニーランドでも用いられています。

迷路のようで、向こう側に何があるのかワクワクします。

シデの生垣の写真

シデの生垣

それに、リンゴの実が木になっている姿は、ミカンが特産の温暖な静岡県出身の私にとって非常に珍しい光景で、これだけでテンションが上がります。「リンゴって木になっているんですか!?」状態です。

リンゴの棚の写真

リンゴの棚

次に、庭の10区画を順番にみていきたいと思います。

フランス イヴォワールの「五感の庭」その2

フランス イヴォワールの「五感の庭」その2(Le Jardin des Cinq Sens – Yvoire)

野菜っぽいのにオシャレ!スイスの庭でサトイモの葉っぱの力を見直す

夏のスイスの庭で、サトイモを発見!

スイスの庭に植えられたサトイモ科の植物の写真

スイスの庭に植えられたサトイモ科の植物

正確にはコロカシア(=サトイモ科の多年草。食用のサトイモもこの仲間。)と言うべきでしょうか。

サトイモ科の種類についてあまり詳しくないので、これが一体何という名前なのかわからないのですが、私には「八つ頭」にしか見えません!

さらに一歩引いて見ると、サトイモ in ヨーロッパという感じです!

スイスの庭に植えられたサトイモ科の植物の写真

スイスの庭に植えられたサトイモ科の植物

サトイモは、水盤で栽培するグリーンインテリアとしても利用されていますし、都会の人にとっては違和感ない光景かもしれませんが、田舎で育った私にとっては、花壇に野菜が混じっているようにしか見えません!

私にとって、サトイモのあるべき姿とは、畑に並ぶこの姿なのです!

我が家の家庭菜園のサトイモの写真

我が家の家庭菜園のサトイモ

たくましくて、かわいいです!

もしサトイモ科の植物を観賞用に使うとしたら、アンスリウムやアローカシア・アマゾニカやモンステラくらいまでいかないと、オシャレな夏の雰囲気は出ないと思っていました。

例えば、夏に東京ディズニーランドに行ったときに見つけたこんな植え込みみたいにです。

東京ディズニーランドに植えてあったアローカシア・アマゾニカやアンスリウムの写真

東京ディズニーランドに植えてあったアローカシア・アマゾニカやアンスリウム

東京ディズニーランドに植えてあったモンステラの写真

東京ディズニーランドに植えてあったモンステラ

しかし、目が慣れてくると、なんでしょう、このスイスのサトイモ、なんかすごくシックです!

スイスの庭に植えられたサトイモ科の植物の写真

スイスの庭に植えられたサトイモ科の植物

夏の雰囲気、南の雰囲気なのに、やりすぎていなくて、気品が漂っています。

ここにモンステラやアローカシア・アマゾニカを持ってきたら、きっと南に行きすぎなのです!

「サトイモの葉っぱの上の雫がきれい」なんてたまに言ってはいますが、結局はその地下にある「里芋」しか見ていなかったと反省しました。

サトイモの地上部の底力を思い知りました。

【号外】オシャレすぎる!フランスの電車(SNCF)のカラフルな座席

パリ在住歴15年の私のピアノの先生が、2017年8月30日の庭ノートの記事「勇気をもって椅子の色をバラバラに!ジュネーブのペルル・デュ・ラック公園」を読んでくださり、「全く同感です!」と、こんなステキな写真を送ってくださいました!

フランスの電車(SNCF)のカラフルな座席です!

フランスの電車(SNCF)のカラフルな座席の写真

フランスの電車(SNCF)のカラフルな座席

そうなんです!これなんです!!

同系色のグラデーションとかじゃなくて、この、あえてバラバラのオシャレ感!

さすがフランスの色彩感覚です!

勇気をもって椅子の色をバラバラに!ジュネーブのペルル・デュ・ラック公園

勇気をもって椅子の色をバラバラに!ジュネーブのペルル・デュ・ラック公園

今回の庭ノートは、ジュネーブのペルル・デュ・ラック公園についてです。

ジュネーブはスイスの西部、レマン湖の南西岸にある都市で、フランス語圏に属し、国連ヨーロッパ本部、国際赤十字など、さまざまな国際機関が置かれている街です。

ペルル・デュ・ラック公園(Parc de La Perle du Lac)は、レマン湖の湖畔にあります。モンブランが望める美しい庭に加え、おいしいレストラン(Restaurant La Perle Du Lac)や品のいい科学史博物館(Musée d’histoire des sciences)まである素敵な公園です。

その科学史博物館の隣の広場に、フランスのフェルモブ社(Fermob)のビストロシリーズのガーデンファニチャーが置いてあったのですが、あえて色が全部バラバラで、すごくおしゃれだったのです!

オレンジ黄緑のテーブルやチェアーをランダムに置くなんて、私にはありえない組み合わせです。

ジュネーブの科学史博物館の隣の広場の写真

ジュネーブの科学史博物館の隣の広場

フェルモブ社のビストロシリーズのテーブルとチェアーは私のお気に入りのガーデンファニチャーです。スチール製でプラスチックのように劣化せず、折りたたんでコンパクトに収納できます。

私も自分の庭で、庭仕事の休憩の時に使っています。私が使っているのはです。

庭で使っているフェルモブ社のガーデンファニチャーの写真

庭で使っているフェルモブ社のガーデンファニチャー

フェルモブ社のガーデンチェアーはいろいろなところで見かけますが、パリのチュイルリー公園リュクサンブール公園のガーデンチェアーもグリーン系で統一されていますし、カフェでもならすべてで統一されていることが多いと思います。

バラバラの色でそろえているのは写真でしか見たことがなかったため、「本当にやっている人がいる!」と軽い衝撃を受けました。

日本のように風景がごちゃごちゃしていないので、このバラバラの配色がとてもよく合っていました。

ペルル・デュ・ラック公園の中には、「真珠の庭(Le Jardin de La Perle)」と呼ばれる庭があります。レマン湖に向かって緩やかな傾斜になっていて、花と芝生がきれいです。

晴れた日には、レマン湖のはるか向こうにモンブランが見えます。芝生に座って、モンブランとレマン湖を行き交う船を眺めることができます。

こちらも植物の配色が絶妙で、さらに春と夏では雰囲気が全く違います。

ペルル・デュ・ラック公園の真珠の庭から見たレマン湖とモンブラン (春)の写真

ペルル・デュ・ラック公園の真珠の庭から見たレマン湖とモンブラン (春)

ペルル・デュ・ラック公園の真珠の庭(春)の写真

ペルル・デュ・ラック公園の真珠の庭(春)

ペルル・デュ・ラック公園の真珠の庭から見たレマン湖(夏)の写真

ペルル・デュ・ラック公園の真珠の庭から見たレマン湖(夏)

ペルル・デュ・ラック公園の真珠の庭(夏)の写真

ペルル・デュ・ラック公園の真珠の庭(夏)

春はピンクと赤、夏は黄色が基調になっていて、どちらも差し色の白が効いていて、葉の形や質感が異なる植物が組み合わさり、とても洗練された雰囲気です。

私は配色センスがなく、色が多いと疲れるので、どうしても無印良品みたいなことになってしまいます。もう少し自分の庭がカラフルになるように努力してもいいなと思いました。

【号外】オシャレすぎる!フランスの電車のカラフルな座席

マジメかつシュール。「ふじのくに地球環境史ミュージアム」の常設展

今回の庭ノートは、静岡市駿河区にある「ふじのくに地球環境史ミュージアム(Museum of Natural and Environmental History, Shizuoka)」についてです。地球環境史(人と自然の関係の歴史)から未来の豊かさとは何かを考えるミュージアムです。

ふじのくに地球環境史ミュージアム

2017年3月5日の庭ノートの記事で、企画展「静岡のチョウ 世界のチョウ」を紹介しましたが、このミュージアムは常設展もとても興味深いです。

最近静岡県で増えているチョウについて。企画展「静岡のチョウ 世界のチョウ」

展示物のボリュームはそんなに多くありませんが、どれもはっとさせられる切り口です。解説文やラベルは控えめになっていて、標本や資料をじっくり見て、考えることを楽しむミュージアムになっています。

私が気に入ったのは「骨の教室」です。脊椎動物たちの教室なのですが、この座席表、すごい生徒です。

骨の教室の座席表の写真

骨の教室の座席表

着席している様子がシュールすぎます。ヒトも動物であることを思い知らされます。

骨の教室の生徒たちの写真

骨の教室の生徒たち

廃校になった県立高校をリノベーションした博物館なので、外観は学校そのまま、内観も学校風味です。

静岡県の海を紹介している展示室には、チリメンモンスターの標本もあります。

ちりめんじゃこに混入した海洋生物の写真

ちりめんじゃこに混入した海洋生物

チリメンモンスターとは、イワシの稚魚の加工物である「しらす干し」や「ちりめんじゃこ」の中に混入した海洋生物のことです。混入した海洋生物を探す活動は昔から行われていましたが、「きしわだ自然友の会のメンバー」がこれを「チリメンモンスター(チリモン)」と命名したそうです。ポケモンみたいに熱狂的なファンがいます。

疲れたら、図鑑カフェで休憩できます。自然史や地球環境史にまつわる図鑑があり、お茶を飲みながら図鑑を読むことができます。

図鑑カフェの写真

図鑑カフェ

展示の最後には、環境リスクを知り、そのうえで、豊かな暮らしとは何かを考えるコーナーがあります。

その中に、こんな問題提起がありました。

どこに住めば豊かに暮らせる?

どこに住めば豊かに暮らせる?

「どこに住めば豊かに暮らせる?」

「細長い国土を持つ日本は、地域ごとに特色ある地形と四季が育む豊かな自然があります。一方、人口が集中する都会は、豊富な情報や整備された環境があります。豊かに暮らすにはどちらに住むのが良いのでしょうか?」

田舎と都会、どちらにもそれぞれのよさがあり、私はどちらの恩恵も享受したいです。個人的には、田舎と都会の間に住めば豊かに暮らせるのではないかと思っています。私のこのホームページのテーマも、「富士山麓の静岡県富士宮市を拠点に、田舎と都会の間で自然との接点をさがす」です。

静岡県は、標高3000メートルを超える日本一高い山・富士山と、水深2400メートル以上の日本一深い湾・駿河湾を有しています。この高低差が多種多様な自然環境を生み出しています。自然資源が豊富で、四季の移り変わりを肌で感じることができ、環境と調和のとれた生活をすぐ実践に移すことができます。

※ちなみに、日本一高低差の大きい市は、静岡県富士宮市で、その高低差は3741メートルです。

一方で、新幹線で一時間の場所に、中途半端な都会ではなく世界有数の都市である東京があり、質の高い文化や情報を享受できます。さらにそこから世界中の街へ行くことができます。

自然災害のリスクはありますが、それは日本中世界中、どこにいても起こり得ることです。

というわけで、田舎と都会の間の静岡県は、バランスがとれていて、豊かに暮らすにはなかなかおすすめな場所です。また、静岡県は民力や気候の面でも平均的な日本の像に最も近い県とされていて、そのような意味でも住みやすいのではないかと思います。

しかし、だれもがさまざまな事情を抱えていて、どこに住むかを選べる人は少ないのではないかと思います。今住んでいる場所での生活を、どのように自然と調和のとれたものに変えていくか、豊かと思えるものに変えていくか、ということが重要になってくるのでしょうか。

おすすめの本

日下部 敬之, きしわだ自然資料館, きしわだ自然友の会(2009)『チリメンモンスターをさがせ!』 偕成社.

ちりめんじゃこの写真からチリモンをさがす、子ども向けの本ですが、大人も楽しめます。ちりめんじゃこを食べるとき、タコやイカの赤ちゃんをさがしたことを思い出します。海洋生物の多様性を知るための楽しい導入になります。

最近静岡県で増えているチョウについて。企画展「静岡のチョウ 世界のチョウ」

モンブランがどれかわからない!モンブランを探してフランス領のサレーヴ山へ行く

今回の庭ノートは、スイスのジュネーブからです。モンブランを探してフランス領のサレーヴ山へ行ったお話です。

ジュネーブはスイスの西部、レマン湖の南西岸にある都市で、フランス語圏に属し、国連ヨーロッパ本部、国際赤十字など、さまざまな国際機関が置かれている街です。

スイスの国旗の写真

私は静岡県富士宮市で生まれ育ったため、いつも富士山が身近にあり、日本一高い富士山を基準に自分の居場所を確認する習慣があります。

1月は富士山がよく見えるって本当!?2017年1月の富士山観測結果+写真集

そのため、知らない場所へ行ってまず最初にすることは、その土地で一番高い山を探すことです。日本国内を移動したとき、その土地のランドマークになるような山を見つけ、しかもそれが郷土富士だったりするとほっとします。

「アルプスの少女ハイジ」の22話に、デーテ叔母さんに騙され、クララの遊び相手としてフランクフルトに連れてこられたハイジが、おじいさんやペーターやヤギのユキちゃんと過ごしたアルムの山での生活が恋しくなって、山を探すというシーンがあります。

ロッテンマイヤーさんから厳しい指導を受け、慣れない都会の生活で息苦しくなったハイジを見て、クララはお屋敷の屋根裏に上がれば山が見えるかもしれないと教えてくれます。しかし屋根裏から見えたのは石の壁と屋根ばかり。ハイジはがっかりしますが、セバスチャンから高い教会の塔があると聞き、お屋敷を飛び出します。

困難の末、なんとか教会にたどり着いて塔に上るのですが、苦労して上った塔から見えたのはフランクフルトの街並みだけ。ハイジは失望します。どこを見ても建物ばかりで、ハイジが見たかった山や谷や木や草やお花畑はどこにもなかったのです。

東京で生活したときは、まさにアルプスの少女ハイジ状態でした。ハイジと同じ心境になり、富士山を探すために高い所へ行きました。教会の塔に走って上るのではなく、ビルの40階にエレベーターで昇りましたが。

建物ばかりでがっかりしましたが、関東平野とはこういうことなのかと驚きもました。唯一の救いは、ハイジと違ってはるか遠くに富士山の頭が見えたことです。自分が富士山の北東にいることが確認できました。

そんなわけで、初めてジュネーブを訪れて真っ先にしなければならないことは、この辺りで一番高い山を見つけてほっとすること、つまりモンブランを探すことです。

モンブラン(Mont Blanc)は、フランスとイタリアの国境に位置する、ヨーロッパアルプスの最高峰です。標高4810.9メートルで、富士山よりも高い山です。

曇っていたり、地元の方に聞いてもわからなかったりで、なぜかモンブランがどれか判明しないまま日にちが経ちました。そんな時、サレーヴ山へ行ってみるといいと教えてもらい、登ってみることにしました。教えてくれたのはセバスチャンではありません。

サレーヴ山(Mont Salève)は、ジュネーブ市街のどこからでも見える、標高1379メートルの縞々の山です。フランス領にありますが、ジュネーブから国境を越えて簡単に行くことができます。

私が滞在してした部屋からも見えます。

滞在していた部屋から見たサレーヴ山の写真

滞在していた部屋から見たサレーヴ山

ジュネーブのコルナヴァン駅(Gare de Genève-Cornavin)から8番バスに乗って30分程度、終点のヴェリエ・ドゥアン (Veyrier-Douane)まで行きます。

バスを降りて、歩いてスイスとフランスの国境を通過します。「Téléphériqu du Salève」の標識に従って、ロープウェイ乗り場まで歩きます。

サレーヴのロープウェイの看板の写真

サレーヴのロープウェイの看板

歩いて10分ほどでロープウェイ乗り場に着きます。ロープウェイに乗って5分ほどで山頂に到着です。

サレーヴのロープウェイのロープの写真

サレーヴのロープウェイのロープ

ロープウェイを降りたら、「パノラマ・デュ・モンブラン(Panorama du Mont-Blanc)」へ急ぎます。標識に、歩いて15分とあります。

パノラマ・デュ・モンブランへ

パノラマ・デュ・モンブランへ

地味に険しい道のりで、本当に15分で着くのか!?という感じです。

パノラマ・デュ・モンブランへの道の写真

パノラマ・デュ・モンブランへの道

ちょうど15分でパノラマ・デュ・モンブランに着きました。しかし、雲がかかっていて、残念ながらモンブランを見ることはできませんでした。がっくし。

パノラマ・デュ・モンブラン

パノラマ・デュ・モンブラン

モンブランは見えませんでしたが、ロープウェイ乗り場の近くからは、ジュネーブ市街とレマン湖が一望できました。下の写真の真ん中あたりにレマン湖が見えます。その左側に広がるのがジュネーブの街です。自分がどこをどう動いていたのかわかり、塔の上の視点を得ることができました。

サレーヴ山頂から見たレマン湖とジュネーブの街の写真

サレーヴ山頂から見たレマン湖とジュネーブの街

その後、モンブランがどれかようやく判明しました。なんと、滞在していた部屋から見えていました。知らないってこわいです。はるか遠く、山々の向こうに見える真っ白い山がモンブランだそうです。

滞在していた部屋から見たモンブランの写真

滞在していた部屋から見たモンブラン

ハイジごめん!屋根裏に上らなくても、教会の塔に上らなくても、サレーヴ山に上らなくても、自分の部屋からモンブラン見えてました。

自分がモンブランの北西にいることが確認できました。

おすすめ

アルプスの少女ハイジ リマスターDVD-BOX

 

ハイジが山を探すのは、第22話「遠いアルム」です。

1月は富士山がよく見えるって本当!?2017年1月の富士山観測結果+写真集

嗅覚と触覚で楽しむ。スイス・ジュネーブの植物園の「香りと感触の庭」

今回の庭ノートは、スイスのジュネーブからです。ジュネーブの植物園(Les conservatoire et jardin botaniques de la Ville de Genève)の中にある、「香りと感触の庭(Le jardin des senteurs et du toucher)」についてです。

ジュネーブはスイスの西部、レマン湖の南西岸にある都市で、フランス語圏に属し、国連ヨーロッパ本部、国際赤十字など、さまざまな国際機関が置かれている街です。

スイスの国旗の写真

ジュネーブの植物園は、国連ヨーロッパ本部の隣にあります。とても学術的な植物園で、植物好きにはたまらない空間です。テーマ別にいくつかのエリアに分かれていて、レトロなメリーゴーラウンドがあったり、小動物がいたりして、遊んだりくつろいだりできる庭にもなっています。

ジュネーブの植物園のマップの写真

ジュネーブの植物園のマップ

ジュネーブの植物園のメリーゴーラウンドの写真

ジュネーブの植物園のメリーゴーラウンド

植物園の北東の端に「香りと感触の庭(Le jardin des senteurs et du toucher)」があります。嗅覚と触覚で楽しむ庭です。もっと適切な日本語訳があるかもしれませんが、日本語での通称が見つからなかったので、とりあえず私は「香りと感触の庭」と呼んでいます。

「香りと感触の庭(Le jardin des senteurs et du toucher)」は、下の写真の道をまっすぐ歩いていった突き当たり右手です。

ジュネーブの植物園の香りと感触の庭への道の写真

ジュネーブの植物園の香りと感触の庭への道

とても静かでおだやかな庭です。

ジュネーブの植物園の香りと感触の庭の写真

ジュネーブの植物園の香りと感触の庭

ジュネーブの植物園の香りと感触の庭の写真

ジュネーブの植物園の香りと感触の庭

ここでは、植物の香りを嗅いだり、触って感触を確かめたりすることができ、視覚障害者、体の不自由な方、子どもたちも、楽しんだり学んだりすることができます。

視覚障害者が庭の全体像を把握するための触図や、点字の説明もあります。

ジュネーブの植物園の香りと感触の庭の触図の写真

ジュネーブの植物園の香りと感触の庭の触図

ジュネーブの植物園の香りと感触の庭の点字の説明の写真

ジュネーブの植物園の香りと感触の庭の点字の説明

花壇は石とコンクリートで作られていて、地面よりも数十センチ高くなっています。花壇のへりに奥行きがあるので、ここに腰掛けて植物に触れたり香りを嗅いだりすることができます。

ジュネーブの植物園の香りと感触の庭の写真

ジュネーブの植物園の香りと感触の庭

4月上旬のこの時期にあった植物の中で、一番感触がよかたのは、ラムズイヤー(Stachys byzantina)です。ラムズイヤーは英語で「子羊の耳」という意味です。その名の通り、ふわふわでなめらかで、私の個人的な感覚になりますが、ウール特有のヌメリ感まであります。

ジュネーブの植物園のラムズイヤー(Stachys byzantina)の写真

ジュネーブの植物園のラムズイヤー(Stachys byzantina)

そして4月上旬のこの時期、一番存在感があったのは、ヤマブキ(Kerria japonica)です。そんなに香りは強くないのですが、ほのかにバラの香りといいますか、バラ科を思わせる香りがします。

ジュネーブの植物園のヤマブキ(Kerria japonica)の写真

ジュネーブの植物園のヤマブキ(Kerria japonica)

日本原産の花が美しく咲いていてうれしく思いました。私の庭にあるヤマブキは八重ではなく一重で、花が咲くのはもう少し遅い時期です。「花はヨーロッパに行くとみんな八重になって縮れて帰ってくる」と知人が言っていたのを思い出しました。

目で楽しむだけという庭が多い中で、香りを嗅いだり、触って感触を楽しんだりできる庭は、だれにとってもうれしいものだと思います。

五感をフル活用する庭づくりを目指す私にとって、とても勉強になる庭でした。

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今回の庭ノートは、スイスのジュネーブからです。ジュネーブの植物園(Les conservatoire et jardin botaniques de la Ville de Genève)の中にある禅の庭(Le Jardin Zen)で、ありえない置き方をされていた「知足の蹲踞(つくばい)」についてです。

ジュネーブはスイスの西部、レマン湖の南西岸にある都市で、フランス語圏に属し、国連ヨーロッパ本部、国際赤十字など、さまざまな国際機関が置かれている街です。

スイスの国旗の写真

ジュネーブの植物園は、国連ヨーロッパ本部の隣にあります。とても学術的な植物園で、植物好きにはたまらない空間です。テーマ別にいくつかのエリアに分かれていて、すばらしい温室もあります。

ジュネーブの植物園のマップの写真

ジュネーブの植物園のマップ

ジュネーブの植物園の温室の写真

ジュネーブの植物園の温室

植物園の一角に、禅の庭(Le  Jardin Zen)があります。詳細はわからないので間違った情報だったら申し訳ないのですが、2015年5月13日~10月18日に行われた「Plantes & Spiritualités」展で作られた庭が、そのまま維持されているようです。

禅の庭の入り口の看板の写真

禅の庭の入り口の看板

「瞑想の場所」ということですが、私にとっては「迷走の場所」でした。

赤い鳥居をくぐると枯山水があり、その向こうに五重塔のような東屋があります。池や石灯籠、ちょっとした竹藪もあります。

ジュネーブの植物園の鳥居

ジュネーブの植物園の鳥居

ジュネーブの植物園の石庭の写真

ジュネーブの植物園の石庭

ジュネーブの植物園の池と石灯籠の写真

ジュネーブの植物園の池と石灯籠

水、石、灯籠、砂利、生垣、竹といった日本庭園の要素がとにかくに詰め込まれている感じで、私にとっては組み合わせが斬新すぎて落ち着かない空間でした。何か事情や経緯があってこのような形になったのかもしれませんし、とてもきれいに作られた庭なのですが、違和感満載でした。

極めつけはこの蹲踞です!マンホールの蓋の上に無造作に置いてあって、しかも砂利が入っています!これは、石庭で有名な京都・龍安寺の茶室「蔵六庵」の露地にある「知足の蹲踞」ですよね!?

ジュネーブの植物園の「知足の蹲踞」の写真

ジュネーブの植物園の「知足の蹲踞」

この写真を妹に送ったところ、偶然にも、ちょうど同じ時に妹が京都の龍安寺に行っていて、本物の「知足の蹲踞」の写真を送り返してくれました。

こちらが正解の写真です。

京都の龍安寺の「知足の蹲踞」の写真

京都の龍安寺の「知足の蹲踞」

蹲踞は茶室に入る前に手や口を清めるための手水鉢のことです。

この蹲踞は一見「五・隹・疋・矢」の文字に読めますが、水をためておくための中央の四角い穴を漢字部首の「口」と見ると、「吾唯足知」(ワレタダタルヲシル)と読めます。「知足のものは貧しといえども富めり、不知足のものは富めりといえども貧し」という禅の格言を謎解き風に図案化したものだそうです。

龍安寺の石庭の15個の石は、一度にすべての石を見ることができない配置になっているということで有名です。庭のどの位置から眺めても、15個の石のうち1個は他の石に隠れて見ることができません。15という数は十五夜=満月=完全を意味するとされています。物事は完成した時点から崩壊が始まるという思想のもと、わざと不完全な配置にしたといわれています。

「知足の蹲踞」は、石庭の石を一度に14個しか見ることがきないことを、不満に思わず満足する心を持ちなさいという戒めの意味が込められているともいわれています。

まさか、このジュネーブの植物園の「知足の蹲踞」、実はすごい深い意味があって、「マンホールの蓋の上に無造作に置かれ、水ではなく砂利を入れられたとしても、自分はすでに満ち足りた存在です。足りない部分にばかり目が行くと、それが苦しみの根源になるのです。あなたも足るを知りなさい。これでいいと思えれば、その時点で迷いや苦しみから解放されるのです。」という戒めのために、あえてこのような置き方がされているのでしょうか!?

蹲踞の写真を見て最初は爆笑していた妹と、ひとしきり議論になりました。

「でもこれ、実は足るを知る例なんじゃない!?」

「だったら逆に深すぎる」

「こんなでも満たされているということを身をもって教えてくれているのだとしたら」

「笑えなくなってきた。でも置き方間違いだから」

「1周回ったね」

「でも『私、本当はこんなんじゃない!』って言わない的な教えだったら」

「切なすぎるね」

「龍安寺の人がこれ見たら、これで足りてるんですって言うのかな」

「違うことも含めてあっているって言いそうだよ」

「禅おそるべし」

「禅ZEN。やっぱ置き方おかしいから」

「2周したね」

というような感じで、「いや、待てよ?」が半端なく、5周くらいしました。

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