私の庭では香りのする花が何種類か咲きますが、特に印象的な香り3選は、ミカン、キンモクセイ、ロウバイです。
どれも高貴で甘い香りですが、柑橘の花の香りは天から降ってくる感じ、キンモクセイの香りはふとした瞬間にふわっとやってくる感じ、ロウバイの香りは冷たい空気の中をどこからか漂ってくる感じです。
柑橘の花については、2017年5月30日の記事「天から香水をまいたような高貴な香り!柑橘の花の香りをモイストポプリで閉じ込める」で紹介しましたが、今回は庭のキンモクセイについて紹介します。
キンモクセイは9月末から10月初めに咲きます。
毎年、視覚よりも先に嗅覚で開花に気づきます。
キンモクセイの花は非常に小さく、大きさは5ミリくらいですが、よーく見るととんでもなく精巧なつくりです。特に花びらの縁の少し肉厚になっている部分がすごいです。
花期が短く、雨が降るとすぐに花が落ちてしまうため、この時期は心して香りを楽しみます。
花は食用になり、白ワインにキンモクセイの花を漬け込んだ中国の桂花陳酒などが有名です。
乾燥すると香りがとんでしまうキンモクセイの花は、モイストポプリにするのが最適かもしれませんが、せっかく口に入れられるものなので、私はお茶にして香りを楽しむことにしています。
キンモクセイのお茶のいれ方
普通にお茶をいれるときにキンモクセイの花を追加するだけで、いれ方というほどのものでもありません。
- キンモクセイの花を摘みます。
- 水洗いしてゴミを取りのぞきます。
- 茶葉:キンモクセイの花=2:1になるようにお茶をいれます。
キンモクセイの花は、洗わずにそのまま使ってもよいのですが、私はすごく気になる方なので念入りにゴミを取りのぞきます。
茶葉は何でもいいのですが、中国茶が合うと思います。私は古くなって香りがとんでしまった台湾の烏龍茶でいれています。
とても香り高いお茶です!
湿度が下がり涼しくなってきたころにキンモクセイが咲くせいか、爽やかなイメージがあり、とても甘いのに、甘ったるすぎず、涼やかな甘さに感じます。
しかし、世代によってはトイレの香りを連想するようなので、好みがわかれるところかもしれません。