今年も庭にナガサキアゲハがやってきました!
ナガサキアゲハは江戸時代には九州以南にしかいなかったチョウです。
分布は近畿以南と言われていたので、数年前に初めて静岡の庭で目撃した時は感激しました。
温暖化の影響だそうですが、南のものに憧れがある私にとってはうれしい北上です。
モンキアゲハに似ていますが、後翅に尾状突起がないことが特徴です。翅の下が丸いってことです。
クロコスミアのオレンジの花とのコントラストが本当に美しいです。
今年も庭にナガサキアゲハがやってきました!
ナガサキアゲハは江戸時代には九州以南にしかいなかったチョウです。
分布は近畿以南と言われていたので、数年前に初めて静岡の庭で目撃した時は感激しました。
温暖化の影響だそうですが、南のものに憧れがある私にとってはうれしい北上です。
モンキアゲハに似ていますが、後翅に尾状突起がないことが特徴です。翅の下が丸いってことです。
クロコスミアのオレンジの花とのコントラストが本当に美しいです。
庭でツマグロヒョウモンの写真がうまく撮れず、蝶の写真を撮るのは難しいなと思っていた矢先、大きな蛾に遭遇してしまいました。
翅を広げて外灯にとまったまま動かないので、蛾の写真は簡単に撮れました。
私は蝶は大好きなのですが、蛾は大嫌いなので、目撃した時はぎゃーと叫んでしまいました。蛾と蝶は同じ仲間なので、なんとも勝手な話ですが。
虫好きはあらゆる虫が好きだと思われがちですが、そういうものではありません。養老孟司先生がゲジゲジが大嫌いなのは有名な話です。
この蛾はシンジュサンと思われます。15センチくらいでしょうか。
翅の先が蛇の顔をしています!すごすぎです!威嚇のためと言われていますが、定かではありません。
今回の庭ノートは、フランスのシャモニー=モン=ブラン(Chamonix-Mont-Blanc)からで、2017年4月20日に投稿した、モンブランがどれかわからない!モンブランを探してフランス領のサレーヴ山へ行く の続きです。
昨年ジュネーブに滞在した際、モンブランを探しまくりました。
モンブラン(Mont Blanc)は、フランスとイタリアの国境に位置する、ヨーロッパアルプスの最高峰です。標高4810.9メートルで、富士山よりも高い山です。
私は静岡県富士宮市で生まれ育ったため、いつも富士山が身近にあり、日本一高い富士山を基準に自分の居場所を確認する習慣があります。
そのため、知らない場所へ行ってまず最初にすることは、その土地で一番高い山を探すことです。日本国内を移動したとき、その土地のランドマークになるような山を見つけ、しかもそれが郷土富士だったりするとほっとします。
そんなわけで、昨年、初めてジュネーブを訪れて真っ先にしなければならないことは、この辺りで一番高い山を見つけてほっとすること、つまりモンブランを探すことでした。
ジュネーブ市街からすぐ近くにある標高1379メートルのサレーヴ山(Mont Saleve)に行ってみるといいと言われたのですが、残念ながらそこへ行っても雲がかかっていてモンブランを見ることはできず。。。
その後、滞在していた部屋から、なんとかモンブランを確認することができたのでした。
ちなみに、ジュネーブからは、本物のモンブランの隣に、本物のモンブランより高く見えるモンブランぽい山があり、アメリカ人観光客がモンブランと間違えて写真を撮っていくので、「アメリカンモンブラン」と呼ばれているそうです。
モンブランがどれかわからない!モンブランを探してフランス領のサレーヴ山へ行く
あれから一年。もっと近くへ行かなきゃダメじゃ!と思い、今年はシャモニー=モン=ブランへ行き、ついにヨーロッパアルプスの最高峰、モンブランを間近で見ることができました!
標高3842mのエギーユ・デュ・ミディ展望台(Aiguille du Midi)へ行くケーブルカーはお休みだったため、標高2525mのブレヴァン展望台(Brevent)へ行きました。
シャモニーからゴンドラに乗って標高2000mのプランプラ(Plan Praz)まで行き、ケーブルカーに乗り換えて標高2525mのブレヴァン(Brevent)を目指します。
ブレヴァンからのモンブランは、本当にすばらしい眺めでした。
この辺りで一番高い場所を確認できて大満足でした!
シャモニーではちょうど、UTMB(L’Ultra-trail du Mont-Blanc=リュルトラ・トラーユ・デュ・モン・ブラン)というトレイルランニングのレースが開催されていました。
ヨーロッパアルプスの最高峰モンブランを取り巻く、フランス、スイス、イタリアにまたがる山岳地帯を走る、トレイルランニングの大会です。
最近、国内外のトレイルランニングのレースがNHKでよく放映されているので、日本でも広く知られるようになっているのではないかと思います。
UTMBは、距離171km、累積標高差10,000m 、制限時間46時間30分だそうで、凡人にはちょっと考えられないレースです。
この姉妹レースとして、富士山でもUTMF(ULTRA-TRAIL Mt.FUJI=ウルトラトレイル・マウントフジ)が開催されています。富士山を巡る165kmのトレイルランニングのレースです。
夏至は新暦で6月21日頃から7月6日頃までです。
ハンゲショウは、高さ60センチほどのドクダミ科の多年草です。
半夏生(はんげしょう)の頃だけ、上にある葉の半分が白くなり、半分化粧をしているかのようになります。
半夏生は夏至から数えて11日目で、例年7月2日頃です。
半夏生は農作業の大事な節目で、かつては、畑仕事を終えたり、田植えを終えたりする目安でした。
半夏生の語源はいくつかあるようですが、一説によると、ハンゲショウという名前の植物の葉が白く染まる頃だからといわれています。
夏至の頃、庭に咲いているドクダミを摘みとって乾燥させ、どくだみ茶を作ります。
夏至の時期、日本は梅雨の真っただ中ですが、ヨーロッパ、特に冬が長い北欧では、明るく開放的な季節の到来を祝い、各地で夏至祭りが行われます。
様々な風習があり、地域によっては薬草摘みをする習慣があるそうです。
夏至には、草木には強い生命力があると考えられているからだそうです。
どくだみ茶:夏至にドクダミを摘みとり、乾燥させ、半夏生にどくだみ茶を飲む
白い花は特別美人が多いような気がしますが、その中でも、二度見するほど美しい、私にとって特別な花があり、中国四大美女にならって、私の庭の四大美女と呼んでいます。
そのうちの一人がクチナシです。
花びらが外側にカールした感じが絶妙で、初夏の嵐の前のちょっと薄暗い不安な日がよく似合います。
甘くてもわっとした香りがします。
冬から春にかけて、花壇にパンジーやビオラを植えていますが、ツマグロヒョウモンの幼虫の食草なので、枯れ始めても6月下旬まではそのまま放置しています。
夏至を過ぎると、パンジーも完全に枯れ、ツマグロヒョウモンの幼虫もいなくなるので、パンジーの跡地にマリーゴールドの苗を植えます。
夏は蝶好きには待ちに待った季節です。
柑橘類の葉の上に、アゲハチョウの幼虫がいないか探し回ります。
バタフライガーデン:蝶が産卵に来る植物を植える(アゲハチョウ科)
本格的にセミが鳴き始めるのは7月20日頃からですが、この時期、他のセミより一足早く、ニイニイゼミが鳴き始めます。
梅雨時で鬱々とした気分なので、鳴き声を聞いたり網戸にとまっている姿を見つけたりすると、救われたような気になります。
蝉:小学生だった頃の記憶がよみがえる!セミの鳴き声カレンダー
ルーサー・バーバンク(Luther Burbank, 1849-1926)はアメリカの育種家です。
私がルーサー・バーバンクを初めて知ったのは小学校3年生のときです。
国語の教科書に、三千種類以上もの新しい品種を作り出して世界に広めた話や、彼が作り出した品種、バーバンク・ポテトやシャスタデイジーについての話が載っていました。
シャスタデイジーの誕生には、日本のハマギクも貢献しています。
日本人としてはうれしい限りです。
芒種は新暦で6月6日頃から6月20日頃までです。
梅雨真っ只中のこの時期、庭のラベンダーの花が咲きます。
摘み取ってドライフラワーにしてもよいのですが、庭にあるラベンダーの香りをそのまま嗅ぐと、タイムリープできるような錯覚に陥ります。
ラベンダーは高温多湿に弱く、日本で育ててよいのは、梅雨のない北海道だけかもしれません。
しかし、『時をかける少女』で、未来では採取できなくなったラベンダーを得るためにこの時代にやってきた未来人 深町くんの存在を知り、静岡の我が家の庭にもラベンダー必須と思うようになりました。
高温多湿でも比較的育てやすい、ラバンジン系のグロッソというラベンダーを植えています。
ブルーベリーもラベンダーと同じく高温多湿に弱いので、静岡で育てるには微妙な植物かもしれません。
ブルーベリーの栽培用品種は、味が良質だけど冷涼な気候を好むハイブッシュ系と、味は落ちるけど暑さに強いラビットアイ系がありますが、もう一つ、温暖な地域で育てることができるにもかかわらず、味はハイブッシュよりという、サザンハイブッシュ系の品種が出ています。
多種類植えた方が結実しやすいので、サザンハイブッシュ系の「サンシャインブルー」と「ミスティ」と「オニール」を植えています。
梅雨時はあまり庭で作業ができず、フラストレーションがたまります。
必要な水とわかっていても、雨が降ると鬱々とした気分になるので、ベス・チャトーさんにならい、庭にレインゲージを置いて雨量を計り、雨に対するまなざしを変えます。
この程度の雨でこんなにたまるの!?という感じです。
べス・チャトーさんに倣って!雨量計(レインゲージ)を設置する
べス・チャトー(2010)『ベス・チャトー奇跡の庭―英国・グラベルガーデンの四季便り』清流出版
こんな素敵な植物が日本原産なんて誇らしいです。
アジサイはマクロにもミクロにも楽しめるので、まずは遠くから木全体を鑑賞し、そのあと、花に近づいて、ガクの色合いや、小さすぎる花のつくりを鑑賞します。
アジサイとセットで語られるカタツムリですが、アジサイの上にはほとんどいません。
コンクリートの上を探すとよく見つかります。
庭には、煙管のような細長いカタツムリのキセルガイや、直径3センチくらいのミスジマイマイの仲間も住んでいます。
小満は新暦で5月21日頃から6月5日頃までです。
この時期、パンジーやビオラの花が終わるので、株を片付けたいところですが、ツマグロヒョウモンの幼虫の食草なので、花が終わってもしばらくそのままにしておきます。
ツツジとサツキはよく似ていますが、ツツジの花は4月中旬から5月上旬にかけて咲き、サツキの花は5月中旬から6月上旬の小満の時期に咲きます。
同じツツジ科で、姿かたちはとてもよく似ていますが、全く違う性格に見え、ツツジは優しい華やかさ、サツキは爽やかな華やかさを持っている印象です。
田中安良里の庭で最もお菓子度の高いカルミアの花を鑑賞します。
つぼみはアポロにしか見えません。
これってお菓子ですか!?お菓子すぎる植物:カルミア、キンモクセイ、ヤブラン
秋から春にかけて、観賞用にムギを少し育てています。
5月下旬から6月上旬の小満の時期は、黄金色になったムギを鑑賞します。
春から秋にかけて、バケツ稲を育てています。
一斗缶を4個並べて田の字にし、イネの苗を植えます。
ヤマボウシの花は上を向いて咲くため、木を下から見ると花が見えません。
木より高い場所に行き、上から花を観賞します。
線香花火のような繊細さを観賞します。
白い花びらのマットな質感を観賞します。