2017年にガビチョウ(画眉鳥)が初めて私の庭にやってきたときは本当に驚きましたが、5年経ち、今ではすっかりおなじみの顔になりました。
ガビチョウは、スズメ目チメドリ科に分類される、体長22~25センチくらいの鳥です。色は茶褐色でくちばしが黄色、目の周りとその後方に眉状に伸びた白い模様があるのが特徴です。京劇メイクのアイラインみたいです。
ガビチョウは中国南部から東南アジア北部にかけて生息していますが、日本ではペットとして輸入された個体が、かご脱けにより定着したそうです。特定外来生物に指定されているため、日本の野鳥図鑑には載っていないことが多いです。
七色と形容されるその美しい鳴き声から、中国では非常にポピュラーな飼い鳥で、日本でも古くから輸入されていたそうですが、人気がなくなってペットショップの店頭から姿を消したそうです。
ガビチョウは声がいいだけではなく、ほかの鳥の鳴きまねもします。
今年の春に庭にやってきたガビチョウは、ウグイスの鳴きまねをしていました。
なわばりの主張やメスへの求愛といわれている「ホーホケキョ」の鳴きまねは、本物のウグイスと鳴き声と区別がつかないほどです。
しかし、「キョキョキョキョキョキョキョ、ケキョケキョケキョ、ケッキョ、ケッキョ」という「谷渡り」と呼ばれる警戒の鳴き声のまねは、微妙に旋律が違って、「あなた、絶対ウグイスではありませんよね!?」となります。
長すぎて正確にまねしきれていないのか、意図的にアレンジを加えているのか、よくわからないです。
7月に入り、最近鳴かないなと思っていたら、つがいのガビチョウを見かけるようになりました。
すごく仲良しで、羽繕いをしています。
在来鳥類の衰退の一因となってしまうかもしれない「特定外来生物」と言われても、人間が勝手に連れてきたわけで、どうしたものかという感じです。