投稿者「田中安良里」のアーカイブ

ピンクレディ 4コマエッセイ「0.2エーカーの庭の小宇宙」

たった0.2エーカーの庭の中で起きていることだけを綴った4コマ エッセイ

ホトケノザと ヒメオドリコソウ 似たような雰囲気だがキャラや服装が微妙に違う女性デュオのようだ 静岡の庭で咲き誇るこの二人をピンクレディと呼んでいる

基本情報

ホトケノザ(仏の座)(サンガイグサ)
学名L. amplexicaule
科目シソ科
原産地不明
形態2年草
花期3~6月
草丈・樹高10~30cm
その他・葉を蓮座に見立てて「仏の座」
・葉が段々につくので「三階草」
・春の七草の「ホトケノザ」とは「コオニタビラコ」のことでこれとは異なる
ヒメオドリコソウ(姫踊り子草)
学名L. purpureum
科目シソ科
原産地ヨーロッパ
形態2年草
花期3~5月
草丈・樹高10~25cm
その他・明治中期に渡来
・競争が熾烈な野辺でも大群落を維持できる

参考文献

門田裕一 /監修)、畔上能力/編集、平野隆久/写真(2013)『野に咲く花 増補改訂新版 (山溪ハンディ図鑑) 』山と渓谷社


森昭彦/著、イラスト、写真(2020)『帰化&外来植物 見分け方マニュアル950種』秀和システム


チコじゃなかった件 4コマ エッセイ「0.2エーカーの庭の小宇宙」

たった0.2エーカーの庭の中で起きていることだけを綴った4コマ エッセイ

チコ!? チコ!?!? チコー!! チコじゃ ない・・・

バケモノの子 公式サイト キャラクター&キャスト


基本情報

セイヨウタンポポ
学名Taraxacum officinale
科目キク科タンポポ属
原産地ヨーロッパ
形態多年草 
花期3月~9月
タンポポ

参考文献

門田裕一 /監修)、畔上能力/編集、平野隆久/写真(2013)『野に咲く花 増補改訂新版 (山溪ハンディ図鑑) 』山と渓谷社


森昭彦/著、イラスト、写真(2020)『帰化&外来植物 見分け方マニュアル950種』秀和システム

アフォーダンス 潰したくなるもの 4コマエッセイ「0.2エーカーの庭の小宇宙」

たった0.2エーカーの庭の中で起きていることだけを綴った4コマ エッセイ

ぷちぷちは潰したくなるもの それは人間の性 庭ではさまざまな潰したい欲求に 打ち勝たなければならない そしてクマガイソウは絶対に潰してはならない

基本情報

フウセンカズラ(風船葛)(baloon vine)
学名Cardiospermum halicacabum
科目ムクロジ科
原産地北アメリカ南部
形態一年草
観賞期7~11月
草丈・樹高
その他・果実は風船のような形
・種子には白いハート形の模様ができる
キキョウ(桔梗)(balloon flower)
学名Platycodon grandiflorus
科目キキョウ科
原産地日本、朝鮮半島、中国東北部
形態多年草
花期6~9月
草丈・樹高50cm~1m
その他・根にサポニンを含み、気管支炎や扁桃腺炎などに効果がある
・日当たりのよい山野に自生している
・3~5年に一度、秋か早春に株分け
桔梗(キキョウ)の写真
クマガイソウ(熊谷草)
学名C.japonicum
科目ラン科
原産地日本、中国
形態多年草
観賞期4~5月
草丈・樹高20~40cm
その他・袋状の唇弁を一谷の戦で平敦盛を討った熊谷直実の母衣に見立てたもの
・杉林や竹林に多い多年草
・環境省レッドリスト2000 絶滅危惧II類(VU)
クマガイソウの写真

参考文献

門田裕一 /監修)、畔上能力/編集、平野隆久/写真(2013)『野に咲く花 増補改訂新版 (山溪ハンディ図鑑) 』山と渓谷社


畔上能力/編集、永田芳男/写真、門田裕一/読み手(2013)『山に咲く花 増補改訂新版 (山溪ハンディ図鑑) 』山と渓谷社


土邦彦/著, 植原直樹/写真(1995)『フィールド・ガイドシリーズ14 園芸植物 庭の花・花屋さんの花』小学館

ミステリー円丘 4コマ エッセイ「0.2エーカーの庭の小宇宙」

たった0.2エーカーの庭の中で起きていることだけを綴った4コマ エッセイ

今朝突如として現れた複数の円丘 その土の粒度は細かく これらを一瞬で作るのは現在の我々の技術では不可能であり 宇宙人が原因であるとささやかれている 未確認異常現象研究家のムシリアン博士によると オリオン座の三ツ星と同じ配列らしい

ロバート・ボーヴァル/著、エイドリアン・ギルバート/著、近藤隆文/翻訳(1995)『オリオン・ミステリー: 大ピラミッドと星信仰の謎』NHK出版


Created with DALL-E

超強力なのにあとからはがせる両面テープ(布用) 4コマエッセイ「0.2エーカーの庭の小宇宙」

たった0.2エーカーの庭の中で起きていることだけを綴った4コマ エッセイ

さらに環境に配慮したものをという声に応え ついに超自然由来の両面テープが発売された 原材料はアレチヌスビトハギの豆果である 超強力なのに あとからはがせる


基本情報

アレチヌスビトハギ(荒れ地盗人萩)
学名Desmodiium paniculatum
科目マメ科シバハギ属
原産地北アメリカ
形態多年草
花期7~10月
草丈・樹高1m
その他・果実の形をしのび足である盗人の足の形に見立てたというが、異説もある。
・ 果実にはカギ状の毛があり、衣服につくとなかなか剥がれない。
  アレチヌスビトハギ

参考文献

門田裕一 /監修)、畔上能力/編集、平野隆久/写真(2013)『野に咲く花 増補改訂新版 (山溪ハンディ図鑑) 』山と渓谷社


森昭彦/著、イラスト、写真(2020)『帰化&外来植物 見分け方マニュアル950種』秀和システム

顔と名前が一致しない件 4コマ エッセイ「0.2エーカーの庭の小宇宙」

たった0.2エーカーの庭の中で起きていることだけを綴った4コマ エッセイ

スノードロップと スノーフレークは 増田明美さんと松野明美さんとおなじくらい 顔と名前が一致しない

基本情報

スノードロップ(マツユキソウ)(待雪草)(聖母の小ロウソク)
学名Galanthus
科目ヒガンバナ科
原産地ヨーロッパ南部
形態秋植え球根
花期2~3月
その他よくスノーフレークと間違えらえる
スノードロップの写真
スノーフレーク(スズランスイセン)(鈴蘭水仙)
学名Leucojum aestivum
科目ヒガンバナ科
原産地ヨーロッパ南部
形態秋植え球根
花期2~3月
その他よくスノードロップと間違えられる
スノーフレークの写真

参考文献

肥土邦彦/著, 植原直樹/写真(1995)『フィールド・ガイドシリーズ14 園芸植物 庭の花・花屋さんの花』小学館

庭にまつわる名言:根角博久『NHK趣味の園芸 よくわかる栽培12か月 柑橘類』

「5月 天から香水をまいたかのように、高貴な香りが一面に漂います。柑橘の花が咲き始めたのです」ー根角博久

根角博久著(2002)『NHK趣味の園芸 よくわかる栽培12か月 柑橘類』NHK出版

柑橘の花の写真

「天から香水をまいたかのように、高貴な香り」とはなんて適切で素敵な表現なんでしょう!

5月になると、柑橘の木のまわりには、本当に天から香水をまいたかのような高貴な香りが漂います!



庭にまつわる名言:V.F.アルミニヨン『イタリア使節の幕末見聞記』

「日本人は花が大好きで、江戸近辺の植木屋たちは冬でも花を栽培し、大量に供給している。花屋は街中を売り歩き、貧しい人々の住む地域でも確実に買い手を見つけることができる。」ーV.F.アルミニヨン

V.F.アルミニヨン/著、大久保 昭男/訳(2000)『イタリア使節の幕末見聞記』講談社学術文庫

イメージ図 Created with DALL-E

「貧しい人々の住む地域でも確実に買い手を見つけることができる」って、幕末の日本人、心が豊かすぎる。



庭にまつわる名言:R.フォーチュン『幕末日本探訪記』

「日本人の国民性のいちじるしい特色は、下級階層でもみな生来の花好きであるということだ。気晴らしにしじゅう好きな植物を少し育てて、無上の楽しみにしている。もしも花を愛する国民性が、人間の文化生活の高さを証明するものとすれば、日本の低い層の人びとは、イギリスの同じ階級の人たちに較べると、ずっと優って見える。」—ロバート・フォーチュン

ロバート・フォーチュン/著、三宅 馨/訳(1997)『幕末日本探訪記』講談社学術文庫

イメージ図 Created with DALL-E

「気晴らしにしじゅう好きな植物を少し育てて、無上の楽しみにしている。」って、豊かすぎませんか!?幕末の日本人、素敵すぎる。



ニシキモクレン:花びらが両面折り紙のような絶妙な配色!真夏に咲くとまさに木に咲く蓮で、冬芽も美しい

この花びらの配色、センスよすぎませんか!?

モクレンの花

花びらの外側は紫に近い濃いピンク色、内側は白に近い薄いピンク色で、両面折り紙のようです。

両面折り紙

ニシキモクレンは、シモクレン(紫木蓮)とハクモクレン(白木蓮)の交配種だそうです。

モクレン

品種にもよると思いますが、モクレンの花は、普通、3月か4月にこのような感じで花だけウワッと咲きます。

3月のモクレンの花
モクレンの写真

花が散った後、葉が出てきますが、7月、緑の葉が生い茂っているころに花が数個咲いたりします。

7月のモクレンの花


モクレンというと春の花というイメージが強いため、真夏に緑の葉っぱと同時にピンクのの花がつくのは、不思議な光景です。

7月のモクレンの花

真夏に、上を向いた大きな緑の葉と、同じく上を向いた大きなピンクの花を見て、なんだか蓮っぽいなと思い、「木に咲く蓮」で「木蓮」なのだ!と初めて気づきました。

事の由来を、頭で理解するのではなく、実際に感じた時の感動はひとしおです。

モクレンは冬も最高です。

1月にはもふもふの冬芽がつきます。

モクレンの冬芽の写真

芽は毛に覆われていてビロードのようです。

モクレンの冬芽は薬(生薬)にもなり、蓄膿症や鼻づまりに効くそうです。

そして、モクレンの葉はかさがあるため、落ち葉になるとざくざくしてたっぷり感があり、虫の布団ぽくなります。

モクレンの落ち葉

基本情報

名称モクレン(木蓮)
学名Magnolia liliiflora
科目モクレン科
原産地中国
形態落葉高木
草丈・樹高4~5メートル
花期3月~4月
耐寒性強い
耐暑性強い
管理

参考文献

中川重年/著(1991)『フィールド・ガイドシリーズ7 日本の樹木 上』小学館

船越亮二(1993)『失敗しない花木・庭木入門―代表150種の育て方・剪定のコツ』主婦の友社