投稿者「田中安良里」のアーカイブ
秋分(2022年9月23日~10月7日)の庭の様子
やはり雷が落ちるとキノコが育つのか?雷雨の翌日にヒラタケと思われるキノコがびっしり生える
雷雨の翌日、枯れたタラノキにキノコがびっしり生えているのを発見しました。
キノコのことはよくわからないのですが、ヒラタケと思われます。
私が子どものころは、ヒラタケが「シメジ」という名前で売られていましたが、「ブナシメジ」に取って代わられ、最近全く見かけなくなりました。
お味噌汁の具としてはなかなかよかった記憶があります。
食べてみたい衝動に駆られましたが、ヒラタケは毒キノコのツキヨダケとの区別が難しいといわれているため、ここは命を懸ける場所ではないと思いやめておきました。
シイタケを栽培している方から、キノコは雷が鳴ったり榾木を水中に落としたりしてびっくりさせると一斉に出てくると聞いたことがあります。
本当にびっくりして出てくるのだとしたらキノコかわいすぎと思いましたが、どうやら本当にびっくりして出てきているようなのです。
ナショナルジオグラフィックに次のような記事があります。
「キノコにとって、落雷は自分たちを簡単に全滅させる非常に深刻な脅威となる。キノコは死ぬ前に自分を再生しておかねばならないと感じ、稲妻を察知すると自動的に成長を加速させて子実体の数を増やすのだろう」
落雷でキノコの収穫量が増加
キノコの世界、奥深いです。
白露(2022年9月8日~9月22日)の庭の様子
処暑(2022年8月23日~9月7日)の庭の様子
あまりにも大きくて人工的な色彩のイモムシで、生物と気づかなかった、クロメンガタスズメの幼虫
庭でミニトマトを収穫していたら、クロメンガタスズメの幼虫に出会ってしまいました。
私は蝶は大好きですが、蛾は嫌いなので、出会ってしまって微妙な感じでした。
このイモムシ、体長10センチくらいで、人間の指と同じくらいの太さがあります。
体の色は鮮やかなグリーンで、蛍光っぽい黄色と青のストライプが一定間隔で斜めに入っています。
目に留まってからイモムシだと認識するまでに結構時間がかかりました。
擬態していて気づかなかったのではなく、むしろ目立っていたのですが、あまりにも人工的な配色で、生き物と気づきませんでした。
人は、自分の概念にないものは視覚に入っても認識できないのだと改めて実感しました。
この幼虫、ザ・イモムシという感じで、私の中では『不思議の国のアリス』に出てくる、きのこの上で水パイプをふかすいもむしのイメージです。
幼虫の尾角にはとげとげがあり、「?」マークのように曲がっています。
ちなみに、成虫は背中に人面模様があり、めっちゃ怖いです。
クロメンガタスズメは熱帯起源の蛾で、日本では九州以南にしかいなかったようですが、2000年以降、北上を続けているそうです。
静岡でも、私が子供の頃はこのようなイモムシは見かけませんでした。
iPhoneであわてて撮ったナガサキアゲハが意外とよく映っていた
蝶の写真を撮るのはとても難しいです。
特に私の好きなアゲハチョウの仲間は、結構なスピードで飛び、じっとしていることも少ないので、たいていブレブレの写真になります。
デジタル一眼レフカメラのスポーツモードで撮れば、素人の私でもなんとか蝶の姿をとらえることができるという感じです。
この日は、庭を歩いていたら、ナガサキアゲハが目の前40センチという至近距離を右から左へ横切り、iPhoneのカメラであわててシャッターを押しました。
案外、普通に映っていて驚きました。
大抵、屋内にデジタル一眼レフカメラを取りに行っている間に、蝶はどこかへ行ってしまうものなので、そのままiPhoneで撮り続けたところ、なかなかうまいこと姿をとらえることができました。
iPhone、おそるべしです。
<参考文献>
海野和男『デジタル一眼レフで撮る四季のネイチャーフォト 日本のすばらしき自然とそこに生きる生き物の一瞬を撮る 』サイエンス・アイ新書
昆虫写真家の海野和男先生がネイチャーフォトの撮り方を惜しみなく教えてくださっている本です。私はカメラの細かい設定については全くわからないのですが、被写体である虫、鳥、植物などのネイチャーとの向き合い方がとても勉強になります。