ジュネーブの植物園の「知足の蹲踞」はマンホールの蓋の蓋

2017年に目撃して衝撃を受けた、ジュネーブの植物園(Les conservatoire et jardin botaniques de la Ville de Genève)の中にある禅の庭(Le Jardin Zen)の「知足の蹲踞(つくばい)」。

マンホールの蓋の上に無造作に置いてあって、しかも砂利が入っているという、ありえない置き方がされていたのでした!

ジュネーブの植物園の「知足の蹲踞」の写真

ジュネーブの植物園の「知足の蹲踞」2017

2年後の2019年も、安定の「マンホールの蓋の蓋」でした!

ジュネーブの植物園の「知足の蹲踞」2019

ジュネーブの植物園の「知足の蹲踞」2019

2017年にスイスで目撃して、衝撃のあまり、妹にこの写真を送ったところ、偶然にも、ちょうど同じ時に京都の龍安寺に行っていて、本物の「知足の蹲踞」の写真を送り返してくれたのでした。

京都の龍安寺の「知足の蹲踞」の写真

京都の龍安寺の「知足の蹲踞」

この蹲踞は一見「五・隹・疋・矢」の文字に読めますが、水をためておくための中央の四角い穴を漢字部首の「口」と見ると、「吾唯足知」(ワレタダタルヲシル)と読めます。

「知足のものは貧しといえども富めり、不知足のものは富めりといえども貧し」という禅の格言を謎解き風に図案化したものだそうです。

まさか、ジュネーブの植物園の「知足の蹲踞」は、実はすごく深い意味があって、足るを知る例なんじゃないのか!?

こんなでも満たされているということを身をもって教えてくれているのではないのか!?

「私、本当はこんなんじゃない!」って言わない的な教えなのではないのか!?

と、妹とひとしきり議論になったのでした。

「マンホールの蓋の蓋」のままの蹲踞を目撃し、再び、思うところがいろいろありました。

逆に意味が深すぎる!?スイス・ジュネーブの植物園、禅の庭の「知足の蹲踞」のありえない置き方