庭にまつわる名言:斉藤吉一

 ものぐさガーデニングは、植物を育てるというより、「見守る」ガーデニングです。面倒を見るというより、環境だけ整えてあげて、あとは見守って応援してあげるやりかたです。

これならある程度ラクにできるし、下手に手を加えすぎて、「死んだ庭」にしてしまうことも防げます。

私は庭師として、たくさんの死んだ庭を見てきました。ばっちり整理整頓されてはいますが、温かみを感じない、命を感じない場所。楽しみも心地よさも感じられないのです。

だからそうしないため、できるだけ何もせず、植物本来の姿を楽しむ。それがわたしの考える、見守り型のガーデニングです。

斉藤吉一

おてがる 茶花ガーデニング: ものぐさでも大丈夫! より


「死んだ庭」とは、なんて適切な表現なんでしょう。私も時々、完璧なまでに整然としているのに、温かみや命を感じない庭に遭遇します。そしてそのような庭に立つと、直観的に「なんかこの場所怖い」と感じます。