今回の庭ノートは、ジュネーブのペルル・デュ・ラック公園についてです。
ジュネーブはスイスの西部、レマン湖の南西岸にある都市で、フランス語圏に属し、国連ヨーロッパ本部、国際赤十字など、さまざまな国際機関が置かれている街です。
ペルル・デュ・ラック公園(Parc de La Perle du Lac)は、レマン湖の湖畔にあります。モンブランが望める美しい庭に加え、おいしいレストラン(Restaurant La Perle Du Lac)や品のいい科学史博物館(Musée d’histoire des sciences)まである素敵な公園です。
その科学史博物館の隣の広場に、フランスのフェルモブ社(Fermob)のビストロシリーズのガーデンファニチャーが置いてあったのですが、あえて色が全部バラバラで、すごくおしゃれだったのです!
赤、オレンジ、紫、青、黄緑のテーブルやチェアーをランダムに置くなんて、私にはありえない組み合わせです。
フェルモブ社のビストロシリーズのテーブルとチェアーは私のお気に入りのガーデンファニチャーです。スチール製でプラスチックのように劣化せず、折りたたんでコンパクトに収納できます。
私も自分の庭で、庭仕事の休憩の時に使っています。私が使っているのは白です。
フェルモブ社のガーデンチェアーはいろいろなところで見かけますが、パリのチュイルリー公園やリュクサンブール公園のガーデンチェアーもグリーン系で統一されていますし、カフェでも赤ならすべて赤で統一されていることが多いと思います。
バラバラの色でそろえているのは写真でしか見たことがなかったため、「本当にやっている人がいる!」と軽い衝撃を受けました。
日本のように風景がごちゃごちゃしていないので、このバラバラの配色がとてもよく合っていました。
ペルル・デュ・ラック公園の中には、「真珠の庭(Le Jardin de La Perle)」と呼ばれる庭があります。レマン湖に向かって緩やかな傾斜になっていて、花と芝生がきれいです。
晴れた日には、レマン湖のはるか向こうにモンブランが見えます。芝生に座って、モンブランとレマン湖を行き交う船を眺めることができます。
こちらも植物の配色が絶妙で、さらに春と夏では雰囲気が全く違います。
春はピンクと赤、夏は黄色が基調になっていて、どちらも差し色の白が効いていて、葉の形や質感が異なる植物が組み合わさり、とても洗練された雰囲気です。
私は配色センスがなく、色が多いと疲れるので、どうしても無印良品みたいなことになってしまいます。もう少し自分の庭がカラフルになるように努力してもいいなと思いました。