この花の縮れ具合、絶妙じゃないですか!?
縮緬のようにも見えますし、火を通したアワビの端っこのようにも見えます。
サルスベリは初夏から秋まで長期間花を咲かせてくれるため、花が少なくなりがちな真夏の庭が明るくしてくれます。
花は何となくブーゲンビリアに似ていて、南の国の雰囲気です。
沖縄に憧れがあるため、ブーゲンビリアを育てたくて何回かチャレンジしましたが、ブーゲンビリアは寒さに弱いため、残念ながら私の庭では越冬できませんでした。
無理をしてブーゲンビリアを育てなくても、私が夏に求める雰囲気はサルスベリが十分醸し出してくれることに気づき、サルスベリへの感謝が増しました。
サルスベリはその名の通り、猿ですら滑り落ちてしまいそうなほどのツルツルの樹皮の持ち主です。
子供のころに「百日紅」は「サルスベリ」って読むんだよ!と言われすぎたせいか、「猿滑り」という漢字の印象が強すぎるせいか、サルスベリは日本的な木、アジア的な木と勝手に思い込んでいました。
そのため、ヨーロッパで見かけたときは本当に驚きました。
サルスベリは中国原産ですが、ヨーロッパでも人気があるそうです。
子供のころに植え付けられたイメージの払拭は難しいものです。
基本情報
名称 | サルスベリ(ヒャクジツコウ)(猿滑)(百日紅) |
学名 | Lagerstroemia indica |
科目 | ミソハギ科サルスベリ属 |
原産地 | 中国、インド。日本には元禄年間に渡来。 |
形態 | 落葉小高木 |
草丈・樹高 | 5m |
花期 | 7~8月 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
管理 | 剪定は11月下旬~3月 花が咲いた枝を付け根から切っていくことを3~4年続けるとコブ状になる。コブ状になったらこのコブを切り取る。 ひこばえは早めにかき取る。 |
参考文献
中川重年/著(1991)『フィールド・ガイドシリーズ7 日本の樹木 下』小学館
船越亮二(1993)『失敗しない花木・庭木入門―代表150種の育て方・剪定のコツ』主婦の友社