車に乗ろうとしたら、車のタイヤのすぐ側のアスファルトの上に何かが落ちています。
近寄って見ると、仰向けになったセミでした。
しかし、よく見かけるセミの死骸ではありません。
体は乳白色で翅の縁はエメラルドグリーン、近くには抜け殻があります。
状況から推察するに、昨晩、タイヤに上って羽化しようとして失敗したセミだと思われます。
このまま車を動かしたら、タイヤでセミの亡骸を踏みつぶしてしまいます。
忍びないと思い、ほうきでどけたところ、突然歩き出しました。
推察しなおすと、昨晩、タイヤに上って羽化しようとして、羽化した後に自分の抜け殻につかまって翅を乾かしていたところ、抜け殻がタイヤからずり落ちて、一緒に地面に落ち、仰向けになったまま自力で動くことができなかった、という状況だったと思われます。
タイヤで踏んでしまわなくて本当によかったです。
植物にしても虫にしても、まわりは死んだと思っても実は死んでいなかったというのは、意外と多いかもしれません。
最終更新日 2022年8月3日