庭を歩いていると、白くて小さいラン的な花が数十個視界に飛び込んできました。
目線と同じ高さです。
私の庭の風景としてはあり得ないものだったため、「空中にラン!?」と驚きました。
タイかシンガポールにでもいるかのような気分になりました。
我に返って一歩引いて見ると、ウメの木に着生しているランでした。
フウラン(風蘭)と思われます。
フウランは江戸時代から愛好されている園芸植物で、観賞用に購入したものを庭木につけたりするようです。
家族からは人為的にウメの木につけたという話は聞いていませんので、自然に着いて大きくなったものと思われます。
毎日歩いている場所で、葉も視界に入っていたはずなのに、花が咲くまで庭のウメの木にフウランが着生していることに気づきませんでした。
昨日までは、「家にフウランありますか?」と聞かれたら、自信をもって「ありません。」と答えていました。
自分が認識していないものは存在しないものということになっている、という、当たり前だけど非常に本質的なことを、改めて思い知らされました。