庭づくり・庭遊びのアイディア」カテゴリーアーカイブ

カラスウリの種は金運アップのお守りに!果肉はしもやけの薬に!

カラスウリは、本州、四国、九州、朝鮮、中国に分布するツル性多年草です。

山林などの大きな樹木にからみついて茎が伸びます。

我が家のカラスウリも、桜の木にからみついて枝の先端のほうまでたどり着き、3メートルは超えています。

桜の木にからみつくカラスウリの写真

桜の木にからみつくカラスウリ

桜の木にからみつくカラスウリの写真

桜の木にからみつくカラスウリ

カラスウリは、8月から9月にかけて、白いレースのような繊細な花を咲かせます。夕方暗くなってから開花し、夜明けとともにしぼんでしまうので、人目にはつきにくいです。

雌雄異株で、雄花は雄株に、雌花は雌株につきます。夕顔別当とも呼ばれるエビガラスズメという蛾が花粉の媒介をします。

実は、雌花の咲く雌株にのみにつきます。果実は5〜7センチの楕円形で、卵のような形をしています。熟す前は、縦じま模様の緑色をしていて、いかにも「ウリ」という感じです。

緑色のカラスウリの果実の写真

緑色のカラスウリの果実

熟すと、朱赤やオレンジに色が変わります。

赤くなったカラスウリの果実の写真

赤くなったカラスウリの果実

実を半分に切るとこんな感じです。

半分に切ったカラスウリの果実の写真

半分に切ったカラスウリの果実

この果肉が重要なのです!

カラスウリの実はしもやけの薬になると言われていて、果汁と果肉をすり込むようにして患部に塗って使います。

よく「必要な家に、必要な薬草が生える」といいますが、私は小さいころからしもやけに悩まされてきたので、本当にそうかもしれないと思ってしまいます。

さらに、が重要です!

カラスウリの種は、とても面白い形をしていて、打ち出の小槌にそっくりなのです!

果実から取り出したばかりのカラスウリの種の写真

果実から取り出したばかりのカラスウリの種

果実から取り出したばかりの種は、黒くてつやがあります。

大きさは10ミリ×5ミリくらいで、中央に帯状のものが巻かれたような形になっています。

シルエット的に、大黒さんにも似ている気がします。

カラスウリの種の写真

カラスウリの種

時間が経つと、種は黄褐色になります。

黄褐色になったカラスウリの種の写真

黄褐色になったカラスウリの種

カラスウリの種打ち出の小槌に似ているため、昔から、お財布に入れるとお金がたまると言われています。

宝尽くしの懐紙に包んで、お正月に配ろうと思います!

宝尽くしの懐紙にカラスウリの種を包む写真

宝尽くしの懐紙にカラスウリの種を包む

参考文献

日本の薬草 (小学館のフィールド・ガイドシリーズ (16))

カラスウリについては228ページに載っています。

日本の野草〈夏〉 (フィールド・ガイド)

カラスウリについては47ページに載っています。

金運アップ!庭に万両、千両、百両、小判草を植える

どくだみ茶:夏至にドクダミを摘みとり、乾燥させ、半夏生にどくだみ茶を飲む

 

鉢を好きな色に塗り替えて寄せ植えを作る。

植物を鉢に植えると水の管理が大変なので、できるだけ地植えにするようにしていますが、冬の間は水の管理が夏ほど大変ではないため、鉢で寄せ植えも楽しむようにしています。

寄せ植えは、こなれた感じにするのが本当に難しく、黒田健太郎さんの『12ヶ月の寄せ植えレシピ』を参考にしています。

黒田健太郎『12ヶ月の寄せ植えレシピ』(2011)グラフィック社

この本の116ページに、「ホーンテッド・キャッスルのゴシックバスケット」という寄せ植えが載っています。レンガの壁の前に、白いアイアンプランターが置かれ、その中に、パンジー、ビオラ、ビート、ヘデラ、ワイヤープランツなどが植えられたものです。ダークな紫をベースに、白のアクセントを加えた、とてもシックな寄せ植えです。

黒田健太郎さんの「ホーンテッド・キャッスルのゴシックバスケット」とは全然雰囲気は違いますが、我が家にも似たような壁があることに気づき、紫と白のパンジーとビオラで寄せ植えを作りました。

バンジー・ビオラの寄せ植えの写真

バンジー・ビオラの寄せ植え

この白い鉢、どこで手に入れたのですかと聞かれるのですが、これは、テラコッタの鉢を自分で白く塗ったものです。

テラコッタ鉢の写真

テラコッタ鉢

この鉢は、27×14×13センチほどのイタリア製テラコッタ鉢です。大きさ、形ともに完璧で、我が家では、レンガ調の外壁の前の小さなスペースに、ぴったり3つ収まります。

しかし、赤茶色のレンガ調のタイルの前に置くと、茶色のトーンが違って何かしっくりこないため、白に塗り替えることにしました。

塗り替えには、オールドビレッジのバターミルクペイントを使いました。

オールドビレッジ バターミルクペイント-CORNER CUPBOARD YELLOWISH WHITE 200ML 13-25

白く塗ったテラコッタ鉢の写真

白く塗ったテラコッタ鉢

静岡は温暖なので、雪が積もって庭仕事が強制終了となる土地とは違い、やろうと思えば一年中庭いじりが楽しめますが、それでも、冬の間はやらなければならない作業は激減します。

この間は、落ち葉を掃いてコンポストボックスに入れたり、庭グッズの整理や手入れをしたり、来年の計画を立てたり、砂利を敷いたり区画整理をしたり、緑が生い茂っていてはなかなかできない作業をします。

鉢の塗り替えも冬の間に行う作業の一つです。

大きさ、形、色ともにちょうどよい鉢が手に入らない場合、冬の間にせっせと色を塗り替えます。

参考文献・参考商品

黒田健太郎『12ヶ月の寄せ植えレシピ』(2011)グラフィック社

本のタイトル通り、本当に「レシピ」になっていて、寄せ植えに使う材料、作り方の手順、完成図が載っています。鉢だけでなく、ウッドプランター、バケツ、アイアンラック、バスケットなど、さまざまな材料を使った寄せ植えが、美しい写真と詳しい解説で紹介されています。眺めているだけでも楽しい本です。

オールドビレッジ バターミルクペイント-CORNER CUPBOARD YELLOWISH WHITE 200ML 13-25

初心者でも塗りやすく、あとかたづけも楽ちんです。サイズも200mlから展開されているので、少しだけ使いたい場合にも便利です。自然な感じに仕上がります。

ネクタイが太いほどモテる!イケメン シジュウカラ

我が家では、庭にバードフィーダー(鳥の餌台)を設置し、冬の間、ひまわりの種をおいて野鳥を観察しています。このひまわりの種を求めてバードフィーダーにやってくるのは、ヤマガラとシジュウカラです。

鳥の餌台を設置!ひまわりの種でヤマガラとシジュウカラを呼ぶ

ヤマガラもシジュウカラも、同じスズメ目シジュウカラ科シジュウカラ属ですが、我が家では、ヤマガラをモヒカン、シジュウカラをネクタイと呼んでいます。ヤマガラは、頭の模様がモヒカンみたいで、シジュウカラは、黒いネクタイをしているように見えるからです。

ヤマガラの写真

ヤマガラ

シジュウカラの写真

シジュウカラ

ヤマガラ、シジュウカラが続々とバードフィーダーに集まる中、小学生の姪っ子と一緒に観察をしていると、姪っ子から衝撃の発言が!

「シジュウカラってネクタイが太い方がイケメンなんだよ。」

マジっすか!?

ネクタイが細いオスをつかまえて、黒いインクで太く塗って戻したところ、メスにモテモテになったというのです!

姪っ子によると、この話は『続ざんねんないきもの事典』のに載っていたそうです。

今泉 忠明 (監修)『おもしろい! 進化のふしぎ 続ざんねんないきもの事典』(2017)高橋書店

ネクタイ模様は、メスよりオスのほうが太く、オス同士ではそれほど大差ないといわれています。私はシジュウカラのオスとメスの区別がはっきりわからないので、メスの写真も混じってしまっていると思いますが、とりあえず、我が家に来たシジュウカラのネクタイ比較です。

イケメンをさがしてみてください!

シジュウカラの写真

シジュウカラ(1)

シジュウカラの写真

シジュウカラ(2)

シジュウカラの写真

シジュウカラ(3)

シジュウカラの写真

シジュウカラ(4)

シジュウカラの写真

シジュウカラ(5)

シジュウカラの写真

シジュウカラ(6)

シジュウカラの写真

シジュウカラ(7)

シジュウカラの写真

シジュウカラ(8)

シジュウカラの写真

シジュウカラ(9)

シジュウカラの写真

シジュウカラ(10)

シジュウカラの写真

シジュウカラ(11)

シジュウカラの写真

シジュウカラ(12)

私は、シジュウカラ(3)が相当イケてると思います。

参考文献

今泉 忠明 (監修)『おもしろい! 進化のふしぎ 続ざんねんないきもの事典』(2017)高橋書店

シジュウカラの話は、64ページに載っています。

鳥の餌台を設置!ひまわりの種でヤマガラとシジュウカラを呼ぶ

こんなところにですか!?シジュウカラが植木鉢に巣を作る

アメリカの育種家ルーサー・バーバンク。フランスギク×ハマギク=シャスタデイジー

今回の庭ノートは、アメリカの育種家、ルーサー・バーバンクと、彼が生み出した植物、シャスタデイジーについてです。

私がルーサー・バーバンクを初めて知ったのは小学校3年生のときです。

国語の教科書に、三千種類以上もの新しい品種を作り出して世界に広めたアメリカの育種家ルーサー・バーバンク(Luther Burbank, 1849-1926)と、彼が作り出した品種、バーバンク・ポテト(Burbank potato)やシャスタデイジー(Shasta daisy)についての話が載っていました。

私は、バーバンク・ポテトもさることながら、シャスタデイジーがとても気になりました。教科書に、こんな記述があったからです。

以下、中村浩「ルーサー=バーバンク」『小学校 国語 三年 下』学校図書株式会社より抜粋です。

 バーバンクーポテトが広まって、お金が入ってくると、バーバンクは、アメリカの西部に農場を開きました。それから七十七才で死ぬまでの間に、大きくておいしいくだものや美しい草花など、三千しゅるいいじょうも作り出し、世界じゅうに広めました。

その中で、シャスター‐デージーは、日本にもかんけいのある花として有名です。まっ白いひとえの大りんで、きくのように美しいこの花は、今では、どこの国でも作られ、広く人々に知られています。けれども、もともとはバーバンクが苦心して作り出したものだということは、あまりしられていません。

バーバンクは、日本・イギリス・ドイツ・アメリカ、四か国の野ぎくを集め、それぞれのいいところをとり入れて、新しい花を作り出したのです。すっきりしたくきに雪のような白い花をさかせ、しかもじょうぶで、どこにでも育ちます。この花に、バーバンクは、シャスター‐デージーと名づけました。シャスターというのは、バーバンクの農場から見える、一年中まっ白な雪をいただいている山の名です。デージーとは野ぎくのことです。

世界に知れわたっているこの新しい花に、日本の野ぎくのきよらかな白さがとり入れられているのは、うれしいことです。

シャスタデイジーのことは、その後もずっと気になり続け、結局、庭に植えました。

シャスタデイジーの写真

シャスタデイジー

せっかくなので、交配の元になった、フランスギクと日本のハマギクも植え、その間にフットステップ用にレンガを「×」と「」の形に並べ、「フランスギク×ハマギク=シャスタデイジー」になるようにしました。

フランスギク×ハマギク=シャスタデイジーの写真

フランスギク×ハマギク=シャスタデイジー

フランスギクは5月~6月、ハマギクは10月~11月、シャスタデイジーは6月~7月に咲くので、この3つの花を同時に見ることはできません。

フランスギクの写真

フランスギク

ハマギクの写真

ハマギク

シャスタデイジーの写真

シャスタデイジー

※ハマギクは、よい写真がなかっただけで、本当はもっときれいな花です!

フランスギク、ハマギク、シャスタデイジーは、よく似た花を咲かせますが、葉の形は全然違います。

フランスギクの葉の写真

フランスギクの葉

ハマギクの葉の写真

ハマギクの葉

シャスタデイジーの葉の写真

シャスタデイジーの葉

シャスタデイジーは、さらに品種改良が進み、こんなモコモコの花まであります。

シャスタデイジー フィオナコグヒルの写真

シャスタデイジー フィオナコグヒル

ルーサー・バーバンクの長年の研究・実験の成果を綴った膨大な記録は、『植物の育成』として岩波書店から出版されています。ちなみに、オリジナルのタイトルは『How Plants Are Trained to Work for Man』です。

『植物の育成』には、とげなしサボテンの品種改良の過程など、興味深い話がたくさん載っています。植物も、自分にとって有益であるならば、花粉の媒介者である虫を引き付ける姿をするのと同じように、人間が好む色や形に自らを変えていくはずです。植物の環境適応や進化について考えさせられます。

参考文献

ルーサー・バーバンク (著),‎ 中村 為治 (翻訳)『文庫リクエスト復刊 植物の育成』(岩波文庫)

ルーサー・バーバンクが、自らの長年の研究・実験の成果を綴った膨大な記録です。日本語訳は、古い文体で、さらに旧字体で書かれているため、さらっと読むことができません。自分の頭の中で現代的な日本語に訳さないと理解ができないため、読むのにものすごく時間がかかります。でも、この貴重な本を翻訳してくださった中村為治先生、復刊してくださった岩波書店さんに感謝です。

高原 操 (著),‎ 中尾 好孝 (写真)『パワースポット、シャスタ山の歩き方』(VOICE)

「シャスタデイジー」の名称は、アメリカ・カリフォルニア州にあるシャスタ山にちなんだものです。

ぎんなんの食べ方、冷凍保存の仕方。ぎんなん割り部の活動。

私の庭にはイチョウの木がなく、残念ながらぎんなんは収穫できません。イチョウの木はとても大きくなりますし、雌雄もあり、ぎんなんは臭いので、住宅街で育てるのはなかなか難しい植物です。

しかし、私がぎんなんが死ぬほど好きなことを知っている、イチョウの木を持つ方たちが、毎年たくさんぎんなんを分けてくださったり、拾わせてくださったりしています。

ぎんなんの写真
ぎんなん

「死ぬほど好き」とうのは陳腐な表現に聞こえるかもしれませんが、私のぎんなんの場合、本当に「死ぬほど好き」です。

ぎんなんメチルピリドキシンという物質が含まれているため、食べすぎると中毒を起こし、最悪の場合、死に至ることもあります。

一回の食事での摂取量としては、大人で20個未満、5歳以上の子供で5個くらい、5歳未満の子供には与えないほうがよいとされていて、大人は40個以上食べると中毒を起こす可能性があるとされています。

茶碗蒸しにぎんなんを10個入れる私は、一回に40個なんて平気でいけちゃうので、文字通り、死ぬほど好きなわけです。

食べすぎには注意が必要ですが、カロテンやビタミンCを多く含んでいるので、風邪予防になる食材でもあります。

一番簡単なぎんなんの食べ方

茶封筒にぎんなんを10個程度入れて、封筒の口を2~3回折り曲げ、電子レンジで1分程度加熱します。ポンポンと殻が割れる音がしますが、おびえずに待ちます。封筒からぎんなんを取り出し、割れた殻を取り除き、塩をふって食べます。

ぎんなんを茶封筒に入れる写真
ぎんなんを茶封筒に入れる
電子レンジで加熱したぎんなんの写真
電子レンジで加熱したぎんなん

ぎんなん割り部

我が家には「ぎんなん割り部」という部活があり、10月下旬から12月上旬くらいまで、期間限定で活動しています。

活動内容は、ぎんなんの殻をむき、ゆでて薄皮を取り除いて、冷凍保存をする、というものです。

ぎんなんは臭いので、すぐに『桐島、部活やめるってよ』状態になり、現在部員はわずか2人です。

わ!銀杏踏んじゃったかも…! #お買いものパンダ pic.twitter.com/sWKo1ryipa

— お買いものパンダ【楽天公式】 (@Rakuten_Panda) 2017年11月9日

ぎんなんの殻を割って、ゆでて薄皮を取り除き、冷凍保存する

ぎんなん割り、ペンチ、かなづち、肉たたきなどを使って、殻をむきます。

ぎんなんと銀杏割りの写真
ぎんなんと銀杏割り
殻をむいたぎんなんの写真
殻をむいたぎんなん

鍋にぎんなんとかぶるくらいの水を入れ、火にかけてゆでます。穴あきおたまでぎんなんを転がし、薄皮をむきながら3~4分ゆでます。

ぎんなんをゆでる写真
ぎんなんをゆでる

水にとって、取り切れなかった薄皮を手でむきます。

ゆであがったぎんなんの写真
ゆであがったぎんなん

ラップに包んで、保存袋に入れ、冷凍保存します。

ゆでたぎんなんをラップで包む写真
ゆでたぎんなんをラップで包む
保存袋に入れて冷凍する写真
保存袋に入れて冷凍する

冷蔵庫で解凍し、料理に使います。

ぎんなんの写真
ぎんなん

ぎんなんを庭に埋めておいたら芽が出た

いただいたぎんなんをそのまま庭に埋めておいたら、芽が出てきました!

しかし、接ぎ木や挿し木ではなく、自然に生えたものは、実ができるまで25年ほどかかるそうです。。。しかも、大きくなって花がつくまで、雄か雌かわからないそうです。。。

25年。。。庭は宇宙です。

ぎんなんの芽の写真
ぎんなんの芽

参考文献・参考商品

新・ベターホームのお料理一年生

料理の作り方ではなく、食材の知識や扱い方についての本です。タイトルからすると初心者向けの本に見えますが、知らなかったり迷ったりしたことを確認できる、ベテランの方にとっても充実した内容の本だと思います。調理道具の使い方、冷凍の方法、あとかたづけ、キッチンの衛星や安全など、料理の作り方以前の重要なことが丁寧に説明されています。ぎんなんの扱いについては87ページに載っています。

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新ベターホームのお料理一年生 [ ベターホーム協会 ]
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もっとからだにおいしい野菜の便利帳 (便利帳シリーズ)

野菜とフルーツについて、それぞれの特徴、効能、品種、食品成分表、食べ合わせ、保存方法などが、写真と共に丁寧に説明されています。ぎんなんについては41ページに載っています。

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もっとからだにおいしい野菜の便利帳 [ 白鳥早奈英 ]
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貝印 くるみ & 銀杏割り Kai House Select DH-7249

ぎんなんの殻はペンチやかなづちなどでも割れますが、「ぎんなん割り部」には必須の道具です。

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貝印 くるみ&銀杏割り
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桐島、部活やめるってよ(DVD2枚組)

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

桐島、部活やめるってよ【Blu-ray】 [ 神木隆之介 ]
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手間いらず!勝手に循環する小さな庭、ツルニチニチソウ、ヤブラン、ツワブキ

庭の維持には手間がかかります。

いくら庭いじりが好きと言っても、庭に手がかけられる時間には限りがありますし、泊りがけで外出することも多く、そんな時は家族に植物の世話を託さなければなりません。

管理が楽なように人工的な庭にしてしまうという方法もありますが、小さいながらも、いろいろな植物や虫が暮らす多様性に富んだ庭にしたいため、それは避けたいところです。

そのため、できるだけ手間をかけずに、自然の力で勝手に循環してくれる庭を作るのが目標でもあります。

私の庭には、全く手をかけずに、勝手に循環している場所があります。

幅150センチ、奥行き100センチくらいの、とても小さなコーナーです。

このコーナーは私が作ったわけではなく、祖母から庭を引き継いだ時にはすでにこの状態でした。

何もしなくても、勝手に花が咲き、一年中緑が絶えないという、楽ちんすぎるコーナーです。

植えてある植物は、ツルニチニチソウ、ヤブラン、ツワブキです。ヤブランで縁取りした中に、ツワブキとツルニチニチソウがごちゃっと植えてあります。

地植えなので水やりの必要がありません。また、どれも多年草なので植えっぱなしでよく、非常に丈夫なので、静岡県の環境では、暑さや寒さ、多湿や乾燥で枯れることもありません。

とれも常緑なので、一年中、緑が絶えず、さらに、春から夏にかけてツルニチニチソウ、夏から秋にかけてヤブラン、秋から冬にかけてツワブキ、と、花がリレーで咲きます。

もちろん、株が込み合ってきたら植えなおす必要がありますが、これは数年に一度やればよい作業です。

ツルニチニチソウが咲く春から夏

ツルニチニチソウはキョウチクトウ科の植物で、春から夏にかけて、ニチニチソウに似た紫の花を咲かせます。ツル性植物で、葉は光沢があり、グランドカバーとしてよく利用されます。

ツルニチニチソウの花の写真

ツルニチニチソウの花

ツルニチニチソウが咲く春から夏の写真

ツルニチニチソウが咲く春から夏

ヤブランが咲く夏から秋

ヤブランはキジカクシ科の植物で、夏から秋に、紫の小さな花を穂状に咲かせます。葉は細長く、先端が垂れ下がるので、バランスよくこんもりまとまります。

ヤブランの花の写真

ヤブランの花

ヤブランが咲く夏から秋の写真

ヤブランが咲く夏から秋

ツワブキが咲く秋から冬

ツワブキはキク科の植物で、秋から冬にかけて、キクに似た黄色い花を咲かせます。つやのある、フキのような大きな丸い葉を持ちます。

ツワブキの花の写真

ツワブキの花

ツワブキが咲く秋から冬の写真

ツワブキが咲く秋から冬

野鳥の餌やり解禁!生ごみ捨て解禁!富士宮の季節の節目「お祭りからお祭りまで」

お祭りからお祭りまで

私が暮らす静岡県富士宮市には、「お祭りからお祭りまで」という言葉があります。お祭りとは、富士山本宮浅間大社の、5月4日~6日流鏑馬祭と、11月3日~5日例祭のことです。

富士山本宮浅間大社 主な行事

2017年1月3日の富士山の写真

富士山本宮浅間大社

つまり、「お祭りからお祭りまで」とは、「5月の流鏑馬祭から11月の例祭まで」、あるいは「11月の例祭から5月の流鏑馬祭まで」ということになります。

子供のころから、季節の区切りとしてこの言葉が用いられるのをよく耳にしてきました。

例えば、夏野菜の苗の植え付けは5月のお祭りまで、冬野菜の苗の植え付けは11月のお祭りまでにしないと、この地域ではうまく育ちません。逆に、4月下旬に夏野菜の苗を植えそびれてしまっても、「お祭りまでに植えれば間に合うよ!」と声をかけられたりします。

毛布や暖房器具や冬服も、5月のお祭りまでは片づけません。春めいてきても、4月末に突然寒くなったりするからです。5月のお祭りを待たずに暖房器具をしまうと、もう一度出してこなければならくなったりします。また、11月のお祭りを待たずに冷房器具や夏服をしまうと、10月末に突然暑くなったりして、これまた、もう一度出してこなければならなくなったりします。

お祭りを越してしまうと、季節が戻ることはまずありません。

5月のお祭りと11月のお祭りの時期は、二十四節気で言えば、立夏立冬のころです。

またこの時期は、茶道の風炉の入れ替えの時期でもあります。風炉の時期は5月~10月の時期は11月~4月です。千利休柚子の実が色づく頃を開いたと伝えられています。

柚子の実が色づく頃の写真

柚子の実が色づく頃

そのようなわけで、5月初めと11月初めというのは、全国的に見ても季節の節目になるのかもしれません。

しかし、東京で生活していたころ、わずか100キロ北上しただけで、この「お祭からお祭まで」が通用しないと感じました。東京では冬はもう少し早く到来するような気がします。11月3日~5日を待たずに、10月下旬突然空気が変わる日があり、その日を境に一気に冬の佇まいになります。あの、突然空気がひんやりして、あらゆるものの透明度が増して、切ない気分になる雰囲気は、静岡では体験できません。

日本は北海道から沖縄まで南北に長いため、それぞれの土地で、どのようなタイミングで季節が変わるのか、とても興味があります。

11月のお祭りは、私にとって生活スタイルがガラッと変わる大事な時期です。さらに、野鳥の餌やり生ごみ捨て解禁になる、我が家にとって非常に重要な時期なのです!

野鳥の餌やり解禁!

私の庭では、縁側のすぐ向こうの庭にバードフィーダー(鳥の餌台)を設置し、冬の間はひまわりの種をおいてを呼び、夏の間はブッドレアなどが好む花を咲かせ、を呼んでいます。そのため、この場所を「鳥蝶(ちょうちょう)の庭」と呼んでいます。

鳥蝶の庭の写真

鳥蝶の庭

10月下旬までは蝶が飛んでいますが、11月のお祭りを過ぎるとパタッといなくなります。

一方、鳥は春から秋にかけては虫を食べるので、餌をあげるのは食べ物がなくなる冬の間、11月のお祭りから5月のお祭りまでにしています。

バードフィーダーにとまるシジュウカラの写真

バードフィーダーにとまるシジュウカラ

半年ぶりなので、うれしくていっぱいあげちゃいます。あげすぎ注意。

鳥の餌台を設置!ひまわりの種でヤマガラとシジュウカラを呼ぶ

バタフライガーデン:蝶が集まる花を植える

生ごみ捨て解禁!

自作のコンポストボックスに生ごみを入れて堆肥にしています。

コンポストボックスの外観の写真

コンポストボックスの外観

悪臭やハエが発生しないように、生ごみをコンポストボックスに入れるのは、冬の間だけ、11月のお祭りから5月のお祭りまでにしています。

コンポストボックスの中の落ち葉と生ごみの写真

コンポストボックスの中の落ち葉と生ごみ

半年ぶりなので、うれしくていっぱい捨てちゃいます。捨てすぎ注意。

鳥の餌台を設置!ひまわりの種でヤマガラとシジュウカラを呼ぶ

コンポストボックスを自作!生ごみ堆肥を作る(1)

自分だけの秋の七草を!テーマのある庭、秋の七草の庭を作る

今回の庭ノートは、秋の七草を植えた「秋の七草の庭」についてです。

テーマのある庭

庭を小さな空間に分けて、それぞれにテーマを設定しています。

これは、私が尊敬するガーデナー、ベニシアさんや黒田健太郎さんが提案されている方法です。

ベニシアさんの庭は、楽しんで考えたテーマごとに小さなコーナーで構成されています。NHKの「猫のしっぽ カエルの手」の「Vol.60 テーマのある庭」で紹介されていました。スパニッシュガーデン、ワインガーデン、フォレストガーデン、コテージガーデン、ジャパニーズガーデンなど、聞いているだけでワクワクするような庭ばかりです。

ベニシア・スタンリー・スミス(2013)『ベニシアの庭づくり ハーブと暮らす12か月』世界文化社


また、黒田健太郎さんは、初めからよくばって庭全体を造ろうとしないで、自分が具体的にイメージできる「自分サイズ」の広さから庭づくりをスタートし、この「小さなシーンづくり」を少しずつ増やしていき、それをつないでいくという方法を提案されています。

黒田健太郎(2012)『健太郎のGarden Book』MUSASHI BOOKS


私も、土壌・日照時間などの条件、目的、手がかけられる時間などを考えて、庭を小さな空間に分けて、それぞれにテーマを持たせるようにしています。

小さな空間に分けてテーマを決めることで、どこに何を植えるか迷いが少なくなりますし、庭も使いやすくなります。また、手入れもしやすくなりますし、庭仕事で他人の助けも借りやすくなります。

秋の七草の庭

今回は、秋の七草の庭を紹介します。

秋の七草は、秋を代表する七つの草花で、萩(ハギ)・尾花(オバナ)・葛(クズ)・撫子(ナデシコ)・女郎花(オミナエシ)・藤袴(フジバカマ)・桔梗(キキョウ)です。

秋の七草は、春の七草のように食べられるわけではなく、花をめでます。

秋というのは旧暦の7月から9月なので、現代では8月から10月くらいになるでしょうか。現代人がイメージする秋とは少し違い、どちらかというと夏から初秋の印象だと思います。

庭の一角に秋の七草だけを植えているコーナーがあり、ここを秋の七草の庭と呼んでいます。

秋の七草の庭と言っても、直径1メートルくらいの円の中に、秋の七草をまとめて植えてあるだけです。縁は、その辺に落ちていた直径20センチ~40センチくらいの石で囲いました。

籠の花入に投げ入れた秋の野の花のような感じにしたかったのですが、花期がバラバラでなかなかうまくいきません。地域や品種にもよるのかもしれませんが、静岡の私の庭では、七種類の花が同時には咲くことはありません。

秋の七草の庭の写真
秋の七草の庭

秋の七草と言っていますが、実は、葛(クズ)の代わりに吾亦紅(ワレモコウ)を植えていて、私の好みで中身を一つすり替えてしまっています

秋の七草の庭のメンバー紹介です。

萩(ハギ)

萩色のミヤギノハギと白色のシロハギを植えていますが、シロハギの方が威勢がいいです。

萩(ハギ)の写真
萩(ハギ)

尾花(オバナ)

尾花とはススキのことです。穂だけではなく葉も楽しめるように、矢羽ススキ(矢筈ススキ)を植えています。

尾花(オバナ)の写真
尾花(オバナ)

吾亦紅(ワレモコウ) ※葛(クズ)の代わり

秋の七草の葛は繁殖力が強く、庭に植えると大変なことになるので、葛の代わりに吾亦紅を植えています。吾亦紅は秋の七草には入っていませんが、個人的には一番秋らしい花だと思います。

吾亦紅(ワレモコウ)の写真
吾亦紅(ワレモコウ)

撫子(ナデシコ)

撫子の花は本当に繊細で美しいです。「大和撫子」という言葉が乱用されていて、撫子に申し訳ないです。

撫子(ナデシコ)の写真
撫子(ナデシコ)

女郎花(オミナエシ)

名前の由来ですが、「おみな圧し」で美女を圧倒する美しさであるという説、「おみな飯」で花が粟に似ているので女の飯であるという説、など、いろいろあるそうです。どちらにしても微妙な名前です。

女郎花(オミナエシ)の写真
女郎花(オミナエシ)

藤袴(フジバカマ)

昔は河原などにたくさん生えていましたが、今では減ってしまい、準絶滅危惧種だそうです。長距離移動をする大型の美しい蝶「アサギマダラ」が吸密に来る花なので、私の庭でもたくさん増えてほしいのですが、なかなか思うようにいきません。

藤袴(フジバカマ)の写真
藤袴(フジバカマ)

桔梗(キキョウ)

蕾は風船のよう、花は星のようで、とても魅力的な植物です。私は桔梗の花を『へうげもの』の明智光秀の芋茎の味噌汁の再現 に使います。

桔梗(キキョウ)の写真
桔梗(キキョウ)

それぞれの秋の七草を

秋に咲く花はしっとりとした雰囲気の花が多く、春に咲く花よりも大人な感じです。

先人が見つけた美を踏襲するのもよいですが、カスタマイズして、自分だけの秋の七草を集めてみても楽しいと思います。

ベニシアさんに倣って!テーマのある庭、ブーケガルニの庭を作る

戦国時代の野戦食「干し芋茎(ずいき)」を作る。漫画『へうげもの』の明智光秀の芋茎の味噌汁の再現!

芋茎(ずいき)はサトイモの茎です。サトイモの茎は品種によっては食べることができます。芋茎は生のものと乾燥させたものがあり、煮物やみそ汁の具などに使います。

こちらは我が家の畑に植えられたサトイモです。

畑に植えられたサトイモの写真

畑に植えられたサトイモ

こちらは収穫した里芋。

里芋(赤芽)の写真

里芋(赤芽)

そして、こちらは収穫した芋茎です。

芋茎(サトイモの茎)

芋茎(サトイモの茎)

干し芋茎を作る

「八つ頭」の茎を使うことが多いようですが、我が家では「赤芽」の茎を使っています。

  1. サトイモの茎を洗って、土やゴミを落とします。
  2. 皮を剥ぎます。素手だと灰汁で指が黒くなるので、ゴム手袋をして剥ぎます。
  3. 天日で干します。そのまま清潔な場所で寝かせて干すか、茎に紐を通して吊るすか、適当な長さに切って干し網に入れて干します。
  4. カラカラになったら出来上がりです。2~3週間くらいです。

乾燥剤を入れた袋に保存してカビさえ生えなければ何年ももちます。下の写真は数年前に乾燥させた芋茎です。

乾燥した芋茎の写真

乾燥した芋茎

戦国時代の武士のように芋茎を携帯する!

干し芋茎は戦国時代の野戦食でした。乾燥させた芋茎、または味噌で煮しめてから乾燥させた芋茎を長く編んで、芋がら縄にします。

兵士が腰に巻き付けて携帯するか、荷物を縛る縄として実際に使用します。

食べるときは、逆さまにして吊るした陣笠を鍋代わりにして、火でお湯をわかし、その中にちぎった芋がら縄を入れたそうです。味噌で煮しめた芋がら縄の場合は、芋茎にしみこんでいた味噌が溶けだして、芋茎も柔らかくなり、これだけで味噌汁が完成するというわけです!

食べられる縄!

私も芋茎を携帯したいと思い、干し芋茎を三つ編みにしてリースを作り、チャームとしてバッグにつけることにしました!これを携帯していれば、災害時の炊き出し鍋に投入できるかもしれません。

食べられるバッグチャーム!

芋茎で作った三つ編みリースをバッグチャームにする写真

芋茎で作った三つ編みリースをバッグチャームにする

芋茎の味噌汁を作る

干し芋茎で味噌汁を作ります。芋茎のアクをしっかり抜きます。

  1. 干し芋茎をたっぷりの水に30分くらい浸して戻し、水でよく洗い、水気を切ります。
  2. ざるにとり、水気を絞って、3センチくらいの長さに切ります。
  3. 沸騰したお湯に酢を少し入れて、芋茎を2~3分茹でます。
  4. 具として味噌汁に入れます。

下の写真の味噌汁は芋茎だけですが、具だくさんの味噌汁の中に入れると芋茎が「当たり」みたいになってさらにおいしいです。

芋茎の味噌汁の写真

芋茎の味噌汁

『へうげもの』の明智光秀の芋茎の味噌汁を再現する!

私には、この芋茎の味噌汁を使ってどうしてもやりたいことがありました。

それは、『へうげもの』に出てきた、明智光秀の芋茎の味噌汁の再現です!

『へうげもの』は茶の湯の世界に心を奪われた戦国武将・古田佐介(織部)の生き様を描いた漫画です。

明智光秀の芋茎の味噌汁は、漫画では『へうげもの(3)』の「第三十席 しがない歩兵」に、アニメでは『へうげもの』の第十四話「哀しみのミッドナイト・パープル」に出てきます。

漫画

山田芳裕『へうげもの(3) (モーニングコミックス)』講談社

アニメ

NHKアニメワールド「へうげもの」 これまでのいきさつ 第十話~第二十話

※上記のNHKのページでダイジェスト動画を見ることができますが、私の環境では再生することができなかっため、ダイジェスト動画に芋茎の味噌汁が出ているかどうかわかりません。

簡単に状況を説明しますと、

本能寺の変の後、明智勢は山崎の合戦に大敗し、落ちのびた光秀はわずかな家臣と一緒に羽柴勢に包囲された山城国・勝龍寺城にいます。家臣は光秀に、

「兵糧は逃げた者どもが持ち去ったようでござる……芋茎の縄と少々の味噌しかございませぬが……」

と伝え、芋茎の縄を刻み、鍋に入れ、芋茎の味噌汁を作ります。そのような中、光秀は、

「死に近づけば近づくほど……『わび』もまたはっきりとわかってくるものと存じます」

という利休の言葉を思い出します。

出された食事は、木地の折敷の上に、芋茎の味噌汁が入った椀が一つ、それに箸が添えられただけ。

『へうげもの』の明智光秀の芋茎の味噌汁(Before)の再現の写真

『へうげもの』の明智光秀の芋茎の味噌汁(Before)の再現

こんな感じです!自分で作った芋茎の味噌汁と家にあったもので再現してみました!

家臣はそれぞれの思いを口にします。

「それにしても粗末よの……」「よいではないか……」「足軽の頃を思い出し食らうもまた一興……」

すると、光秀は、

「しばし待たれい」

と言って立ち上がり、庭に出て、何やらとってきます。そして、一夜の食事が劇的に変わるのです!

『へうげもの』の明智光秀の芋茎の味噌汁(After)の再現の写真

『へうげもの』の明智光秀の芋茎の味噌汁(After)の再現

こんな感じです!私も、庭に出て、桔梗と白石をとってきて再現してみました!漫画では芋茎の味噌汁の中に桔梗の花を入れていましたが、桔梗の花は、食べられるという説と食べてはいけないという説があるので、とりあえず味噌汁の中には入れずに脇に添えました。

「な………なんと贅沢な……たかが荒縄の味噌汁が……早咲きの桔梗と白石の箸置きだけでかようにも……」

家臣たちは感涙します。桔梗は明智の家紋です!(号泣)

こうして、光秀はこの一夜の食事に「わび」の神髄を見るのです。

「宗易殿………私も『わび』の良さを味わっております」

「『美』とは強きものですな……そう……それは『武』に等しく……」

桔梗と白石がある味噌汁とない味噌汁では本当に味が違います。美は人の味覚さえ変える力を持っているのです!

参考文献

山田芳裕『へうげもの(3) (モーニングコミックス)』講談社

これってお菓子ですか!?お菓子すぎる植物:カルミア、キンモクセイ、ヤブラン

今回の庭ノートでは、私の庭のお菓子すぎる植物を3つ紹介します。

食用の、お菓子に使える植物、という意味ではなく、お菓子みたいな花や実を持つ植物で、子供のころお菓子と同一視していたものです。

子供のころの思考回路とはおもしろいもので、食べられないことはよく理解しているのですが、完全にお菓子の一味だと思っていました。

「この花って、あのお菓子に似てる・・・」といったライトな感覚ではなく、うまく言語化できないのですが、「こいつ、あの一味に違いない・・・」といった、もっとディープな同一視です。

「砂糖菓子のような」と称される花はいろいろありますが、もっと細かい話になります。

カルミア

カルミアはツツジ科の花で、私の庭では5月下旬にから6月上旬にかけて花が咲きます。

カルミアの花の写真

カルミアの花

カルミアのつぼみの写真

カルミアのつぼみ

特につぼみの形と色が美しく、よく金平糖のようと表現されます。

しかし、私はアポロの一味に違いないと思っていました。

明治チョコレート アポロの写真

明治チョコレート アポロ

明治チョコレート アポロ

キンモクセイ

キンモクセイはモクセイ科の植物で、私の庭では9月下旬から10月上旬にかけて花が咲きます。

キンモクセイの木の写真

キンモクセイの木

キンモクセイの花の写真

キンモクセイの花

キンモクセイは香りに注目がいきがちですが、小さな花をよく見ると、とんでもなく精巧な作りです。

私は、手作りの型抜きクッキーの上に飾るトッピングシュガーの一味だと思っていました。

キンモクセイの花と製菓用トッピングシュガーの写真

キンモクセイの花と製菓用トッピングシュガー

製菓用トッピングシュガー

ヤブラン

ヤブランは、キジカクシ科の植物で、私の庭では、9月頃に花が咲き、10月頃にに実がなります。

ヤブランの花の写真

ヤブランの花

ヤブランの実の写真

ヤブランの実

緑の実は、やがて濃い紫色になり、ブドウのように連なります。

私は、この緑の硬めの状態の実を、プチチョコレートの一味だと思っていました。

チーリン製菓のプチチョコレートとヤブランの緑の実の写真

チーリン製菓のプチチョコレートとヤブランの緑の実

チーリン製菓 プチチョコレート

子供のころの思考回路というものは、本当におかしなものです。