月別アーカイブ: 2017年9月

庭でタヌキを目撃!正岡子規、坂の上の雲、庭は宇宙。

庭にタヌキが出ました!

庭仕事をしていたら、背後に気配を感じ、野良猫かと思って振り向いたら、なんとタヌキだったのです!

我が家の庭はそんなに広くはなく、タヌキが生息しているような環境ではありません。また、田舎とはいえ、住宅街で、近くに雑木林はありますが、野生の動物がうろついたり、夜になると出てきて畑や家庭菜園を荒らすほどの場所ではありません。

なので、庭でタヌキを目撃するというのは驚くべきことなのです!

人というのは想定外のことを認知するのに時間がかかるもので、最初は自分が何を見ているのか意味がわからず、タヌキと認知するまで結構な時間を要しました。

「カメラ持ってくるから待ってて!」と言ってダッシュで取りに行ったところ、本当に待っていてくれました!

こちらの写真、タヌキがどこにいるかわかりますか!?

ここです!

ではこちらの写真、タヌキがどこにいるかわかりますか!?

ここです!

陰からこちらを覗いている様子がすごくかわいくて、「the タヌキ」という感じです。

庭でタヌキを見たのは生まれて初めてのことでした!

小さいころから遊んでいて、表面上は知り尽くしたと思っている庭ですが、いまだに新しいことが起こり、わからないことがたくさんあります。

庭十歩秋風吹かぬ隈もなし」という正岡子規の俳句があります

庭は本当に宇宙です。

司馬遼太郎原作の「NHKスペシャルドラマ 坂の上の雲」の第5回留学生」で、重病人の正岡子規が根岸の子規庵の縁側で庭を見ながら言う印象的なセリフがあります。

ナレーション「子規の天地は六畳の間と小さな庭でしかない。庭と言ってもたかが借家の小庭である。

子規「わしにとってはこの小さな庭が全世界なんじゃ。じゃがこんな庭でも森羅万象、あらゆるものが学びとれる。

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子規の真意は私などに理解できるものではありませんが、庭にいると、そこは宇宙で森羅万象あらゆるものが学びとれると、心の底から思います。

庭になぜか風が吹き、しかも季節によって向きが変わること。多くの植物がなぜか一年で一周する生活サイクルを持っていること。動かないように見える蝶の蛹の中で、何かとんでもないことが起きていること。自分の長靴の下で、ある虫の一生が突然終わり、しかも踏んだ側に悪気はなく、踏んだことに気づいてすらいないこと。あのタヌキがどこかに住んでいて、どうにかこうにか私の庭にやってきたこと。挙げたらきりがありません。

庭から学ぶことは本当に多いです。

彼岸花→御石様→タイムスクープハンター→浜名湖花博→ヴェルサイユのプチ・トリアノン

今回の庭ノートは彼岸花のお話ですが、何か連想ゲームみたいなことになってしまい、最終的にヴェルサイユ宮殿で着地です。

お彼岸は、秋分の日を中日として前後三日になりますが、お彼岸になると、私の庭でも、信じられないくらい正確に、彼岸花が突然姿を現します。

庭の彼岸花の写真

庭の彼岸花

狐の嫁入り的な怖さがあり、大好きな植物の一つです。

彼岸花も宇宙ですが、もう一つの注目は、下の写真の彼岸花の隣の石です!

庭の彼岸花と御石様の写真

庭の彼岸花と石

この石は、昔からこの状態で存在しているのですが、何か特別な佇まいがあり、注連縄をかけた方がいいのかなというくらいの雰囲気です!

庭にあるほかの石のように、わざわざ置いたようには見えず、意図せずこうなったものではないかと思っています。

彼岸花が咲くと、もう一気に異次元空間です!

大切にしたい石なので、『タイムスクープハンター』のまねをして、数年前からこの石を「御石様(おいしさま)」と呼んでいます。

庭の彼岸花と御石様の写真

庭の彼岸花と御石様

タイムスクープハンターは、NHKのドキュメンタリー・ドラマ風歴史教養番組です。

要潤演じる未来から来た「時空ジャーナリスト」が、時を遡って取材をするという設定で、さまざまな時代の日本社会を題材に、庶民の生き様や風俗などをリアルに再現し紹介するという番組です。

私が特にすばらしいと思うのは、

  • 有名な大事件や歴史上の人物ではなく、歴史の教科書に載らないような出来事や庶民を対象としていること
  • 徹底的な時代考証がされているところ
  • 時代や身分に応じた日本語を再現していて、現代人の私には現代語に訳した字幕を見ないと理解できない場合があること
  • かつらを使用していないので、髪形、特に「さかやき」が全員一緒ではないところ
  • 登場人物の服装がリアルで、時代や身分によって、極端にみすぼらしかったり汚かったりするところ
  • 時代や身分によって、お歯黒や白塗り化粧をしているところ

です。

御石様」と呼ばれる石は、タイムスクープハンター』テレビシリーズ シーズン5 第14回「村を守れ!投石バトル」に、村の守り神として登場します。

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「御石様」は劇場版「タイムスクープハンター安土城最後の1日」にも登場します。テレビシリーズの「村を守れ!投石バトル」が、劇場版の前日譚になっていて、村のご神体「御石様」を織田兵に奪われた村人たちが登場します。

劇場版タイムスクープハンター 安土城 最後の1日

我が家の彼岸花&御石様もすばらしいのですが、私には「彼岸花」と聞くと必ず思い出す、忘れられない庭があります。

2004年に開催された浜名湖花博にあった、有限会社飯田庭園さんの「水車小屋のある庭」です。

2004年浜名湖花博の水車小屋のある庭の写真

2004年浜名湖花博の「水車小屋のある庭」

水&稲&案山子&彼岸花!なんてすばらしい組み合わせでしょう!ノスタルジーの真骨頂です!

これがリアル田んぼ&彼岸花ではなく、「庭」であるところがポイントなんです!

ヴェルサイユ宮殿(Palais de Versailles)にあるマーリー・アントワネットMarie-Antoinette)の庭、プチ・トリアノン(le Petit Trianon)の庭に共通する何かを感じます。

プチ・トリアノンは、ヴェルサイユ宮殿の中にある離宮の一つですが、マーリー・アントワネットは、そこの庭園の中に田舎の村里を模した小さな集落を作り、を作り、なんと農夫まで配置してしまったのです!

数年前に訪れたときの少し古い写真になってしまいますが、こんな感じです!

ヴェルサイユ宮殿内のマリー・アントワネットのプチ・トリアノンの庭

ヴェルサイユ宮殿内のマリー・アントワネットのプチ・トリアノンの庭

ヴェルサイユ宮殿内のマリー・アントワネットのプチ・トリアノンの庭

ヴェルサイユ宮殿内のマリー・アントワネットのプチ・トリアノンの庭

マリー・アントワネット様、おそるべしです!

プチ・トリアノンについては、語ると長くなってしまうので、今回はやめておきます。

ところで、我が家には、白い彼岸花も咲きます。

庭の白い彼岸花の写真

庭の白い彼岸花

ガーデンスティックの使い方。バタフライスティックで「ちょうちょう」の楽譜を作る。

ガーデンスティックは私の庭に欠かせない存在です。植物を支えるための棒ではなく、目印のための棒です。

まずは私の数々の失敗の紹介から。

  • 冬に地上部が枯れる宿根草をどこに植えたかわからなくなってしまう
  • 植えた球根を間違って掘り起こしてしまう
  • 大事にしていた山野草を間違って抜かれてしまう
  • 大事にしていた低木を気づかずに踏まれてしまう

「球根を植えた場所くらい覚えておけ」ですって!?ターシャでさえ「わたしのようなうっかり者のために、ぜひ、球根探知器を発明してほしいわ。」と言っています!

ターシャ・テューダー『思うとおりに歩めばいいのよ』

「間違わないように花壇や植木鉢に植えればいいのでは」ですって!?山野草などは木陰に植えたほうがよいものもあって、花壇では育てることができなかったり、植木鉢だと地植えより水の管理が難しかったりと、いろいろと問題があるわけです。

また、自分では何をどこに植えたかわかっていても、人にはわからないので、草刈りや草取りや高木の剪定を人にお願いするときに事故が起こったりします。私は自分が悪いので仕方ないと思えますが、間違って抜いたり踏んだりしてしまった人が気にしてしまい、本当に申し訳ない思いをさせてしまいます。

「それなら草刈りも草取りも高木の剪定も全部自分でやれば」ですって!?技術的な問題、時間的な問題もあり、そうもいかないのです。

これは、庭がある人、特に山野草が好きな人の共通の悩みでもあるようで、助っ人や植木屋さんやシルバーさんをお願いした時には、一日中ついてまわるとか、前日にリング型のアサガオの支柱をガードしたい山野草の上に立てまくる、といった話をよく耳にします。

私は、一日中ついてまわることも、その時だけ支柱を立ててあとで取り外すということもできないので、大事な植物の目印に、ガーデンスティックを立てることにしています。

支柱ですと、植物を支えるためのものなので作りが頑丈すぎて、色も自然に溶け込む目立たない色になっているため、目印にしたいという私のニーズには合いません。もっと華奢で目立つガーデンスティック、でも庭が汚くならないものが必要です。

ガーデンスティックはいろいろなものが販売されていますが、なかなか気に入った長さや形や素材のものがないため、自分でデザインして、父に鉄で作ってもらっています。

長さ90センチほどのスティックで、目印は大好きな蝶です。蝶はデフォルメせずに、実物に忠実な形で作っています。しかし、色まで忠実にしてしまうと目印にならなくなってしまうため、あえて自然に溶け込まない色にしています。

バタフライスティックの写真

バタフライスティック

大事な植物の目印として庭のあちらこちらにさし、事故も減り、大満足です!

しかし、なぜか、どうしても並べてさしてみたくなり。。。

本来の目的から外れますが、蝶が好んでとまるヒャクニチソウの花壇に「ちょうちょう」の楽譜通りに並べてみることにしました!

地面に音符を並べるのではなく、スティックをさす高さを変えて、横から見たときに、五線譜に並んだ「ちょうちょう」の音符にように見えるようにしました。

ちょうちょうの楽譜

バタフライスティックを並べて作った「ちょうちょう」の楽譜の写真

バタフライスティックを並べて作った「ちょうちょう」の楽譜

上から見ると蝶が一列に並んでいるだけですが、横から見ると、見る人が見れば楽譜だと気づくという具合です。

ヒャクニチソウとバタフライスティックの写真

ヒャクニチソウとバタフライスティック

ついでに、ド=ピンク、レ=黄色、ミ=黄緑、ファ=水色、ソ=紫、四分音符=小型の蝶、二分音符=大型の蝶にしてみました。

ト音記号

ト音記号

ソ・ミ・ミ

ソ・ミ・ミ

ファ・レ・レ

ファ・レ・レ

ド・レ・ミ・ファ

ド・レ・ミ・ファ

ソ・ソ・ソ

ソ・ソ・ソ

「ちょうちょう」の歌に込められた念が伝わるのでしょうか!?このバタフライスティックをさしてから、蝶がよくとまるようになりました!

ヒャクニチソウにとまる蝶の写真

ヒャクニチソウにとまる蝶

フランス イヴォワールの「五感の庭」その2(Le Jardin des Cinq Sens – Yvoire)

今回の庭ノートは、フランスイヴォワールにある「五感の庭(Le Jardin des Cinq Sens」に行ったお話で、前回の続きです。

前回の記事: フランス イヴォワールの「五感の庭」その1

「五感の庭」の10区画を順番にみていきます。

1.Prairie alpine(高山草原)

高山植物が植えられている区画ですが、下の写真の岩は氷河漂礫(氷河によって運ばれてきた岩)だそうです!我が家で応用するなら、富士山の溶岩を置いてコケモモを植える、でしょうか!?

Prairie alpine (高山草原)の写真

Prairie alpine (高山草原)

2.Sous-bois(下草)

木の下の日陰に、およそ50種類のシダが植えられています。きっと珍しい品種もあったのだと思いますが、シダ類は、温帯・亜熱帯で水が豊富にある日本では見慣れた存在であるため、何となくさらっと通ってしまいました。

Sous-bois(下草)の写真

Sous-bois(下草)

3.Tissage(織物)

ルネッサンスのタペストリーに触発された庭だそうです。チェス盤のように区切られた中に、人間と関係の深い2種類の植物、白いオールドローズオート麦が植えられています。人間と植物との古くからのつながりについて思いを巡らせる、メッセージ性の強い庭です。

Tissage(織物)の写真

Tissage(織物)

4.Cloître(修道院)

この庭、ほしいです!

修道院の庭は私の憧れの庭です。私にとって修道院の庭とは、回廊に囲われて、中央に噴水井戸があって、きちんと区画整理された中に野菜薬草が植えられていて、ところどころにベンチがあり、瞑想ができるようになっていて、場合によってはブドウ園があってワインを作っていて、さらにさらに場合によってはを飼っていてバターを作っているところです。

「五感の庭」のこの区画には薬草のみが植えられていました。効用によって植物がまとめられていましたが、個人的な理由で、腸に効く薬草が気になりました。

Cloître(修道院)の写真

Cloître(修道院)

5.Le jardin du goût(味覚の庭)

食べられる植物をで楽しむ味覚の庭です。

残念ながら勝手に採って食べてたりすることはできず、食べられる植物について目で学びます。

Le jardin du goût(味覚の庭)の写真

Le jardin du goût(味覚の庭)

6.Le jardin de l’odorat(嗅覚の庭)

香りのよい植物をで楽しむ嗅覚の庭です。

私の庭にも、パイナップルセージ、オレンジミント、ローズゼラニウムなどを植えていますが、ここには、コーラ、ゴム、カレーなどの香りがするおもしろい植物がありました。

Le jardin de l'odorat(嗅覚の庭)  の写真

Le jardin de l’odorat(嗅覚の庭)

7.Le jardin du toucher(触覚の庭)

おもしろい手触りの植物をで楽しむ触覚の庭です。

私の庭にも、ラムズイヤーやラグラスなど、もふもふ系の植物を植えていますが、この庭はチクチク系の植物もたくさんありました。手触りがいいものだけを集めないところがすばらしいです!

Le jardin du toucher(触覚の庭)の写真

Le jardin du toucher(触覚の庭)

8.Le jardin de la vue(視覚の庭)

色合いの美しい植物をで楽しむ視覚の庭です。

同じピンク系の花でも色合いが微妙に違い、ピンクって何種類あるんだろうと思わせる庭でした。視覚の庭が一番作るのが難しかったのではないかと思います。

Le jardin de la vue(視覚の庭)  の写真

Le jardin de la vue(視覚の庭)

9.Le jardin de l’ouïe(聴覚の庭)

噴水の水の音や鳥のさえずり、風の音をで楽しむ聴覚の庭です。

噴水と水辺の植物がありますが、フェンスで囲まれていて中に入れないようになっています。鳥は上から入れます。目を閉じて、水や風や鳥の音に耳を澄ませます。

Le jardin de l'ouïe(聴覚の庭)の写真

Le jardin de l’ouïe(聴覚の庭)

 

人の声が気になりますが、人もまた自然の産物です!

10.Bordures(縁)

敷地の縁にあり、通り道でもありますが、とても落ち着いた場所です。

Bordures(縁)の写真

Bordures(縁)

ベンチに座っていていたら、もふもふの烏骨鶏!?が生垣から出てきました!

烏骨鶏!?の写真

烏骨鶏!?

ボーダーガーデンの隅には、おしゃれな鳥の家もあります。

鳥の家の写真

鳥の家

感じたこと

視覚に訴える華やかな庭が好きな方にとっては、ぱっとしない印象かもしれません。しかし、五感重視、コンセプト重視の私にとっては、とても勉強になり、心温まるすばらしい庭でした!

この五感へのこだわりは、さすがフランスです!私の庭にも取り入れたいアイディアがたくさんありました!

一方で、日本の自然の多彩さにも改めて気づきました。五感を使って自らアプローチしなくても、庭にただいるだけで五感を刺激するものが向こうからやってくるのです。

あらゆる種類の雨や風、時には台風、鳥だけではなくセミなどの虫の鳴き声、とんでもないスピードで成長する植物、何種類あるかわからない緑色、どこからともなくやってくる花の香りや実の香り、その辺に生えている薬味の味。

耳を澄まさなくても、鼻を近づけなくても、目で違いを見極めなくても、いろいろなものが向こうから勝手にやってきます。ありがたい環境ですが、情報量が多すぎて五感がマヒすることがあるようにも思います。時には一つの感覚だけに集中すると新しい発見があるかもしれないと思いました。

フランス イヴォワールの「五感の庭」その1(Le Jardin des Cinq Sens – Yvoire)

フランス イヴォワールの「五感の庭」その1(Le Jardin des Cinq Sens – Yvoire)

今回の庭ノートは、フランスイヴォワールにある「五感の庭」に行ったお話です。

イヴォワール(YVOIRE)はレマン湖畔にあるフランスの村で、フランスの最も美し村Les Plus Beaux Villages de France)の一つです。

木のバルコニーを持つ石造りの家々が並び、バルコニーには色鮮やかな花が咲き誇ります。お店にはデザイン性の高いすてきな看板がぶるさがり、歩いているだけで楽しい村です。

イヴォワールの写真

イヴォワール

私の目的地は、イヴォワール城のとなりにある「五感の庭」です。

中世の四角い主塔を持つイヴォワール城は、17世紀以来イヴォワール男爵の居城で、内部は見学できません。

イヴォワール城の写真

イヴォワール城

しかし、となりにある「五感の庭(Le Jardin des Cinq Sens」は一般公開されて います。

五感の庭の写真

五感の庭

庭の名前の通り、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の五感で体験できるつくりになっています。

庭のコンセプトや美しい写真は、五感の庭(Le Jardin des Cinq Sens)のホームページに載っていて、庭の360°パノラマビューもありますので、ここでは私が「おおっ!」と思ったこと、自分の庭に応用したいと思ったことについてお話します。

まず、庭の広さが絶妙です。決して狭くはないのですが、広すぎもせず、1時間あれば十分見て回れます。しかし、五感を使って一つ一つの植物と丁寧に向き合っていたら、1日中いられます。庭は広ければいいというものではないことを改めて実感しました。

庭は10区画に仕切られていて、それぞれの区画は、シデの生垣リンゴの棚で囲われています。

囲う」のは庭の鉄則です。そもそもガーデンとはGar(=囲む)Eden(=エデン・楽園)です。徹底的に囲って外界をシャットアウトし、非日常空間を演出する手法はディズニーランドでも用いられています。

迷路のようで、向こう側に何があるのかワクワクします。

シデの生垣の写真

シデの生垣

それに、リンゴの実が木になっている姿は、ミカンが特産の温暖な静岡県出身の私にとって非常に珍しい光景で、これだけでテンションが上がります。「リンゴって木になっているんですか!?」状態です。

リンゴの棚の写真

リンゴの棚

次に、庭の10区画を順番にみていきたいと思います。

フランス イヴォワールの「五感の庭」その2

フランス イヴォワールの「五感の庭」その2(Le Jardin des Cinq Sens – Yvoire)

野菜っぽいのにオシャレ!スイスの庭でサトイモの葉っぱの力を見直す

夏のスイスの庭で、サトイモを発見!

スイスの庭に植えられたサトイモ科の植物の写真

スイスの庭に植えられたサトイモ科の植物

正確にはコロカシア(=サトイモ科の多年草。食用のサトイモもこの仲間。)と言うべきでしょうか。

サトイモ科の種類についてあまり詳しくないので、これが一体何という名前なのかわからないのですが、私には「八つ頭」にしか見えません!

さらに一歩引いて見ると、サトイモ in ヨーロッパという感じです!

スイスの庭に植えられたサトイモ科の植物の写真

スイスの庭に植えられたサトイモ科の植物

サトイモは、水盤で栽培するグリーンインテリアとしても利用されていますし、都会の人にとっては違和感ない光景かもしれませんが、田舎で育った私にとっては、花壇に野菜が混じっているようにしか見えません!

私にとって、サトイモのあるべき姿とは、畑に並ぶこの姿なのです!

我が家の家庭菜園のサトイモの写真

我が家の家庭菜園のサトイモ

たくましくて、かわいいです!

もしサトイモ科の植物を観賞用に使うとしたら、アンスリウムやアローカシア・アマゾニカやモンステラくらいまでいかないと、オシャレな夏の雰囲気は出ないと思っていました。

例えば、夏に東京ディズニーランドに行ったときに見つけたこんな植え込みみたいにです。

東京ディズニーランドに植えてあったアローカシア・アマゾニカやアンスリウムの写真

東京ディズニーランドに植えてあったアローカシア・アマゾニカやアンスリウム

東京ディズニーランドに植えてあったモンステラの写真

東京ディズニーランドに植えてあったモンステラ

しかし、目が慣れてくると、なんでしょう、このスイスのサトイモ、なんかすごくシックです!

スイスの庭に植えられたサトイモ科の植物の写真

スイスの庭に植えられたサトイモ科の植物

夏の雰囲気、南の雰囲気なのに、やりすぎていなくて、気品が漂っています。

ここにモンステラやアローカシア・アマゾニカを持ってきたら、きっと南に行きすぎなのです!

「サトイモの葉っぱの上の雫がきれい」なんてたまに言ってはいますが、結局はその地下にある「里芋」しか見ていなかったと反省しました。

サトイモの地上部の底力を思い知りました。

【号外】オシャレすぎる!フランスの電車(SNCF)のカラフルな座席

パリ在住歴15年の私のピアノの先生が、2017年8月30日の庭ノートの記事「勇気をもって椅子の色をバラバラに!ジュネーブのペルル・デュ・ラック公園」を読んでくださり、「全く同感です!」と、こんなステキな写真を送ってくださいました!

フランスの電車(SNCF)のカラフルな座席です!

フランスの電車(SNCF)のカラフルな座席の写真

フランスの電車(SNCF)のカラフルな座席

そうなんです!これなんです!!

同系色のグラデーションとかじゃなくて、この、あえてバラバラのオシャレ感!

さすがフランスの色彩感覚です!

勇気をもって椅子の色をバラバラに!ジュネーブのペルル・デュ・ラック公園