日別アーカイブ: 2017年1月20日

琉球音階のウインドチャイムを作成!沖縄の竹富の風に演奏してもらいました!

私は楽器が好きです。中でも特に好きな楽器は、我が静岡県が全国シェア100%を誇るピアノです。それから、空気の流れ(=風)が関係している楽器です。例えば、パイプオルガンのような風を送り込んで鳴らす楽器、尺八やオーボエのような人間の息を使って鳴らす楽器、2万5000年以上の歴史を持つと言われる”うなり木”、そして、エオリアンハープやウインドチャイムのような風が勝手に演奏してくれる楽器です。

いずれ、名だたる日本の風に演奏してもらいたいと思い、理想の音質と音階を持ったウインドチャイムを自分で作ることにしました!

金属棒をある特定の音が出る長さに切ります。長ければ低い音、短ければ高い音になります。その金属棒を、和音になるように複数本ピックアップして、直径7センチ、厚さ1センチほどの丸い木板に円状に紐で吊るします。また、3センチ四方の正方形の金属板を真ん中に吊るし、さらにその下に、風を受けるための六角形の木板を吊るします。この六角形の木板が風を受けると、正方形の金属板が揺れて、それをとり囲む長短の金属棒に当たって音が鳴ります。

あまりに澄んで響きすぎる音だと、音としては美しいかもしれませんが、耳と脳が疲れてしまいます。自然の中で微かになっているような音を目指しました。また、音が合っていないと気持ちが悪いので442Hzで調律をしましたが、ゆらぎがほしかったのであまり完璧に合わせすぎないようにしました。

父に金属の加工を教わり、素材や太さ、吊るす距離など、試行錯誤の末、理想の音が鳴るウインドチャイムが完成しました!

ドアに吊るしたウインドチャイムの写真

ドアチャイムにもなります。

さまざまな音の組み合わせが可能ですが、まずは琉球音階のウインドチャイムを作りました。琉球音階は、沖縄県及びその周辺地域に伝わる、ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドからレとラを除いた、ド・ミ・ファ・ソ・シ・ドの5音で構成される音階です。

富士宮の風もなかなかいい演奏をしてくれて、偶然にも聴いたことがあるような沖縄音楽の旋律になったりします。しかし、せっかくの琉球音階、琉球の風に演奏してもらいたい!と思い、出来上がったウインドチャイムを持って、沖縄の竹富島に行ってきました!

竹富島の石垣と赤い屋根の写真

竹富の風(竹富の人たちは“たきどぅんのかじ”と言うそうです)によるウインドチャイムの演奏は素晴らしかったです。

演奏の動画を撮ってきました。微かな響きですが、自然に調和したやさしい音色です。この動画にはおまけがついていて、日本では沖縄でしか見ることができないシロオビアゲハという蝶も写っています。また、右から左へと青空に飛行機雲が流れます。

沖縄の竹富島の木に吊るしたウインドチャイムの写真

それでは、聴いてください!竹富の風(たきどぅんのかじ)の演奏で、琉球音階による即興曲。

 

沖縄の竹富の風によるウインドチャイム琉球音階の演奏(movファイル)

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