月別アーカイブ: 2017年10月

煙管のような細長いカタツムリ、キセルガイ!ニッポンマイマイとミスジマイマイも。

今回の庭ノートは、私の庭に住んでいるカタツムリについてです。

こちらは、ニッポンマイマイ。

庭に住むニッポンマイマイの写真

庭に住むニッポンマイマイ

日本で一般的に「カタツムリ」と呼ばれているものです。殻の径は1センチくらいです。

このカタツムリは、私の庭では、アジサイの木の周辺に行くと見つけられます。アジサイの木の周辺にはコンクリートを使ったコンポストボックスや朽ちた木などがあり、おそらくそのあたりで生活しているのだと思います。

庭のガクアジサイの写真

庭のガクアジサイ

庭のアジサイの写真

庭のアジサイ

ちなみに、イラストでは定番ですが、アジサイの葉や花の上にカタツムリが乗っている姿は一度も見たことがありません。

そして、こちらはミスジマイマイ。

庭に住むミスジマイマイの写真

庭に住むミスジマイマイ

殻の径は3センチくらいです。ニッポンマイマイからすると、かなり大きいです。百円玉と比較するとこのくらいです。

ミスジマイマイと百円玉の写真

ミスジマイマイと百円玉

こちらも住んでいる場所が決まっていて、いつも、トケイソウを絡ませたのフェンス付近で見つけられます。

トケイソウを絡ませたフェンスの写真

トケイソウを絡ませたフェンス

トケイソウの花の写真

トケイソウの花

そして、この度、庭で初めてキセルガイを見つけました!

庭にいたキセルガイの写真

庭にいたキセルガイ

最初は、海で拾ってきた貝殻が何かの具合で庭に落ちていたのだと思い、「いいもんみーっけ」と、拾って台の上に置いておいたのですが、数分経って、置いた場所が動いているというホラー現象に遭遇。

その後、頭をだして、カタツムリと判明した次第です!

頭を出したキセルガイの写真

頭を出したキセルガイ

貝殻の長さは2センチくらいです。

きれいな貝殻だと思って拾ったものにヤドカリが入っていたことはありましたが、カタツムリが入っていたのは初めてでした。

貝殻の形が煙管(キセル)に似ているので「キセルガイ」と呼ばれているそうです。

おそらく、ずっと前から住んでいたのでしょうが、私が庭で目撃したのは初めてのことでした。

庭に住むニッポンマイマイとキセルガイの写真

庭に住むニッポンマイマイとキセルガイ

最近、世界的な環境の変化か、局地的な環境の変化か、「お庭にカタツムリがいなくなってしまった」という声をよく聞き、私の庭からもカタツムリを何匹か養子に出したりしていました。

そのような中でキセルガイを見つけ、うれしくなりました!

台風通過前後に庭に吹いた風。二百十日の風、風の盆、風の又三郎、台風一過。

今回の庭ノートは、立春から数えて210日目の台風がよく来る厄日の風「二百十日の風」のお話です。

私は年間4つ、心待ちにしている風があります。春一番薫風二百十日の風、そして木枯らしです。

春一番は立春から春分の間にその年に初めて吹く南寄りの強い風、薫風は新緑の間を吹きぬける初夏のさわやかな風、二百十日の風は立春から数えて210日目の台風がよく来る厄日の風、木枯らしは太平洋側地域で晩秋から初冬の間に吹く北よりの強く冷たい風、です。

庭に吹いた春一番については、2017年3月5日の記事で紹介ました。

精悍な北風とチャラい南風。春一番と寒の戻りの風

また、庭に吹いた薫風については、2017年5月20日の記事で紹介しました。

吹流しを設置。新緑の間を吹き抜ける初夏の風、薫風を楽しむ

二百十日の風」というのは、私が勝手にそうに呼んでいるだけで、「二百十日の風」という名前の風があるわけではありません。

立春から数えて210日目は、新暦の9月1日頃で、多くの地域で稲が開花する大事な時期ですが、台風が襲来する厄日とされています。また立春から数えて220日目も同じく厄日とされています。

この時期は、風神を祭って台風による稲作の被害や風水害がないように祈願する行事が全国各地で行われます。

富山県八尾町風の盆は特に有名です。元来、旧暦7月15日を中心とするお盆の行事だったそうですが、二百十日頃の八朔行事と結びついて、新暦の9月1日から3日風の盆祭りが行われます。越中おわら節の哀切漂う旋律にのって無言で男女が踊る姿は、非常に洗練されていて、訪れたときは異空間に迷い込んだような気分になりました。

越中八尾 おわら風の盆

薫風静岡県が一番似合うと思いますが、二百十日の風富山県が一番似合うと思います。

屋敷林を持つ家が点在する、富山県砺波平野散居村も、「風」のよさが全面に出た空間だと思います。

となみ夢の平 散居村展望台

2017年二百十日9月1日二百二十日9月11日でした。

しかし、「二百十日の風」「二百二十日の風」と思える風が、立春から210日目や220日目にドンピシャで吹くことはあまりありません。

なので、私は9月から10月の間に吹くそれらしき風を「二百十日の風」としています

今年は10月23日台風第21号が来て、私が「二百十日の風」だと思える風が吹きました。

この風を心待ちにしているといっても、ウキウキ待っているわけではなく、被害が出ないように祈りながら、緊張して待ちます。五感を刺激する日本の多彩な自然の一つとして、受け止めて味わうといった感じです。

台風通過前の風

台風第21号が通過する15時間前に庭に吹いた風です。

南から吹いている弱い風ですが、いつも吹く風とは何かが違い、気持ちがざわざわします。天気予報を知らなくても、「何か来る」気配がするので、直観的に嵐の前だと気づきます。昔の人はこうやって察知していたのかな?と思ったりします。

台風通過後の風

台風第21号が通過した4時間後に庭に吹いた風です。

台風が北上し、北風に変わっています。まだ空模様があやしく、本当に過ぎ去ったのだろうか?という感じです。

台風一過の風

台風第21号が通過した6時間後に庭に吹いた風です。

被害さえなければ、「祭りのあと」のような何とも言えない感覚になる風です。ほっとした、でも空虚な感じで、『風の又三郎』の高田三郎くんが転校していなくなっちゃった感じとでも言いましょうか。

庭の吹き溜まりも「二百十日の風」のなせる業です。

落ち葉と青い葉が混ざっているのがポイントで、8月の台風でも真冬の木枯しでも、このようなミックスリーフの吹き溜まりにはなりません。

吹き溜まりの写真

吹き溜まり

そして、この富士山も「二百十日の風」のなせる業です。

9月から10月の台風一過では、たいてい、山肌が詳細にわかるこんな感じの富士山になります。

台風一過の富士山の写真

台風一過の富士山

参考文献

吉野正敏(1991)『風の博物誌』丸善.

「四季の風」「風と風土」「風の指標」「風と人間」「風の利用」「宇宙から見る風」の6章から成り、個人的な感覚かもしれませんが、「間」を感じる、不思議な気持ちになる写真がいろいろ載っています。この本に紹介されているすべての場所に行って、風を体感してみたいと思わせる本です。

高橋順子(2002)『風の名前』小学館.

四季折々の美しい風の名前が載っています。風の作用やイメージを写した静止画なのに、どの写真からも風そのものを感じます。

宮沢賢治『 風の又三郎』新潮文庫

謎の転校生「高田三郎」くんは、風の神様の子、風の又三郎だったのか!?

吹流しを設置。新緑の間を吹き抜ける初夏の風、薫風を楽しむ

精悍な北風とチャラい南風。春一番と寒の戻りの風

自分だけの秋の七草を!テーマのある庭、秋の七草の庭を作る

今回の庭ノートは、秋の七草を植えた「秋の七草の庭」についてです。

テーマのある庭

庭を小さな空間に分けて、それぞれにテーマを設定しています。

これは、私が尊敬するガーデナー、ベニシアさんや黒田健太郎さんが提案されている方法です。

ベニシアさんの庭は、楽しんで考えたテーマごとに小さなコーナーで構成されています。NHKの「猫のしっぽ カエルの手」の「Vol.60 テーマのある庭」で紹介されていました。スパニッシュガーデン、ワインガーデン、フォレストガーデン、コテージガーデン、ジャパニーズガーデンなど、聞いているだけでワクワクするような庭ばかりです。

ベニシア・スタンリー・スミス(2013)『ベニシアの庭づくり ハーブと暮らす12か月』世界文化社

また、黒田健太郎さんは、初めからよくばって庭全体を造ろうとしないで、自分が具体的にイメージできる「自分サイズ」の広さから庭づくりをスタートし、この「小さなシーンづくり」を少しずつ増やしていき、それをつないでいくという方法を提案されています。

黒田健太郎(2012)『健太郎のGarden Book』MUSASHI BOOKS

私も、土壌・日照時間などの条件、目的、手がかけられる時間などを考えて、庭を小さな空間に分けて、それぞれにテーマを持たせるようにしています。

小さな空間に分けてテーマを決めることで、どこに何を植えるか迷いが少なくなりますし、庭も使いやすくなります。また、手入れもしやすくなりますし、庭仕事で他人の助けも借りやすくなります。

秋の七草の庭

今回は、秋の七草の庭を紹介します。

秋の七草は、秋を代表する七つの草花で、萩(ハギ)・尾花(オバナ)・葛(クズ)・撫子(ナデシコ)・女郎花(オミナエシ)・藤袴(フジバカマ)・桔梗(キキョウ)です。

秋の七草は、春の七草のように食べられるわけではなく、花をめでます。

秋というのは旧暦の7月から9月なので、現代では8月から10月くらいになるでしょうか。現代人がイメージする秋とは少し違い、どちらかというと夏から初秋の印象だと思います。

庭の一角に秋の七草だけを植えているコーナーがあり、ここを秋の七草の庭と呼んでいます。

秋の七草の庭と言っても、直径1メートルくらいの円の中に、秋の七草をまとめて植えてあるだけです。縁は、その辺に落ちていた直径20センチ~40センチくらいの石で囲いました。

籠の花入に投げ入れた秋の野の花のような感じにしたかったのですが、花期がバラバラでなかなかうまくいきません。地域や品種にもよるのかもしれませんが、静岡の私の庭では、七種類の花が同時には咲くことはありません。

秋の七草の庭の写真

秋の七草の庭

秋の七草と言っていますが、実は、葛(クズ)の代わりに吾亦紅(ワレモコウ)を植えていて、私の好みで中身を一つすり替えてしまっています

秋の七草の庭のメンバー紹介です。

萩(ハギ)

萩色のミヤギノハギと白色のシロハギを植えていますが、シロハギの方が威勢がいいです。

萩(ハギ)の写真

萩(ハギ)

尾花(オバナ)

尾花とはススキのことです。穂だけではなく葉も楽しめるように、矢羽ススキ(矢筈ススキ)を植えています。

尾花(オバナ)の写真

尾花(オバナ)

吾亦紅(ワレモコウ) ※葛(クズ)の代わり

秋の七草の葛は繁殖力が強く、庭に植えると大変なことになるので、葛の代わりに吾亦紅を植えています。吾亦紅は秋の七草には入っていませんが、個人的には一番秋らしい花だと思います。

吾亦紅(ワレモコウ)の写真

吾亦紅(ワレモコウ)

撫子(ナデシコ)

撫子の花は本当に繊細で美しいです。「大和撫子」という言葉が乱用されていて、撫子に申し訳ないです。

撫子(ナデシコ)の写真

撫子(ナデシコ)

女郎花(オミナエシ)

名前の由来ですが、「おみな圧し」で美女を圧倒する美しさであるという説、「おみな飯」で花が粟に似ているので女の飯であるという説、など、いろいろあるそうです。どちらにしても微妙な名前です。

女郎花(オミナエシ)の写真

女郎花(オミナエシ)

藤袴(フジバカマ)

昔は河原などにたくさん生えていましたが、今では減ってしまい、準絶滅危惧種だそうです。長距離移動をする大型の美しい蝶「アサギマダラ」が吸密に来る花なので、私の庭でもたくさん増えてほしいのですが、なかなか思うようにいきません。

藤袴(フジバカマ)の写真

藤袴(フジバカマ)

桔梗(キキョウ)

蕾は風船のよう、花は星のようで、とても魅力的な植物です。私は桔梗の花を『へうげもの』の明智光秀の芋茎の味噌汁の再現 に使います。

桔梗(キキョウ)の写真

桔梗(キキョウ)

それぞれの秋の七草を

秋に咲く花はしっとりとした雰囲気の花が多く、春に咲く花よりも大人な感じです。

先人が見つけた美を踏襲するのもよいですが、カスタマイズして、自分だけの秋の七草を集めてみても楽しいと思います。

ベニシアさんに倣って!テーマのある庭、ブーケガルニの庭を作る

戦国時代の野戦食「干し芋茎(ずいき)」を作る。漫画『へうげもの』の明智光秀の芋茎の味噌汁の再現!

今回の庭ノートは、芋茎(ずいき)についてです。

芋茎はサトイモの茎です。サトイモの茎は品種によっては食べることができます。芋茎は生のものと乾燥させたものがあり、煮物やみそ汁の具などに使います。

畑に植えられたサトイモの写真

畑に植えられたサトイモ

こちらは収穫した里芋。

里芋(赤芽)の写真

里芋(赤芽)

そして、こちらは収穫した芋茎です。

芋茎(サトイモの茎)

芋茎(サトイモの茎)

干し芋茎を作る

「八つ頭」の茎を使うことが多いようですが、我が家では「赤芽」の茎を使っています。

  1. サトイモの茎を洗って、土やゴミを落とします。
  2. 皮を剥ぎます。素手だと灰汁で指が黒くなるので、ゴム手袋をして剥ぎます。
  3. 天日で干します。そのまま清潔な場所で寝かせて干すか、茎に紐を通して吊るすか、適当な長さに切って干し網に入れて干します。
  4. カラカラになったら出来上がりです。2~3週間くらいです。

乾燥剤を入れた袋に保存してカビさえ生えなければ何年ももちます。下の写真は数年前に乾燥させた芋茎です。

乾燥した芋茎の写真

乾燥した芋茎

戦国時代の武士のように芋茎を携帯する!

干し芋茎は戦国時代野戦食でした。乾燥させた芋茎、または味噌で煮しめてから乾燥させた芋茎を長く編んで、芋がら縄にします。

兵士が腰に巻き付けて携帯するか、荷物を縛る縄として実際に使用します。

食べるときは、逆さまにして吊るした陣笠を鍋代わりにして、火でお湯をわかし、その中にちぎった芋がら縄を入れたそうです。味噌で煮しめた芋がら縄の場合は、芋茎にしみこんでいた味噌が溶けだして、芋茎も柔らかくなり、これだけで味噌汁が完成するというわけです!

食べられる縄!

私も芋茎を携帯したいと思い、干し芋茎を三つ編みにしてリースを作り、チャームとしてバッグにつけることにしました!これを携帯していれば、災害時の炊き出し鍋に投入できるかもしれません。

食べられるバッグチャーム!

芋茎で作った三つ編みリースをバッグチャームにする写真

芋茎で作った三つ編みリースをバッグチャームにする

芋茎の味噌汁を作る

干し芋茎で味噌汁を作ります。芋茎のアクをしっかり抜きます。

  1. 干し芋茎をたっぷりの水に30分くらい浸して戻し、水でよく洗い、水気を切ります。
  2. ざるにとり、水気を絞って、3センチくらいの長さに切ります。
  3. 沸騰したお湯に酢を少し入れて、芋茎を2~3分茹でます。
  4. 具として味噌汁に入れます。

下の写真の味噌汁は芋茎だけですが、具だくさんの味噌汁の中に入れると芋茎が「当たり」みたいになってさらにおいしいです。

芋茎の味噌汁の写真

芋茎の味噌汁

『へうげもの』の明智光秀の芋茎の味噌汁を再現する!

私には、この芋茎の味噌汁を使ってどうしてもやりたいことがありました。

それは、『へうげもの』に出てきた、明智光秀の芋茎の味噌汁の再現です!

『へうげもの』茶の湯の世界に心を奪われた戦国武将・古田佐介(織部)の生き様を描いた漫画です。

明智光秀の芋茎の味噌汁は、漫画では『へうげもの(3)』「第三十席 しがない歩兵」に、アニメでは『へうげもの』第十四話「哀しみのミッドナイト・パープル」に出てきます。

漫画

山田芳裕『へうげもの(3) (モーニングコミックス)』講談社

アニメ

NHKアニメワールド「へうげもの」 これまでのいきさつ 第十話~第二十話

※上記のNHKのページでダイジェスト動画を見ることができますが、私の環境では再生することができなかっため、ダイジェスト動画に芋茎の味噌汁が出ているかどうかわかりません。

簡単に状況を説明しますと、

明智勢は山崎の合戦に大敗し、落ちのびた光秀はわずかな家臣と一緒に羽柴勢に包囲された山城国・勝龍寺城にいます。

家臣は光秀に、

「兵糧は逃げた者どもが持ち去ったようでござる……芋茎の縄と少々の味噌しかございませぬが……」

と伝え、芋茎の縄を刻み、鍋に入れ、芋茎の味噌汁を作ります。

そのような中、光秀は、

「死に近づけば近づくほど……『わび』もまたはっきりとわかってくるものと存じます」

という利休の言葉を思い出します。

出された食事は、木地の折敷の上に、芋茎の味噌汁が入った椀が一つ、それに箸が添えられただけ。

こんな感じです!

『へうげもの』の明智光秀の芋茎の味噌汁(Before)の再現の写真

『へうげもの』の明智光秀の芋茎の味噌汁(Before)の再現

自分で作った芋茎の味噌汁と家にあったもので再現してみました!

家臣はそれぞれの思いを口にします。

「それにしても粗末よの……」「よいではないか……」「足軽の頃を思い出し食らうもまた一興……」

すると、光秀は、

「しばし待たれい」

と言って立ち上がり、庭に出て、何やらとってきます。

そして、一夜の食事が劇的に変わるのです!

こんな感じです!

『へうげもの』の明智光秀の芋茎の味噌汁(After)の再現の写真

『へうげもの』の明智光秀の芋茎の味噌汁(After)の再現

私も、庭に出て、桔梗白石をとってきて再現してみました!

漫画では芋茎の味噌汁の中に桔梗の花を入れていましたが、桔梗の花は、食べられるという説と食べてはいけないという説があるので、とりあえず味噌汁の中には入れずに脇に添えました。

「な………なんと贅沢な……たかが荒縄の味噌汁が……早咲きの桔梗と白石の箸置きだけでかようにも……」

家臣たちは感涙します。

桔梗明智の家紋です!(涙)

こうして、光秀はこの一夜の食事に「わび」の神髄を見るのです。

「宗易殿………私も『わび』の良さを味わっております」

「『美』とは強きものですな……そう……それは『武』に等しく……」

桔梗と白石がある味噌汁とない味噌汁では本当に味が違います。美は人の味覚さえ変える力を持っているのです!

参考文献

山田芳裕『へうげもの(3) (モーニングコミックス)』講談社

これってお菓子ですか!?お菓子すぎる植物:カルミア、キンモクセイ、ヤブラン

今回の庭ノートでは、私の庭のお菓子すぎる植物を3つ紹介します。

食用の、お菓子に使える植物、という意味ではなく、お菓子みたいな花や実を持つ植物で、子供のころお菓子と同一視していたものです。

子供のころの思考回路とはおもしろいもので、食べられないことはよく理解しているのですが、完全にお菓子の一味だと思っていました。

「この花って、あのお菓子に似てる・・・」といったライトな感覚ではなく、うまく言語化できないのですが、「こいつ、あの一味に違いない・・・」といった、もっとディープな同一視です。

「砂糖菓子のような」と称される花はいろいろありますが、もっと細かい話になります。

カルミア

カルミアはツツジ科の花で、私の庭では5月下旬にから6月上旬にかけて花が咲きます。

カルミアの花の写真

カルミアの花

カルミアのつぼみの写真

カルミアのつぼみ

特につぼみの形と色が美しく、よく金平糖のようと表現されます。

しかし、私はアポロの一味に違いないと思っていました。

明治チョコレート アポロの写真

明治チョコレート アポロ

明治チョコレート アポロ

キンモクセイ

キンモクセイはモクセイ科の植物で、私の庭では9月下旬から10月上旬にかけて花が咲きます。

キンモクセイの木の写真

キンモクセイの木

キンモクセイの花の写真

キンモクセイの花

キンモクセイは香りに注目がいきがちですが、小さな花をよく見ると、とんでもなく精巧な作りです。

私は、手作りの型抜きクッキーの上に飾るトッピングシュガーの一味だと思っていました。

キンモクセイの花と製菓用トッピングシュガーの写真

キンモクセイの花と製菓用トッピングシュガー

製菓用トッピングシュガー

ヤブラン

ヤブランは、キジカクシ科の植物で、私の庭では、9月頃に花が咲き、10月頃にに実がなります。

ヤブランの花の写真

ヤブランの花

ヤブランの実の写真

ヤブランの実

緑の実は、やがて濃い紫色になり、ブドウのように連なります。

私は、この緑の硬めの状態の実を、プチチョコレートの一味だと思っていました。

チーリン製菓のプチチョコレートとヤブランの緑の実の写真

チーリン製菓のプチチョコレートとヤブランの緑の実

チーリン製菓 プチチョコレート

子供のころの思考回路というものは、本当におかしなものです。

涼やかな甘さ!庭のキンモクセイの花でキンモクセイのお茶をいれる

私の庭では香りのする花が何種類か咲きますが、特に印象的な香り3選は、ミカン、キンモクセイ、ロウバイです。

柑橘の花の写真

柑橘の花

キンモクセイの花の写真

キンモクセイの花

ロウバイの花の写真

ロウバイの花

どれも高貴で甘い香りですが、柑橘の花の香りは天から降ってくる感じ、キンモクセイの香りはふとした瞬間にふわっとやってくる感じ、ロウバイの香りは冷たい空気の中をどこからか漂ってくる感じです。

柑橘の花については、2017年5月30日の記事「天から香水をまいたような高貴な香り!柑橘の花の香りをモイストポプリで閉じ込める」で紹介しましたが、今回は庭のキンモクセイについて紹介します。

キンモクセイの木の写真

キンモクセイの木

キンモクセイは9月末から10月初めに咲きます。

毎年、視覚よりも先に嗅覚で開花に気づきます。

キンモクセイの花は非常に小さく、大きさは5ミリくらいですが、よーく見るととんでもなく精巧なつくりです。特に花びらの縁の少し肉厚になっている部分がすごいです。

キンモクセイの花の写真

キンモクセイの花

花期が短く、雨が降るとすぐに花が落ちてしまうため、この時期は心して香りを楽しみます。

花は食用になり、白ワインにキンモクセイの花を漬け込んだ中国の桂花陳酒などが有名です。

乾燥すると香りがとんでしまうキンモクセイの花は、モイストポプリにするのが最適かもしれませんが、せっかく口に入れられるものなので、私はお茶にして香りを楽しむことにしています。

キンモクセイのお茶のいれ方

普通にお茶をいれるときにキンモクセイの花を追加するだけで、いれ方というほどのものでもありません。

  1. キンモクセイの花を摘みます。
  2. 水洗いしてゴミを取りのぞきます。
  3. 茶葉:キンモクセイの花=2:1になるようにお茶をいれます。

キンモクセイの花は、洗わずにそのまま使ってもよいのですが、私はすごく気になる方なので念入りにゴミを取りのぞきます。

茶葉は何でもいいのですが、中国茶が合うと思います。私は古くなって香りがとんでしまった台湾の烏龍茶でいれています。

中国茶の茶葉とキンモクセイの花の写真

中国茶の茶葉とキンモクセイの花

キンモクセイのお茶をいれる写真

キンモクセイのお茶をいれる

キンモクセイのお茶の写真

キンモクセイのお茶

とても香り高いお茶です!

湿度が下がり涼しくなってきたころにキンモクセイが咲くせいか、爽やかなイメージがあり、とても甘いのに、甘ったるすぎず、涼やかな甘さに感じます。

しかし、世代によってはトイレの香りを連想するようなので、好みがわかれるところかもしれません。

天から香水をまいたような高貴な香り!柑橘の花の香りをモイストポプリで閉じ込める

どくだみ茶:夏至にドクダミを摘みとり、乾燥させ、半夏生にどくだみ茶を飲む