日別アーカイブ: 2017年3月30日

オリオン座のベテルギウス(平家星)が超新星爆発!?平家はいつ滅びるのか

オリオン座のα星「ベテルギウス」がまもなくなくなるといわれています。2010年に新聞などで報道されましたが、私は、2011年6月28日にNHK BSプレミアムで放送されたコズミックフロント「爆発直!?赤い巨星・ベテルギウス」で詳細を知りました。

NHK コズミックフロント「爆発直前!? 赤い巨星・ベテルギウス」

なぜ今この話かというと、3月下旬から4月上旬にかけて、庭の源平枝垂れ桃が咲いて、オリオン座を思い出すことが多くなるからです。そして、なぜ源平枝垂れ桃を見てオリオン座を思い出すかというと、私にとってオリオン座は「源平座」だからです。

源平枝垂れ桃は1本の木で、赤、白、ピンク、赤と白のまだらなど、数種類の色の花が咲きます。「源平」は、源氏が白旗、平氏が赤旗を用いたことから「紅白」という意味でよく使われます。

源平枝垂れ桃の写真

源平枝垂れ桃

源平枝垂れ桃の花の写真

源平枝垂れ桃の花

オリオン座のベテルギウスとリゲルは、和名で平家星(へいけぼし)、源氏星(げんじぼし)といわれています。岐阜県揖斐郡の山村で、赤色のベテルギウスを平家の赤旗、青白色のリゲルを源氏の白旗に見たてたのが由来のようです。

子供のころにそのことを知って以来、私はオリオン座のことを勝手に源平座としてきました。1等星のα星(ベテルギウス)が平家星、β星(リゲル)が源氏星、そして、その二つがはさむ5つの2等星(γ星、δ星、ε星、ζ星、κ星)が富士川です。私にとってベテルギウスは、こん棒を持つオリオンの右わきの下ではなく、平家なのです。

オリオン座の写真

オリオン座のベテルギウス(平家星)とリゲル(源氏星)

そしてここへきて、その平家が滅びるというのです!オリオン座を源平座としてきた私にとっては大事件です。

過去の超新星爆発で有名なのは、現在の「かに星雲」です。かに星雲は地球からおよそ7000光年離れた超新星残骸ですが、この星雲の元となった超新星爆発が1054年に出現したことが、藤原定家の『明月記』などの文献にも記録されています。超新星が出現したとき時は金星くらいの明るさになり、23日間にわたって昼間でも肉眼で見え、夜間はその後2年間も見えていたそうです。

ベテルギウスが爆発したらどうなるのでしょう!?2011年6月28日にNHK BSプレミアムで放送されたコズミックフロント「爆発直前!?赤い巨星・ベテルギウス」の内容をピックアップしてみます。

ベテルギウスの大きさは太陽の1000倍で、近年の観測で、巨大なコブを持ち、ガスを猛烈な勢いで吹き出す荒ぶる巨星だということがわかったそうです。一生の99.9%がすでに終わっていて、最後に大爆発するといわれています。

地球からベテルギウスまでの距離は、わずか640光年。超新星爆発が至近距離で起こるのは、10万年に一回あるかないかの現象で、かつてない天体ショーになるといわれています。

明日起こるかもしれない星の大爆発を待ち構えているのが岐阜県飛騨市のスーパーカミオカンデです。超新星爆発の直前には大量のニュートリノが放出されることが知られていて、世界のどこよりも早く爆発の兆候をとらえることができるそうです。爆発の兆候が見られたら、全世界の望遠鏡がベテルギウスに向けられます。

爆発したら、地球からはどのように見えるのかというと、まず、温度が急上昇するため、色が赤から青に変わります。3時間後、満月のおよそ100倍の明るさで輝き、昼間でも青空の中で明るくきらめきます。この明るさは3か月間続くそうです。4か月経つと温度が下がり、色は青からオレンジになり、さらに下がって赤くなります。4年後には肉眼で見えなくなり、オリオン座はベテルギウスを失います。

この爆発が地球環境に影響を及ぼすことはなさそうということでしたので、安心して観察できそうです。

2012年に起こるかもしれないという話がありましたが、2017年の今現在も起きていません。明日かもしれないし、数万年後かもしれません。ちなみに、現在地球上から見えるベテルギウスは640年前の姿なので、ひょっとすると実際のベテルギウスはすでに超新星爆発を起こして消滅していて、この宇宙にはもう存在していない可能性もあるってことですよね?

平家最後の時はいつ訪れるのでしょうか。。。

おすすめの本

NHK-DVD「コズミック フロント」DVD-BOX(DVD5枚+特典CD付)

NHK コズミック フロントのDVDです。放送された番組の中で特に人気があった回が収録されています。「爆発直前!?赤い巨星・ベテルギウス」は収録されていません。2012年にこのDVDが出て以降は番組のDVD化はされていないようです。

林完次(2010)『宙の名前 新訂版』角川書店.

天文学的な解説ではなく、月や星をはじめとする夜の空に関する言葉を、イメージ写真とともに紹介した歳時記風天体図鑑です。私が持っているのは1995年発行の光琳社出版のものです。1995年当時、今までにない新しいタイプの本だなと思った記憶があります。「源氏星」「平家星」に関する記述もあります。