1月は富士山がよく見えるって本当!?2017年1月の富士山観測結果+写真集

静岡県富士宮市に住んでいてよく聞かれることの一つに、「富士山はいつ行けばよく見えますか?」というのがあります。

実は、富士登山シーズンである7月、8月は、富士山はほとんど見えません。意外に思われるようですが、夏はむしろ見えたらラッキーという感じです。晴れていたとしても、雲がかかってしまい、麓からは見えないことが多いのです。富士山を見に我が家にいらっしゃるお客様は圧倒的に夏休みが多いため、いつも富士山が出てくれるかハラハラします。天気をうらんではいけませんが、富士山が出ないとお迎えする側も本当にがっかりします。

私が住む富士宮市のおとなりのまち富士市で、おもしろい調査をしています。平成3年から、富士市庁舎から富士山が見えた日数をカウントしているのです。観測記録によると、富士山が一番見えるのは12月と1月になるようです。

富士市 富士山観測の記録

夏はあまり見えなくて冬はよく見える、というのは感覚的にはわかっていますが、本当に12月と1月はよく見えるのか!?と思い、2017年1月の一か月間、富士山がどのくらい見えるか観測してみることにしました。

観測といっても、方法は極めていい加減で、一日一回、いつでもいいから富士山の写真を一枚撮るというものです。その日のお天気によって、一日中ずっと富士山が見えていて夜も見えるときもあれば、朝は見えなくても午後になって見えることや、その逆もあります。とにかく、お客様が一日中滞在したと仮定して、一日のうちのどこかで富士山が見えたら、富士山が見えたことにする、というものです。

普通に生活しながらの撮影は思ったより大変なものでした。泊まりで出かけるときは早朝や日没ぎりぎりになんとか撮影。体調を崩して寝込んだ時は母に代わりに撮影してもらって、なんとか一か月つなげました。カメラもいい加減です。デジタル一眼レフで撮ることもあれば、時間がなくてスマートフォンで撮ることもあったり。

結論としては、2017年1月に富士山が見えない日は一日もありませんでした!というか、毎日見えました!1月20日があやしいですが、よく見ると、富士山の稜線や雪が見えます。これなら、遠くからいらした方に「あれが富士山です!」となんとか言うことができるレベルです。

1月は富士山がよく見えるというのは本当でした!2月に入ってからはお天気もぐずつき、途端に富士山が見えにくくなっています。

2017年1月の富士山の写真集です。全て私の庭から撮影した富士山ですが、1月3日だけはおまけで、富士宮浅間大社から撮影した富士山です。赤い鳥居と富士山のコントラストがきれいです。

岡田紅陽先生には遠く及びませんが、私なりに頑張って一か月間撮り続けた力作です。

それではご覧ください。富嶽三十一景。

おすすめの本

紅陽会(1990)『富士―紅陽会写真集』 文一総合出版.

富士山の撮影に生涯を捧げた写真家岡田紅陽先生と、その遺徳を慕い創立された紅陽会の撮影による富士山の写真集です。千円札、旧五千円札の裏面にある逆さ富士の原版となった、岡田紅陽先生の作品「春の湖畔」も載っています。

大岡信・岡田紅陽他(1987)『富士山』新潮社.

岡田紅陽先生の富士山の写真をはじめ、富士山について様々な切り口から語られています。1987年と古い本ですが、2004年に閉鎖された富士山測候所の様子なども載っていて、むしろ興味深いです。